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釣行記や手作りアイテムの情報を中心に発信していきたいと思います。
 寒くなって釣りに行くのが段々億劫になってきますが、釣り情報を見ているとアジもタチウオも型が良くなってお刺身サイズがあちこちで…。アジのタタキとタチウオの刺身の魅力に負けて12/9、西宮ケーソンへ出撃してきました。

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 タチウオはドラゴン一歩手前、96cmF4サイズを頭に3尾、アジは18cm前後を8尾の釣果でした。マイワシの回遊にも期待したのですが今日はナシでした。

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 午前3時半に現場到着、ポイントは下の写真に示す「サビキポイント」付近、作業台船より入り口に近いあたり。風はないのですがシンシンと冷え込んでいます。

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 西宮ケーソンは先端まで歩いて30分ぐらいかかる長大な波止で、青物やタチウオ狙いなら第2カーブの先が良いのですがサビキは地方側有利です。第1カーブまでは西側に高い壁があり、冬場の季節風に強い利点もあります。超有名ポイント・南芦屋浜の隣ですので、南芦屋浜の混雑がひどくて入れない場合ここに転戦することが多いです。南芦屋浜のように柵はありませんがほぼ全域垂直ケーソンで足場もとても良いです。駐車場は新西宮ヨットハーバーの駐車場がすぐ隣にあります。

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 タチウオのウキ釣り1本とサビキ1本を用意してアタリを待ちます。午前4時頃にジワーッとウキを引き込んでいく独特のアタリ、しっかり聞き合わせしてまず1本、F3強。

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 次のアタリは午前5時頃、掛けた瞬間根掛かりのようにズッシリと重い!お、こりゃいい型だなと判断して慎重にやり取り、取り込み寸前に再び全力で海底へ突っ込むパワフルな引きをいなしてゴボウ抜き。おーF4級だ、でかい!

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 メーターいったんちゃう?と思いましたがメジャー当ててみると惜しくも4cm及ばず96cm、残念(><)。

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 今日の日の出は午前6時47分、午前6時前から徐々に薄明が始まると同時に朝の時合い。隣のワインドの方が続けざまに2本上げます。私のウキにも反応が…聞きアワセしようと糸フケを取り、ウキの動きを見ていると、隣に置いてあるサビキ竿がガックンガックン揺れはじめました…。

エエェエエェェΣΣ(゚Д゚;)ェェエエエェェエエエ!!ちょ!まっ…今タチウオの相手しとんねんけどッ!

 なんとタチウオとアジが同時に時合い突入!アジを釣り上げて外している間にタチウオのアタリ、タチウオの聞き合わせしてる間にサビキにアタリ、いきなり大忙し!聞き合わせが雑になってしまい、午前7時までに3回アタリがあったのに獲ったのは1本だけでした…まさに二兎を追うものは一兎をも得ず…orz。アタリが出始めるのも止まるのも同時だったので、アジの群れをタチウオが追ってきたのでしょう。午前8時ぐらいまでポツポツとアジを追加して納竿。

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 釣ったタチウオは皮目を炙った刺身に。香ばしくて旨〜い(^^)。

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 アジはタタキで。釣りたてプリプリ、20cm近いサイズなので脂も乗ってます。寒い中頑張ってよかった〜(^^)。

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 さて、これは何かと言いますと、余った餌のキビナゴと外道で釣れたママカリ、ギンタ、タチウオの尻尾の南蛮漬け(笑)。ギンタは釣れても捨てる人が多いですが、シッカリ二度揚げして南蛮漬けにすると美味しい魚です。なお、キビナゴは釣り餌用のじゃなくてスーパーで買った鮮魚です(^^;。

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 タチウオの中骨は網で軽く炙って水から煮て、沸騰したら火を落として10分煮出すと実に上品で美味しいダシが取れます。根菜を入れたお味噌汁にすると絶品です。

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 辰さんオススメの「タチウオのキモポン酢」も作ってみました。キモは少しクセがあってほんのり苦味が、また腸や胃袋は淡白でコリコリした食感、お酒が進みます(^^)。今までワタ捨ててたのが悔やまれるほど旨いです。

