フィルスタ/現社のブログ

中央学院大学法学部「フィールドスタディーズコース」(現代社会と法コース)の担当教員によるブログです!

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では、合宿の続き、後半の様子をアップします!

まずは3日目からです。

[3日目−8月30日]
自炊の朝食を食べたあと、9時からは正幸さんが「集落存続の夢に向かって」というお話をしてくれました。
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                  樋口正幸さんのお話に聞き入るゼミ生たち
震災後、戸数も減った小滝地区を復興させるため、「300年後に小滝を残す」をスローガンに奮闘した様子を熱く語ってくれたのです。地区の復興の中心に立ってきた方からのお話は貴重で、ゼミ生たちもメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
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          集落全員復興のため結成された合同会社「小滝プラス」の事務所前で
そしてこのあと、いよいよ合宿後半のハイライトである秋山郷へ向かいました。
秋山郷は栄村の中でも「秘境山村」と呼ばれてきた山深い地域で、江戸時代に鈴木牧之という越後塩沢町の文人が1週間ほどの旅をして旅行記を書き、知られているところです。旅行記は『秋山記行』といいます。
山また山の狭い道を通って、まずは秋山郷の中心小赤沢地区へ入り、食堂で昼食を取りました。
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  秋山郷の中心集落 小赤沢と背後の苗場山        地元の方が最近始めた食堂で昼食
その後、役場の秋山支所である「とねんぼ」という施設に行き、秋山の生活や狩猟の様子がわかる展示を見学。
さらに当地の代表的民家が残されている保存民家を見学してから、小学校分校脇の川原で休憩しました。
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                  清流の流れる川原で童心に返って遊んだ
天気も良くなってきて、ゼミ生たちは童心に返り、川原でのびのびと遊んでいました。
その後、「布岩」と呼ばれている柱状節理の絶壁を間近に見上げられる場所に移動。ここは紅葉がとても美しい場所で、昨年はその風景が秋に1ヶ月ほど首都圏のJR各駅に大きなポスターで張り出されていました。
イメージ 6イメージ 7 名所布岩をバックに(左) 苗場山をバックに(上)

そして夕方5時前に、今夜の宿となる旧民宿「鳥甲荘」に到着しました。
ここは昨年まで民宿をされていた方が引退し、新たに今年から「地域おこし協力隊」の女性(愛称もりもりさん)が住まいとして借りているところです。離れもあってとても広く、布団なども揃っているので、今年はこちらに泊めていただけることになりました。しかももりもりさんから地域興しの具体的な話も聞けるとあって、うってつけの宿です。
夕食の時間。もりもりさんと一緒に自炊で作った料理が並びます。
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米ナスのステーキ肉味噌かけ、キュウリとオクラの冷や汁風、ユウガオのあんかけ、味噌汁、そしてごはん。
毎年そうですが、栄村に来ると、なぜか学生たちは今まで嫌いで食べられなかった野菜が次々食べられるようになるのです。不思議です。今回もそう。街のスーパーで買う野菜は、本当の野菜のうまさや味の濃さがないのではないかと思うのです。栄村ではたくさんの野菜を差し入れでいただきます。どれも自家用の畑で完熟したものばかり。見た目は必ずしもキレイではないけれど、味は本当に美味しい。それをゼミ生たちも自然に感じるのではないでしょうか。
夕食後、もりもりさんから秋山に移住してきたわけ、今の世の中の食への疑問、人間らしく生きられる山の世界のことなど、いろいろな話をしてもらうことができました。
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                 もりもりさんのお話に聞き入るゼミ生たち

こうした体験がゼミ生たちの5年後、10年後に響いてくるのではないかと思います。

[4日目−8月31日]
さて、いよいよ合宿も最終日を迎えました。
7時15分に起床。昨日の残りのおかずに加えて、ナスの味噌炒めを作り、朝食を食べました。
イメージ 10イメージ 11   最終日の朝食。今朝の食事もうまい!      お世話になった鳥甲荘前で記念写真をパチリ
11時過ぎに秋山郷の最も奥にある温泉場、切明(きりあけ)に到着しました。
江戸時代から温泉場のあったところで、鈴木牧之もここを訪れています。
ここでは川辺の水底から熱い温泉が自然にふつふつと湧いていて、温泉宿でスコップを借りて、川の水と混ぜて自由に温泉掘りを楽しむことができます。
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ゼミ生たちは早速石をならべて温泉づくりに挑戦。
しかしそれも束の間、やがて大きな石を投げ込んでのしぶきかけ合戦に発展。
完全に子供に返ったゼミ生たちは、本格的な水かけ戦争に夢中になっていました。
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   川原で思いっきり遊ぶゼミ生たち
こんな大自然の中で思いっきり遊ぶなんて、今の学生たちには貴重な体験だと思います。
川原で2時間ほど過ごし、引き揚げに。
昨日の夜、長年秋山郷の共同研究でご一緒させていただいている長野県林業総合センターの小山泰弘さんが駆けつけて合流してくれました。この小山さん、あらゆるものに好奇心いっぱいのわくわく人生を送っている研究者です。専門は林学。つまり樹木や林、山の専門家です。小山さんと山を歩くと、それはそれは楽しい解説をしてもらえるのです。
今回の合宿にも協力していただいて、切明に来る途中の山道や川原から引き揚げる途中の道で、植物のことをいろいろ教えていただきました。
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                  小山さんの目からウロコの楽しい解説を聞く!
本当にいろいろな方に支えられての合宿です。ゼミ生たちも幸せ。
お昼過ぎの時間になり、小赤沢の民宿苗場荘を訪ねました。今から190年前、鈴木牧之が秋山郷を旅したときに泊めてもらった家です。その当時の木組みがそのまま残る、貴重な宿です。
真っ黒に煤けた屋根組みを見上げると、歴史の厚みが感じられます。

ここまでで秋山郷の見学は終わり、このあと全員で一路下界へと下りました。
そして長野回りで帰る学生は小山さんの車で送ってもらうことになり、津南町役場の駐車場で解散となりました。
越後湯沢回りで帰る他の学生は、私の車で越後湯沢駅まで送り、ここで解散となりました。

4日間、スッキリとした晴天にはなりませんでしたが、栄村の農業や暮らしを体験し、震災後の立ち直りの話を聞き、地域興しの中心に立つ人からじっくりと話を聞かせてもらうこともできました。村の自然・歴史・文化を身体いっぱいに体験できた合宿になりました。

おそらくゼミ生たちは、すぐには合宿で聞いた話、見たこと、聞いたこと、身体にしみ通らないでしょう。
それらの意味がつながってきて「そういうことだったのか!」と気づき、本当に理解できるようになるのは5年も10年も後のことかもしれません。それくらい中味の濃い時間でした。
しかしそれでいいのです。かれらのどこかに今回体験したことが残り、いつかそれが芽生えてくれればいいと思っています。




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