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先日の靖国神社夜桜能は桜が満開できれいでしたが、
夜の冷え込みが厳しく、 我々は舞台で上着を着るわけにいかないので カイロを前後に貼ってしのぎました 北陸では雪も降ったようでびっくりですね 4月7日(日)は金沢能楽会別会能 別会能は、その名の通り特別な、ハイグレードな公演なので 私がシテを勤めることはないのですが、 今年は祖父の追善ということで、 「海人 懐中之舞」の前シテを勤めさせていただきます 後シテは父が勤めます 思えば初めてシテを勤めたのも 祖父の十三回忌追善公演での「経政」でした 祖父が亡くなったのはちょうど小学生に入る前、 5歳のときでした 祖父の舞台の記憶はありませんが、 しりとりなどをして遊んでもらいました 「ま」がくると必ず「まんじゅう」で そのときの笑顔は今でもよく覚えています 海人は先月も舞わせていただきましたが、 今回は「懐中之舞」の小書(特殊演出) 宝生流では大切に扱っている小書で、 本来私の年ではまだ早いのですが、 祖父の追善ということで家元にお許しをいただいたので 精一杯勤めたいと思います 「懐中之舞」という舞は後半ですので 私は関係ないのですが、 この小書がつくと前半も変わります 息子の出世のため、 命をかけて海へ飛び込み 海底の竜宮から宝珠を取り返す「玉之段」と呼ばれる場面を、 床几に腰かけたまま演じます ただでさえ難しい、見せ場となる場面なのですが、 床几に腰かけたままだから楽かと思いきや、 その制約のなかで、どこまで表現できるか、 より芸力を試されることになるというのが 能の面白いところです 祖父に成長した姿を見せられるよう、 精一杯勤めたいと思っております ご来場お待ち申し上げております |
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