 今年はまだタチウオの釣果が安定していますので、年明けあたりまで釣れ続けるかも。でもな〜、さすがに真冬の夜釣りは辛いんですよねぇ…(><)。

この記事に

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 以前、このような資料を頂きました。「鮎毛鉤製作の秘法〜実用と趣味を兼ねて〜」というタイトルで、著者は山崎竹翁。山崎竹翁は太平洋戦争前後、つまり昭和初期から終戦後まで活躍した加賀毛鉤の名工にして、現在の加賀毛鉤の技術を確立したレジェンド級の毛鉤師です。「水之趣味」という釣り雑誌の連載記事だったもので、掲載号は1936年2,3,5,6,7月号と1937年6,7月号…80年前

 文章は現代と同じ口語で書かれているのですが漢字仮名遣いは旧字で度量衡は尺貫法…ちょっと読みづらいですが読破しました(^^;。以下、面白いなぁと思った箇所を抜粋してご紹介したいと思います。

昔の巻き道具

 現代の私らはフライバイスやボビンホルダといったフライタイイング用の便利なグッズを使えますが、竹翁は道具も自ら研究してカスタム製作していたようです。
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 こちらが記事中にある竹翁の仕事台。へぇ〜!と思ったのが図中丸印の付いてる「糸巻き押さえ」と「調節環」

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 毛鉤巻きでは、シケイト(材料を縛り付ける仕付糸、フライで言うスレッド)に常にテンションをかけておかないと巻いた材料がほどけてしまうので、現代の我々は強度の高いポリエステルで出来たスレッドとこのようなボビンホルダを使って重力で常にピンと張った状態を作ります。しかし、鮎毛鉤に使う伝統的なシケイト材「絹21中」というのは蚕の繭から取った生糸の単線を7本撚り合わせただけの恐ろしく細い糸で、ちょっとしたことで切れてしまうため重いボビンホルダなんて使えません。
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 そこで、糸巻きにストッパーをつけておいて、途中「調節環」という金属のリングをくぐらせて糸を手元まで引いてきて、その調節環をゴムひもで引っ張ることで細いシケイトが切れず、かつ緩まないよう工夫しているのです。へぇ〜!さらに、それだけ細い糸を手で直接触ったら指先の角質なんかに引っ掛かってささくれてしまうので、両端を炙って角を丸く溶かしたガラス管を通して扱うのです、ノウハウの塊ですね(^^)。

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 今はこんな事しねぇんだろうなぁ…と思ったら、実は現代でも加賀毛鉤では普通にそうしてるみたいです(^^;。こちらが以前の記事でご紹介した加賀毛鉤の目細八郎兵衛商店の仕事場の写真(出展:澤渡要著「鮎毛バリ大図鑑」)。おお、使ってるよ80年前の本に載ってる道具…(^^;。

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 上の仕事台のイラスト中にある「鉤挟(フライバイスに相当)」、「巻棒(ハックルプライヤに相当)」についても詳しくサイズや素材が記載されています。例えば巻棒は「鋼または洋銀製、長さ三寸五分(11.5cm)、目方一匁〜一匁五分(3.8〜5.6g)、これより大きいと羽が切れやすく小さいと扱いづらい」と具体的に記述されています。でも「売ってないので特注するが、工具を作り慣れない飾り物職人なんかに依頼する時は仕様や機能を細かく伝えないと使い物にならない。医療器具を作る職人なら信頼できる。」とあります。今、「飾り職人」なんて鮎毛鉤師より少ないのでは…(^^;。

 今は生活に必要な金属加工品はホームセンターなどで売ってますが、流通が発達していなかった昔は装身具や家具の金具なんかは「飾り職人」が、鍋釜包丁などは地域ごとに「鍛冶屋」がいて手作りしていたのです。もちろん高価なものだったので、壊れたら修理して使いました、その修理屋が「鋳掛屋」。今の若い人はこんな単語知らないでしょうね、私だって実際に見たことないです。

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 こちらも澤渡要著「鮎毛バリ大図鑑」に掲載されている加賀毛鉤の森誠一商店の仕事場。おお、80年前の本に載ってるそのまんまの形をした「鉤挟」と「巻棒」が!

