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雑誌「ダヴィンチ」に連載の爆笑問題の「日本史原論」日本の文豪編、第5回の
志賀直哉と第6回の司馬遼太郎をなんとスルーしていた。
(ていうか、大して面白いと思わなかったのでアップしないでいました)

今回は谷崎潤一郎、「女性関係、食通」という面で井戸端会議には
持って来いの文豪ではないだろうか。

さて、爆笑問題の記事から

田中 「谷崎は29歳の時、向島の料理屋「嬉野」の女将、お初の妹
       千代と結婚する。谷崎はもともと、明るく機転のきくお初が好きだった。
       しかし、初は年上で結婚もしていた。で、その妹と結婚したのだが、
       千代は初と違い貞淑で大人しいタイプで、谷崎はどうしても好きになれず、
       ことあるごとに「初を見習え」と言っていたと言う」

太田  「なるほど、だとすると谷崎は叶姉妹の美香さんと結婚してもきっと、
     「恭子を見習え!」って言ってるんだろうな。」
 
田中 「いいよ、そんなこと想像しなくて!で、千代にはもう一人、せい子という
    妹がいたんだ」
 
太田  「宝石盗んで逃げたヤツ?」

田中  「叶姉妹の話じゃねえよ!せい子は15歳の少女だったが、とても
     大人びていたんだ」

太田  「加護ちゃんみたいにタバコ吸ったりして?」

田中  「うるせえ!顔はハーフのような美人で少女なのに色気があったんだ」

太田  「今で言う山本モナだな」

田中  「山本モナは相当大人だよ!谷崎はこのせい子にぞっこんとなる。
     夫婦仲が冷えていた千代を実家に帰してせい子と同棲生活を送るようにまでなるんだ。
     そうしてとうとう千代と別れてせい子と結婚する決意をする。
     で、その直後に「小田原事件」っていうのが起きる

太田  「なんだよ、その事件!」

田中  「実は当時、谷崎は親友だった佐藤春夫に千代を譲るという約束をしたんだ。
     佐藤は谷崎夫婦どちらとも仲が良かったんだ。そんな関係の中で佐藤は千代に
     対して同情的な感情があったのだろう。それが段々と恋愛に発展したのかも
     知れない。で、谷崎が、だったら千代を佐藤に譲ると。そうなったんだ」

太田  「へぇ。実に常識的できちんとした不倫だな」

田中  「皮肉か!ところがいざ、谷崎がせい子に求婚するとそれを断られた。
    で、土壇場になって谷崎は千代と別れないということになった。
    それによって佐藤との約束は反故になり、佐藤と谷崎は絶交したんだ。
    これが「小田原事件」」

太田  「ふーん、自分の妻の妹と結婚するということで、妻を友人に
     譲ることをそれぞれ話し合いで決定するまでは、すごくきちんとしてると
     思ったけど、最後の所で約束を破るなんて、信じられないな。
     滅茶苦茶だよ!」

田中  「その前の段階からかなり無茶苦茶なんだよ!何が小田原事件だ!
     約束破る前から既に事件だよ!名作「痴人の愛」の主人公ナオミは
     せい子がモデルなんだ。奔放なナオミの男性関係は衝撃的で当時
     ナオミズムという流行語を生んだ」

太田  「今でいうモナミズムだな!」

田中  「そんな流行語ねぇよ!」
                       (ダヴィンチ 7月号より)


えぇ〜!谷崎潤一郎はお姉さんのお初さんが好きなのにも拘わらず、
彼女が既婚者だった為、次女の千代と結婚するなんて。
しかも三女のせい子が好きになって千代を佐藤春夫に譲るという約束までする。
これってヒドクない?(私が千代だったら、即、離婚するだろうなぁ〜、それに
姉妹関係も絶対ギクシャクするよね!)

せい子が谷崎からの求婚に応じなかったと言って、また、夫婦のヨリを
果たして戻せるものだろうか。千代はそんな夫に愛情をまだ持てるのだろうか?





それで、その後はどうなったと思います?

爆笑問題の続きです。

田中  「昭和5年、谷崎と千代の関係はやっぱりうまく行かず、結局、佐藤春夫に
     千代を譲ることになるんだ」

太田  「なんだそれ!」

田中  「実は谷崎はその後に妻となる古川丁未子と、更にその後妻になる
     根津松子ともこの頃に出会ってるんだ。谷崎ってのは相当もてたんだね」

太田  「ファンの間じゃ、「谷潤」って呼ばれてたらしいな」

田中   「松潤」みたいな言い方すんな!で、谷崎と千代、佐藤春夫は
     話し合って、「我々三人はそれぞれ話し合って合意のもとにこうする
     ことにしましたので、これからもよろしくお願いします」っていう
     挨拶状を連名で各方面に送ったので、大変な騒ぎになり、これを各新聞
     が社会面のトップ記事にしたんだ」

太田  「すごくきちんと滅茶苦茶なことする奴らだよな。
     これから皆もそうすれば良いのにな」

田中  「そうすればって?」

太田  「いきなり雑誌社とかに連名で挨拶状がくるんだよ。
     『これからも我々は色々とやらせていただきます。
      どうぞよろしくお願いします。

                 市川海老蔵
                 佐藤江梨子
                 米倉 涼子
                 高岡 早紀
                 布袋 寅奏
                 今井 美樹
                 中村 獅童   

        

