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富士学会のシンポジウム(10月18日、文理学部で開催)で私にとって大変興味深い発表があったので、ブログでご報告したいと思います。 地震計の目的は、断層運動や火山活動で起こる地震を捕らえること。ですから、例えば気象や人間活動などで入ってしまう揺れは地震のシグナルを見えにくくするノイズです。厄介者です。 しかし、「厄介者として捨てられていた揺れから、新しい情報を引き出そう!」そんな発表がありました。 富士山では冬季スラッシュ雪崩と呼ばれる土石を含んだ大規模な雪崩が起きます。防災科研の鵜川先生によると、その雪崩によって起こされた揺れが地震計に捕らえられているそうです。この情報から雪崩の発生や流下のメカニズムに関する情報が得られるのではないか?とのこと。 発表を拝聴しハッとさせられました、発想や着目点を変えることで、データからまだまだ新しいことを引きだすことができるのだと。これこそ科学の面白さであり醍醐味です。 学部の時に物理の先生に言われた"Today’s signal is yesterday’s noise. Yesterday’s signal is today’s noise. 先入観を持たずデータを見ろ。"という言葉を思い出し、先入観で頭が凝り固まっている自分を反省したシンポジウムでした。 (雪崩の謎を地震データから解明したい卒論生を募集中です) 村瀬雅之 |
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