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 以前紹介したこの「鉤立」もこの竹翁の道具を参考にしたものです。

 当該部分の説明がこちら。「幅1尺3寸(42cm)」は多分「1寸3分(4.2cm)」の間違いですね…この教本、結構あちこち間違ってます(^^;。多分、あまりに専門的すぎて編集さんがゲラを読んでも意味がわかんなかったとみた(笑)。

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 また、こういう記述もあります。要約すると、「鉤を巻くときはひざ掛けを使うとよい。一方の端を机の引出しに挟むか釘などに掛けて固定し、反対の端は自分の服の帯に挟む。道具類は机には置かずひざ掛けの上に置くようにすると、シケイトを引っ掛けてしまうトラブルもなく、ゴミもひざ掛けの上に払い落とせば掃除が楽である。」…おお、ナイスアイディア!普通の仕掛け作り、ウキ作りなど細かいゴミが出る作業に応用できそう!上の目細鉤の巻き師さん(ちなみに現当主の奥様)も前掛けを机に固定していますね。

 …だけど私の服に「帯」ありません(^^;。フェエプロンの端にマジックテープでも付けて机の端に固定できるようにしてみようかな(^^)。しかし、固定してるの忘れて立ち上がっちゃって机ひっくり返したりしそう…(^^;。

鮎毛鉤素材

 毛鉤素材に使う鳥・獣毛などの材料について非常に詳しく書かれているのですが、驚いたのがココ。

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 トキの羽も鮎毛鉤に使ってたんだ!今や特別天然記念物なんですけど、江戸時代ぐらいまではいっぱいいましたからね、トキも…。トキの羽は「朱鷺色」と呼ばれる少しくすんだピンク色で、上越新幹線E5型「Maxとき」号の車体ストライプ色にも採用されています。「染め羽にはない風合いがあるが入手難」と書いてあるので、竹翁の時代でもやはり結構数が減っていたんですねぇ。右の鉤が文中にあるトキを使う例として挙げられている「五郎」ですが、これはピンクに染めたアヒルの羽で主巻を巻いてあります。また、今でも加賀毛鉤には「元トキ」といって元巻をピンクで巻いた毛鉤があるんですが、いくら加賀でもさすがにホンモノのトキじゃないでしょうねぇ(^^;。
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 もうひとつ、この当時は現在のような樹脂フィルムに金属を蒸着した「ラメ」は存在しなかったので、代わりに「金糸」「金モール」を使っていたようです。金糸というのは紙の細いテープに金箔を貼って木綿糸に撚り付けたもの、金モールは金メッキされた細い金属線です。金糸は和服などに織り込むもので、金モールは軍服などのエンブレム刺繍に使うものですが、竹翁は金糸の芯糸を抜いたものを鉤の底巻きに、金モールを中金に使うと書いています。今でも加賀毛鉤は一部そうしてますね。ちなみに播州、土佐毛鉤の伝統的製法では、金底は鉤に漆を塗って金箔を張ります。
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 へぇ〜!なのがココ。「金糸はどこでも売ってるが金モールは入手しにくい、東京なら八重洲通りの越前屋まで行くことになる」だって…え?東京・京橋の越前屋って、東京駅の八重洲中央口出てちょっと行った大通りの角にあるアレ?戦前からあそこでやってんだ、越前屋(^^;。

記事中広告

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 雑誌の記事なので当然広告が入っているのですが、レトロでいいですねぇ。

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 南海電車の広告もありました。「魚釣電車運転 なんば〜加太間の往復券にお食事券付きで2円60銭」だって(^^;。調べてみると、この頃の物価は大卒の初任給が90円、お米10kgが2円50銭、カケソバが10銭、映画が50銭ってとこだったそうです。1銭=現代の20円で換算すると2円60銭は5,200円程度ですね。カケソバ200円、映画1,000円…安っ!その割にお米高っ!昔、白いゴハンは「銀シャリ」と呼ばれ贅沢品だったというのが理解できますねぇ。

 当時の日本は日清・日露の戦勝に増長しシビリアンコントロールを失った軍が1933年に満州事変を起こし、それを侵略と指弾する国際社会と対立して1935年に国際連盟を脱退、ヒトラー率いるドイツ、ムッソリーニ率いるイタリアとともに世界を敵に回して泥沼の戦争に突入していきます。嵐の前の、まだ庶民は日本は無敵と信じて平和で穏やかな日々を送っていた時期なのですね。そう思うとこれらの広告も哀しく思えます。