田中  「最悪だよ!そんな挨拶状」

太田  「で、最後に、追伸 私は出家します。 保阪尚希」

田中  「いい加減にしろ!」



いくら市川海老蔵が、中村獅童が女性関係で何かしても
新聞の社会面でトップにはならないだろう。
当時、谷崎、佐藤春夫、千代の三人の関係はそれだけ
常識を逸脱した行動だったに違いない。


さて、谷崎はヌラヌラしたものを好んだ。ヌメヌメしドロリとし、
触って、ふにゃりとするものを好んだ。谷崎が書く小説は風景も情事も
会話もヌラヌラとしている。ギョロ目の谷崎の視線が描く対象を撫で回している。
原稿を書く指先も舌のように湿り、指先から唾液が糸となって線を引いている。
と嵐山光三郎の「文人悪食」にある。

私生活も小説もそして好きな食べ物までヌラヌラ、ジメジメしていたのだと
思うと、これから梅雨の間に読む本としては谷崎潤一郎は良いかも知れない。




      
     

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「あはれ 秋かぜよ 情けあらば伝えてよ 夫に去られざりし妻と 父を失はざりし幼児とに伝へてよ -男ありて 今日の夕餉に ひとり さんまを食ひて 涙を流す、と」
佐藤春夫が約束を反故にされて詠んだ歌です。女性がどう思っていたのかわかりませんが(彼女は春夫と添い遂げます)、この歌を見ると、どっちもどっち、のような・・。
横浜撮影所の脚本部顧問となった谷崎の下で、せいこは女優デビューしています。横浜・山手に住んでいました。

2007/6/14(木) 午後 8:51 min 返信する

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へぇ〜上の歌を読むと春夫は千代を本当に好きだったのですね。(って誰かさんがブログで言いそうな台詞ですね)せい子が女優になっていたなんて、やっぱり美人だったのでしょうね。でも、谷崎の下でっていうところが今一気に入りませんが。minさん、有難う!面白かったです。こうなるとせい子は誰と結婚したのか気になりますよね。

2007/6/14(木) 午後 9:03 元気です。 返信する

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谷崎は、正直言ってあまり好きな作家ではありませんが、彼の作品で印象に残っているのが「陰翳禮讚」です。高校の国語の時間に習った記憶がありますが、いま思うと、彼らしい日本文化論だと思います。
暗闇とか陰などの「暗さ」こそ、日本らしい文化だ、ということだったと思いましたが、不夜城みたいな都会を思うと、彼の考えが一歩も二歩も進んでいたなあと思います。

2007/6/14(木) 午後 10:07 poshmans 返信する

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poshmanさん、凄い記憶力ですね〜。私は高校の国語と言われても何も思い出せませ〜ん。暗闇と陰などの暗さが日本らしい文化と聞いて、倉敷のあの路地の灯りがポツンポツンと置かれている光景が目に浮かびました。確かにそう思えます。しかも暗闇や陰の暗さと少しの明るさを日本らしい文化と捉えているのは谷崎らしいです。

2007/6/15(金) 午前 6:43 元気です。 返信する

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う〜ん、梅雨には合わないと思いますけどね。元気さんの発想は買いますが、梅雨に谷崎さんは、どうかなぁ?

2007/6/15(金) 午前 9:44 yama 返信する

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yamaさん、「春琴抄」とか「細雪」の方じゃなくて、「美食倶楽部」を梅雨の間に読もうかと思っているのですが、食中毒になりそうですか?

2007/6/15(金) 午前 9:58 元気です。 返信する

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そう言えば、このドロドロ話に1時間半かけた文学史の先生がいたなあ… 私も↑の方と一緒で、教科書ではなかったけど、谷崎で感動したのは唯一≪陰翳礼賛≫のみ。障子の桟の影や、厠の話なんか漠然とだけど印象に残っているかなあ…古い旅館なんかに泊ると、ふと思いだしたりするから。

2007/6/15(金) 午後 3:24 夏茉莉 返信する

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夏まりさん、ドロドロ話に1時間半も聞くに耐えられない話ではなかったですか?谷崎は40回近くも引越しをしたそうですから、家に対する想いというのは女性、食と同じように美的拘りがあったのでしょうね。今日、本屋でその本を見つけたので早速読んでみようと思っています。それと主人の実家がある津山に谷崎は疎開していたこともあって、津山銘菓に「細雪」というお砂糖を薄らまぶしたお菓子があるんですよ。

2007/6/15(金) 午後 5:18 元気です。 返信する

こうなると、常識って何なのか〜って感じですね(笑)昔の人のほうが、現代よりも情熱的な気がします。そんなドロドロの渦中にいられるエネルギーがスゴイ!!

2007/6/16(土) 午前 0:12 [ - ] 返信する

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ピロムさん、今はなんでもありの時代ですから驚きませんが、昔はまだ道徳とか常識がちゃんとありましたから、当時の人はビックリしたことでしょうね。そう、きっと修羅場もあったのかも〜。

2007/6/20(水) 午前 6:42 元気です。 返信する

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美食倶楽部とか、わやんは好きでございます。細雪もなかなか一筋縄ではいかない小説にござります。ああ、どろどろの性生活を送ってみたきものにござります。

2007/6/30(土) 午後 2:39 sel*mat*en*l 返信する

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わやんさん美食倶楽部を読まれているのですね〜!スゴイ!今、書店では手に入らないようなので図書館か古本屋を探そうかと思っているところです。アマゾンにもあるかしら?わやんさんドロドロの性生活、興味ありますよねぇ〜、私もです。(笑)あ、いえ、日常生活にないものなので!

2007/6/30(土) 午後 3:18 元気です。 返信する

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