フィルスタ/現社のブログ

中央学院大学法学部「フィールドスタディーズコース」(現代社会と法コース)の担当教員によるブログです!

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毎年恒例の夏合宿。
いつものように長野県栄村を訪ね、3泊4日の合宿を行いました。
ゼミのテーマは「食と農と集落再生を考える」。
現代日本の食をめぐるさまざまな問題を考え、日本の食を支える農業の現状を知り、また日本の農業の舞台である地域集落のあり方を探る、このようなテーマで1年間取り組んでみようというゼミです。
そしてこのゼミの最大のイベントが夏の栄村合宿なのです。
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昨年までは2泊3日を標準として、1日オプションでプラスしたのですが、今年は始めから3泊4日の日程を組みました。
やはり現地をじっくり知って、いろいろ体験するには4日間は欲しいと思ったのです。

[初日−8月28日]
12時半に栄村の玄関口、JR飯山線の森宮野原駅前に集合。駅前に立つJR駅構内での最高積雪記録の標柱(7m85㎝)の前で記念撮影。ここから合宿はスタートします。
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同じく駅前にある震災復興記念館「絆」を見学。栄村は2011年3月12日の午前4時に大地震に見舞われ、大きな被害が出ました。その復興の足取りを展示した建物です。
徒歩数分の村役場で管内図を買い、「道の駅 信越さかえ」の脇に併設されている地元農家の直売所を訪ね、今夜の食材などを購入。そして栄村歴史文化館「こらっせ」に向かいました。
ここは震災後、解体される古民家などから救出された貴重な民具や古文書、考古遺物などを展示している村の文化館です。私も文化財救出組織を結成し、この「こらっせ」の展示にも協力しました。思い入れのある施設です。
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イメージ 4イメージ 5「こらっせ」はもともと地元の小学校の分校だった建物です。それを本格改修して文化館にリニューアルしました。
私が「こらっせ」のできるまでや文化財の保全活動について解説。その後、ゼミ生たちは展示を見学し、昔懐かしい学校道具などに興味津々、「あ、これ使った〜なつかし〜」とはしゃいでいました。
温泉(栄村にはいくつもの温泉がありますが、この日は「北野天満温泉」)でさっぱりしてから、午後6時に今夜の宿、小滝地区の交流宿泊施設「となり」に到着。
小滝地区も大地震で被災しましたが、地区独自の復興計画をつくり、精力的に集落の復活と活性化を図ってきました。その取り組みが評価されて、2015年度には政府の「ふるさとづくり大賞」で総務大臣賞を受賞した実績があります。
「となり」は、築100年を超える大きな古民家ですが、震災後ボランティアで地区の復興を手伝ってくださった方々など村外との交流拠点として改修された、とても居心地のいい家です。
夕飯には、地区の消防小屋をお借りして、バーベキューをやりました。
イメージ 6イメージ 7肉はお隣新潟県津南町の名産、津南ポークを2.3キロ!その他直売所で買った新鮮野菜、そして当日差し入れで地区の方からいただいた超新鮮野菜!
舌鼓を打ち、腹一杯ポークと野菜を堪能して、夕飯は終わりました。

[2日目−8月29日]
朝食後、いよいよ合宿の目玉である農業体験を行いました。
今回の合宿でずっとお世話になっている地元の樋口正幸さんが準備してくれて、キャベツの苗の植え付け、白菜と大根の種まきを体験させてもらいました。
しっとり湿ってここちよい黒土の畑に、みんな裸足で入ります。
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そして正幸さんの指導のもと、ポットから取り出した苗、袋から出した種を次々に植えていきました。キャベツには虫除けのカバーをかけます。
イメージ 9イメージ 10慣れない作業でしたが、裸足の心地よさとさわやかな空気に包まれて、気持ちのいい作業でした。ちょうど種まきが終わったところで、雨がポツリポツリと降り出し、一同畑を撤収しました。
そして正幸さん宅のガレージに着くと、家で育てたスイカを持って来てご馳走してくれました。農作業の後のスイカの美味しいこと!種を飛ばしながらかぶりつきました!
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そして鎌や鉈など農具や生活道具を見せていただき、手入れのしかたなども教わりました。やがて、どー!!っと土砂降りの雨に。
「となり」に戻ると、正幸さんがプロジェクターで震災翌年に制作されたドキュメンタリー「ふるさと小滝」を上映してくれました。大地震で全戸避難となってから1年間の苦闘と苦悩の跡を取材した番組でした。今は元気を取り戻した小滝地区ですが、始めはさまざまな苦労があったのです。
昼になり、自炊で炊いたご飯に、今朝方作った唐辛子味噌や新鮮なキュウリ、いただいた大根で作った味噌汁などで昼食を食べました。
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震災後、小滝地区の復興の柱となったのが米作りです。日本一美味しいと言われた「魚沼産コシヒカリ」の産地に隣接する栄村は、同じく非常に美味しいお米が穫れます。しかもその栄村の中でも、小滝地区は昔から他より美味しいお米ができて、少し高い値段で取り引きされていたといいます。その自慢のお米の炊きたてですから、美味しくないはずがありません。ゼミ生たちには大満足の昼食となりました。
昼食後は直売所に今夜の食材を買い出しに行き、戻ってきてから今夜の夕食のカレーを仕込みました。
私の家の近所で獲れたイノシシの肉を持って来たので、イノシシカレーです。
イメージ 13イメージ 14夕方になり、正幸さんに小滝地区の中をいろいろ案内していただいたあと、珍しい温泉に入りに行きました。なんと!プレハブ小屋の温泉(百合居温泉)です。地元の方向けの温泉ですが、200円払えば誰でも入れます。
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イノシシカレーに舌鼓を打ったあとは、これまた地元の中澤謙吾さんのお話を伺いました。
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謙吾さんはもと牛飼いをしていましたが、震災後牛舎が潰れて畜産業を廃業しました。今は農業をやりつつ、地元の歴史文化や地質・植物などさまざまなことに興味を持ち、精力的に研究をしている方です。話している姿は好奇心いっぱいで、目が少年のようにキラキラ輝いています。今回のお話は、「小滝誕生の岩、発見」でした。
こうして夜が更けていきました。

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