 現代でも参考になる事は多いのですが、残念ながら実はこの記事、尻切れトンボになっています(^^;。上記のように素材や道具については非常に事細かに記載されているのですが肝心の巻き方の段になって著者が忙しくなったらしく、最後えらい端折った上に未完になっているのです。1936年7月号を最後に1年休んで最終回が1937年7月号ですから、どっちも原稿締め切り6月頃…鮎毛鉤師って冬場はTUBEよりヒマなんですが初夏は注文が殺到しますから、雑誌記事なんか書いてるヒマが無かったのでしょうね(^^;。

この記事に

 師匠から、播州毛鉤の本格的な巻き方資料を頂きました。10年ほど前に刊行されて現在は絶版の書籍(竹下苔石著・「鮎毛バリ大図鑑」)に掲載されていたもののコピーだということです。

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 この資料、実はネットでも見られます。こちらにありますのでよろしければご参照ください。ただ、この資料って図版は白黒でわかりづらいし添付されてる写真も不鮮明で用語の説明もなく、初めての方がコレ見て巻けるかっつーと100%無理です(^^;。まぁ播州毛鉤のPRサイトですから物産展とかの実演と同じで「あ〜、こーゆー風に巻くんだ〜、すごいね〜」と思って貰うためのものなんでしょうね…そもそもたったこれだけの資料で鮎毛鉤マスターできりゃ苦労しないし(^^;。私は真似事ながら一応100本ほど巻いてみた経験も動員して何とか理解できましたので、実際にコレを参考に巻いてみようと思います。

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 以前の記事でご紹介した普通の釣り針に巻く「フライ方式」と鮎毛鉤専用の鉄針で巻く「本式」の最大の違いは巻く方向。フライ方式は鉤のフトコロ部分をバイスに咥えて巻くのですが、本式では逆に鉄針の長い軸のほうを咥えて巻くのです。私は元々テンカラ毛鉤(フライフックのアイ部分をペンチのような「持針器」に咥えて巻く)も巻きますので、どっち方向でも違和感はありません。

 完全な古式の巻き方をマスターしたいわけではないので、やりづらい所はアレンジします(^^;。例えば本式ではシケイトは絹21中という、蚕の吐いた極細の繊維を7本撚り合わせただけの糸でやりますが、あまりに切れやすくて難しいのでいつものフライ用ポリエステルスレッドでやります。また、プロは「針挟み」(播州では「管(くだ)」)という道具に鉤を挟んで左手に持ったまま巻きますが、今回はフライバイスでやってみます。巻くのは前回記事と同じ「青ライオン」、なおこの方法で巻くのは全く初めて、いわゆる「初見プレイ」です。

1.シケイト付け

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 シケイトをカカリの元側(向かって左側)に取り付けます。私が師匠から教えてもらったのは以前の記事の端糸を折り返す方式でしたが、資料の方式では単純に先側(右方向)へ3回巻いた上へ重ねて元側(左方向)へ3回巻くだけ。まぁ、こっちのほうが簡単ではある…(^^;

2.ハリス付け

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 ハリスを真っ先に付けるのが本式の特徴。シケイトを付けた部分、鉤の下側にハリスを沿わせて先側へ3回巻き、ハリスの端糸をカカリに引っ掛けて折り返し6回巻いて留めるとあります。やってみるとこんな感じ。加賀毛鉤の場合はハリスの付け方が違い、テグスを折り返さずカカリの前後にシケイトを巻いて摩擦で留めるため、稀に大物を掛けた時にハリスがスッポ抜ける場合があるそうです。

