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「春のしらせ」 きもち和らぐ 四月の昼下がり 二階の部屋の窓からみえる 公園のベンチにこしかけて ペットボトルのお茶を のみながら ふたりのお婆さんが おしゃべりをしている お婆さんたちの上にみえる 桜のつぼみは 明日にも咲きそうに 笑っている 今 どこかで ウグイスがないた 春のしらせを聞いた僕は 目をとじて 心をすました |
春
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「いってらっしゃい」 駅のホームで 向かい合う君と僕 握手を交わす 君と僕の間を通る 桜の花びら 「手紙かくよ」 列車の窓をあけて 君の潤んだ瞳に 約束をした 桜の花びらが 君の肩にとまっている 汽笛が別れの合図をならす 僕の乗った列車が動き出し 君との距離が遠くなる 汽笛が出発の合図をならす 動いていく僕にむかって 必死に走りよる君の姿を忘れない 君は大きく手をふっている 顔いっぱいに ニコニコの涙を浮かべながら 僕は窓から身を乗り出して 大きく手をふっている 顔いっぱいに ニコニコの涙を浮かべながら 汽笛が旅立ちの合図をならす 十八年の思い出のつまる この町を僕はでていく 紅色の山桜に彩られた 四月の故郷の山を心にやきつけて 汽笛が最後の合図をならす
僕の耳にいつまでも残っている 最後の汽笛 |
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山の村を出て あの人の暮らす |
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「雨と風の恋のうた」 |
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