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本当に久しぶりの日記だ。正直忘れていた感も否めない。
朝職場へ向かう途中の歩道で信号待ちをしていたら、交差点がなぜか渋滞していた。中心部の車の動きが悪いので目をやると…ど真ん中で仔猫が大きな声で鳴きながらチョコチョコ歩き回っていた。人は大勢いたけれど、居合わせた全員が見てみぬフリを決め込んでいた。自分自身も「面倒なことになりそう」と見ぬフリをしたかったけれど…急に不殺生戒が思い出され、しかも轢かれてグチャグチャになった姿が一瞬脳裏をよぎり、とっさに車道に飛び出して持ってきてしまった。
とりあえず車道から離れたところに置いたがまたフラフラと車道を目指す。仕方なくまた拾い上げて良く顔を見てみると、思わずウワっと声を上げてしまった。顔中真っ黒、目ヤニで目が開いておらず、しかも鼻も潰されたみたいに真っ黒で何かがこびり付いている。元気だけはあるが病気のようで、長くはないように感じられた。
これじゃ飼い手も到底見つからないなと困り果て、さりとてまた放せばきっと車に轢かれるだろうし、どうすることもできないので、とりあえず職場の隅にダンボールに入れて置かせてもらった。後から何とかしようと放っておいたが気になって仕事にならず、とうとう上司に許しを得て(上司の方々スミマセンでした)お金も無いのに近くの動物病院に連れて行ってしまった。
獣医師も一目見て「ウワっこれはひどい」と言うほどで、ひっくり返すとすごい数のノミが…鳥肌が立ってしまうほどだった。殺生するべからずではあるが仕方なくノミには退散してもらい、ひとまず体と顔を拭くと見違えるほどの美人になった。病気も目薬と飲み薬でじき治癒するそうでほっとした。親切な病院だったので、仔猫用の餌を無料でいただき、しかもカゴなども貸してくれ治療費も思ったよりすごく安く(3,500円)済んだ。
家に連れ帰るとお母んが餌をあげたり体を洗ったりと何かと世話をやきはじめたので、これから長い付き合いになりそうだ。
餌のとり方も知らないのに家族から引き離され、劣悪な環境下で病気にかかり、徐々に狭くなる視界と雑踏に怯えながらも、衰えていく体力を振り絞り母親を探し続けていたのだろうか。獣の世界とはいえ、そう考えると涙が出る。
すっかり安心したのか、ぐっすりと眠るこの猫をみて、こんなに小さい体でたった一匹、犬やカラスにも会わずよく生き延びてくれたもんだと感心し仏に感謝した。
そしてどこまでも、どんな状態でも必死に生き延びようとするこの猫を見て、玩具のように命を持て遊び、邪魔になれば捨てるに人間への怒りだけでなく、この世に受けた生を自ら終わらせる人の身勝手さが哀しくなった。
この仔猫のおかげで、仕事ですっかり荒んだ心に、優しい雨が降り注いだ気がした。あの時見てみぬフリをしなくて良かった…。
生きとし生けるものが全て幸せでありますよう。合掌
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genjuさんの行ないにただ菩薩を感じます。明日滝場のお堂で猫も含めたgenjuさんご一家のために祈ってまいります。
2007/6/2(土) 午前 11:51 [ hiy*y*kko_t*ki*a ]