 なお、フライ方式ではハリスを付けるとどうしても巻くのに邪魔になるので、一番細工のややこしい先巻〜ツノ付け〜主巻材の仕付けが終わった段階で付けます。また、主巻が細い「八ツ橋」や漆底(針軸に塗装した上に直接巻く)の「青竜」などのパターンでは主巻が終わってからハリスを付けます。ハリスが邪魔と言っても、実は慣れたらどって事ないのですけどね(^^;。とはいえ、トンマな私にはハリス先付けのほうが向いています…蓑毛付けまで終わってから「お〜、なかなかキレイに巻けたやん…あ!ハリス付けるの忘れた…orz」って何回やったことか(^^;。付けたハリスは重しにクリップを付けてバイスのハンドルに引っ掛けておきます。ハリスは最後まで触らないので、マスキングテープ等でどっかに留めておいてもいいでしょうね。

3.先巻

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 フライでもテンカラでも、羽類は必ずシケイト(下巻き糸、またはスレッド)で鉤に縛り付けてから巻きますが、この資料では仕付けずに巻くとあるのでやってみます。左手で羽枝を鉤にあてがって、そのまま羽枝の端に被せて7回巻く…巻く…まッ…くッ…あれ?滑って巻けない、巻けたかと思ったらほどける(^^;;;。先巻は鉤の底近く、この勾配のあるところに鉤先をかわしながら巻くのでタダでさえ巻きづらいのです。こら無理や…というのでシケイトで仕付けることにします。

 フライではスレッドの位置を変える場合は所望の位置まで鉤に巻きつけるんですが、鮎毛鉤では巻き付けないで真横に渡してしまって良いようです。ちょっとカルチャーショック(^^;。しかし、てこずってる内にスレッドがだいぶ切れてるし(^^;。

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 「巻き終わりは指で押さえておく」とあるので、播州方式ではハックルプライヤも使わないようですね…絶対無理。ハックルプライヤ使わないと一瞬でも緩めたら全部ほどけます(^^;。やはりこの資料、「熟練した人はこう巻く」って話ですね、シロウトがそのまま真似できる巻き方じゃありません。私はおとなしくハックルプライヤで巻き、巻き終わりはそのままぶら下げておきます。

4.主巻材の仕付けと先巻材の巻き留め

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 ここで主巻材を取り付けるついでに先巻を留めますが、先巻きの最後の1巻きに主巻材を巻きこんで仮止めしてから巻き留めるとあります。私は主巻の巻き始めをしくって先巻との間に無駄な隙間が空いてしまうことがあるのですが、こうやってツノの前に先巻きの終わりで主巻材を仕付けるとその失敗は起きません。こりゃいいわ…(^^;。

5.ツノ付け

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 私は先巻の直後にツノを付けていたんですが、資料の方式では先巻の留めと主巻材の仕付けを兼ねているのでここでツノを付けます。え〜と?「2本いっぺんに鉤軸に添えて、奥の1本をまず留めて長さを揃え、手前の1本はシケイトを操って位置を調整しながら留める」ちょ、それ難しすぎ(^^;。私はおとなしく1本ずつ留めます(^^;。

6.主巻

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 普通に詰め巻で巻きますが、次の2点注意です。

①巻き始めがツノに被っているのでツノの形を崩さないよう注意

②シケイト(スレッド)はボビンホルダでぶら下げるのではなく、鉤に沿わせて主巻に巻き込む

 巻いたらシケイトで2〜3回巻いて留めます。私のバイスにはスレッドを仮止めしておくコイルが付いているのですが、これが大活躍(^^)。ちなみに、播州毛鉤の針保持器「管」にも本体にシケイト休めが付いています。

7.帯

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 「材料を鉤に直角に置いて巻き始める」とあるので帯材も先巻同様、仕付けずに直接巻き始めるようです。基本的に留める時はシケイトを使うけど巻き始めは留めないんだ…(^^;。播州の毛鉤師は材料を鉤にシッカリ押さえつけることができるよう、左手親指の爪を長く伸ばしておくそうですが、多分このためでしょうね。でも私はタダのシロートなので、巻きづらいから材料は仕付けてから巻かせていただきます(^^;。

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 カラスを3回詰め巻きしたところでカラスを下に巻き込んで金ラメを3回重ね巻き、次にラメを下に巻き込んでカラスを3回詰め巻きしてシケイトで留めます。

8.元巻

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 元巻材も仕付けずに直接巻けと書いてあります。やってみましたが、やはりシケイトで仕付けてから巻くほうがやりやすいです。ってか、たかが2回ほどシケイトで巻いて仕付けるだけだよ、簡単じゃん…わざわざ滑って逃げる切れやすい羽枝を単独で巻こうとする意味がわかんない(^^;。5回詰め巻きしてシケイトで留めます。

9.蓑毛付け

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 私は以前の記事にあるように羽軸を残して片側の羽枝だけを8本ぐらい切り取って巻いていました。フトコロ側を咥えて巻く場合、蓑毛の毛先側を持つのでそうしないと蓑毛がまとまってくれないからなんですが、軸を咥えて巻く場合は羽枝を軸から千切り取って鉤に添わせてシケイトで巻きつけることができます。毛足の長さも見やすいですし、私にはこっちのほうがやりやすいです(^^)。

10.フィニッシュ

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 「最後にシケイトで6回巻き結ぶ(つまりハーフヒッチ6回?)」と書いてありますが、私は結ばずに3回ほどシケイトを巻き増してからヘッドセメントで留めちゃいます。伝統的方式の場合セメントも使わず、何十何百と巻き溜めてからまとめて金玉を付けるのでシッカリ結ぶ必要がありますが、シロートレベルの生産量なら結ばなくても大丈夫。

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 シケイトを切り、ハリスを持ってその下にニッパの刃を差し入れ、余分な針軸をカットします。ここも、本式のほうがやりやすいです。フトコロを咥える方式だと切られた軸がすっ飛んでしまうので、バイスを180度回して左手で軸を摘んで右手でニッパを持って切るんですが、ハリスがフリーなので誤って切ってしまうことがあります。ここでハリス切ったらチモトのない鉄針では結んでもスッポ抜けますからリカバリーのしようがなく、これまでの苦労がパーです。軸を咥えていればハリスを持ち上げてカットできますし、切った瞬間毛鉤のほうがすっ飛びますけどハリスが付いてるからどっか行っちゃう事もありません。

11.金玉付け

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 本来は漆に光明丹という赤い顔料を混ぜてドロッとさせたものを使って金玉を付けますが、私は漆なんか扱いきれないので5分硬化タイプのエポキシ接着剤でチモトに丸い玉を作ります。このようにチモトの先数mmの位置でハリスを持って、金串(毛鉤師は仕事針という)の先に接着剤を付けてチモトにチョンと付けて太さ1mm×長さ3mmぐらい糸を引かせます。

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 次に指でハリスを捻ってクルクル回してチモトに巻きつけ、直径1.5mmぐらいに仕上げます。ところで、「金玉」はキ○タマではなく「キンマ」と読んでくださいね(^^;。

12.金箔貼り

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 30分ほど硬化させたら5mm×10mmぐらいの金箔を被せ、面相筆の先でチョンチョンと叩いて貼り付けてから、玉を磨くつもりでチョコチョコと筆先を動かして余分な金箔を払い落とします。

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 私は仕事で金沢に行った時に買ってきた本金箔を使っています。金箔はこのように薄紙に挟んだ状態で流通しますが、紙を外すとものすごく薄くてクシャミなんかしたら一発でどっか飛んでいきますので、マスクをして扱います。また、金箔を切り分ける時はこのように必ず薄紙ごと切ること。

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 金箔が手に入らなければこんなのがあります、ネイルを金ピカに仕上げるメタリックグリッター。でも元巻の毛の隙間に入りやすいので、やはり金箔使うほうが仕上がりはキレイです。もちろん金玉はビーズで代用してもOKです。


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 こちらが出来上がった「青ライオン」です。う〜ん、レシピ通りの元巻5条じゃ短くね?と思いましたが、やはり少し短かったか(^^;。

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 サイズはこのぐらい、だいたい金玉からツノまでの全長で1cm、羽が巻いてある部分の長さは7mm程度です。

 個人の癖によっても違うとは思うので私見ですが、以前ご紹介したフライ方式に対する本式の巻き方のメリット・デメリットをまとめると次のようになります。

【メリット】

ハリスが邪魔にならず、また付け忘れがない
②ジョーから離れた位置で巻くので、鉤周りの作業スペースが広い(特に一番細工の細かい先巻〜ツノ付けがやりやすい)
③後方に向かって取り付けるツノと蓑毛の取り付けがしやすい
針軸のカット作業がやりやすい

【デメリット】

巻き材料の仕付けにシケイトを使わないとあるが、かなりの熟練が必要(途中でテンションを緩めると羽枝の弾力で一気にほどけるし、帯〜元巻にかけて巻きに隙間が出来やすい)
②鉤先が露出した状態で巻くので、先巻〜主巻の間は注意しないと針先でシケイトや巻き材料を傷めやすい
③材料を巻く場所が鉤を固定している位置から大きくオーバーハングしているため、力を入れると多少グラグラする
巻き材料の端っこを持って仕付けるので、短い巻き材料を巻くのが難しい

 巻き材料の仕付けにシケイトを使わないのは、恐らく熟達した人が仕付けのわずかな手間を省いて作業を効率化するためであって、初心者にとっては巻きやすさ・クオリティ両面でデメリットが大きいと思います。よって、この点を除外すると全体的に本式の方のメリットが多いと感じます。やはり、長い間定番となっている手法にはそれなりの理由があるのですね。

オマケ

 その後、この方法で巻き練習した他の毛鉤です。

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 するすみ

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 光鴨緑江

 だいぶ見られる感じになりました(^^;。

この記事に

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 11/24、折角の平日休みなのに北風ぴーぷー、でも土日は野暮用があって釣りに行けない…というわけで強行軍で釣行してきました(^^;。ポイントは大阪府堺市と高石市にまたがる高砂埋立地、日没から午後9時までにタチウオ76cm〜82cm3尾の釣果でした。

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 このポイント、知人のマイポイントを教えて貰った場所なので詳しく公表はできないのですが、阪神高速湾岸線を夜走ると浜寺付近の海側に、無機質な白い照明を多数点けた異形の建築物群がまるで「ブレードランナー」に出てきそうな夜景を作っていますね、あそこのド真ん中です。あの一帯は石油化学系の企業が集結している地域で、そのプラント群なのです。ポイントからも、阪神高速から見るのと反対側の夜景がこんな風に見えます。この景色がヒントね(笑)。

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 このポイントは埋立地の東側なので冬場の北西風は追い風になるし、内湾なので風の日でも海面は穏やか、また背後の建物が風を遮ってくれるので多少は寒さもマシです。タチウオ以外にもフカセでグレ、チヌ、飛ばしサビキでアジ、ブッコミ釣りでアナゴ、また底は砂地なのでキスやベラも釣れます。工場群のド真ん中というと汚染されたドロ海なのではとお思いでしょうが、かなり沖合いだし最近の化学系プラントは高度な浄化設備を備えたゼロエミッション工場になっているので水質はとても良いのです。ベラが釣れるのがその証拠、ベラは砂に潜って眠る習性があるので、ヘドロの溜まった場所にはいませんからね(^^)。しかもクルマ横付けです。ただし周辺は工場群で土日も稼動しているところも多く、業務車両の通行の邪魔にならないようにしなければいけません。もちろんゴミの放置など以ての外です。

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 午後3時前に到着したので、エサのイワシかアジでも釣れないかとサビキを入れてみましたがサッパリだめ。日が落ちてきたのでタチウオ釣りに切り替えです。すっかり暗くなり、電気ウキがハッキリ見えるようになった午後5時半頃最初のアタリ。しっかり聞きアワセして1本目ゲット。80cm弱のF3。

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 2本目は午後6時頃、一度エサを離したんですがチョイチョイっと引いて止める誘いを入れてやると一気にウキを引き込んでガッツリ喉元に鉤掛かりしていました。ちょっとサイズダウンの76cm。

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 午後7時頃、水面でウキを真横に引っ張って走る変なアタリで掛け損ない、すぐに投入しなおすと今度はウキが入って3本目、本日最大の82cm、F3.5。そこからしばらくアタリなし…粘ればまた時合いも来るのでしょうけど、とにかく寒い!西向きの釣り場よりはマシなんでしょうけど、それでも背後から吹き付ける風で芯から冷えてきたので午後9時に撤収。

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 ちなみに、私のタチウオ仕掛けはこんなの。ハヤブサの「貫通式」を真似て自作しています。上の貫通ピンは0.3mm径のステンレスバネ線(この記事でナンチャッテ鉄針作るのに使ってたヤツ)を2つ折にしてスリーブでワイヤハリスに接続してあります。鉤のほうは管付チヌ3号〜5号2本を背中合わせにしてワイヤを付け、φ2mmの熱収縮チューブでイカリ状にしてあります。

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 このようにキビナゴの肛門あたりに貫通ピンを刺してそのまま上に抜き、鉤をキビナゴの腹に埋め込みます。鉤の違和感が少ないので食い込みが良く、アタリがあった時の掛け損ないが少ないので気にいっています。

 それにしても、寒かった…( ̄ii ̄|||。やはりこの時期になると夜釣りは辛いですねぇ…あと1ヶ月でクリスマスだもんなぁ。でも、寒さに耐えて釣るのは帰り道のラーメンには最高のスパイスなんですけどねぇ(笑)。

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 そろそろ、雨が降ると北風が吹いて寒くなる季節ですねぇ…土曜は雨で日曜は北風ぴーぷー。ちょっと風邪気味なので、今週はおとなしくおうちで遊ぶことにします。

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 鮎毛鉤を巻く際の便利グッズに「鉤立」という道具があります。完成写真を先に載せちゃうとこんなの。竹の細いクリップを木の台に取り付けたもので、毛鉤の半製品を養生したり仮置きしたりするのに使います。

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 こうやって鉄針に「先玉」や「底漆」を付けたのを乾燥させたり。

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 巻いた鉤のハリスをこういう風に挟んで、金玉付けまでの間一時保管したり。

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 金玉付けの際の玉の養生(硬化待ち)には欠かせません。

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 もちろんバケや普通の小鮎仕掛け作りにも使えます、ビーズを止めた接着剤が乾くまでの仮置きとか(^^)。普通はマグネットにくっつけたり、ウレタンなどに刺したりして仮置きしますけど、接着剤がはみ出してると貼りついちゃうんですよね(^^;。「鉤立」はハリスを保持するので鉤を宙に浮かせて保管できるのです、昔の人は賢いなぁ(^^)。

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 便利そうなので私も作ってみることにしました。材料は竹の巻き簾と台にする適当な材木、あとは太めの木綿糸と接着剤(スーパーXなど粘着性のあるもの)。100均でも調達できますね。

 まず巻き簾をバラして竹の板を取ります。巻き簾は皮付き竹でできたものを選びましょう。竹の板を6cmほどに切り、端面を面取りしておきます。片側の端だけでOK。

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 竹の板の中心に上から4cmほど切り出し小刀か大型カッターナイフで割れ目を入れます。この割れ目にハリスや鉤をクリップするわけです。下まで割りきっちゃわないよう注意。

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 針などを挟んで割れ目を少し開いておいて、割れ目の左右表裏の角を面取りします。

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 入り口をこのようにハの字に削ってハリスを入れやすくしておきます。これを必要数分作ります。上の完成写真ので28本立てです。

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 桟木となる棒にスーパーXを塗ってしばらく乾かし、竹の板を並べます。板と板の間は0.5mmほど空けます。

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 もう1本同じ長さの桟木にもスーパーXを塗り、並べた竹の板の上に乗せて圧着します。クリップで止めて接着剤を硬化させます。

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 補強のため木綿糸でこのように縛っていきます。

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 縛り終わったモノを台座に接着して出来上がり。私はDAISOの「ウッドレール」という、壁に掛けて写真なんかを飾る断面がコの字形をした木製品を台座にして作ったので、手持ちのヒノキ板を竹クリップをまとめる桟木にしましたが、10mm×20mmぐらいの角棒があれば桟木と台座を兼ねて簡単に作れます。

 なお、上の「鉤立」は加賀毛鉤のスタイルです。播州毛鉤師は「たてり」という、もう少し幅広の竹の板に細かい割れ目を入れてブラシ状にしたものを台木に挟んだ鉤立を使います。

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 ちなみに、私はこの道具を作る前どうしてたかというとコレ使ってました、掃除用のブラシ(もちろん新品)。この毛の間にハリスをはさんで使うんですが、これはこれで結構使えましたよ(笑)。なお、鉤立完成後ブラシは本来の業務に復職しました(笑)。

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