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皆さんはご存じですか?はるか昔,オーストラリア大陸は南極大陸と陸続きであったことを. どれくらい昔かというと,今から2億年以上前のペルム紀と呼ばれる時代です. このようなことをはじめて唱えたのはアルフレッド・ウェゲナーという人です. この名前を知らない人も“大陸移動説”という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか? そのことを示す証拠の一つがオーストラリア大陸南部 Adelaide郊外にあるHarrett Coveに残されています. 写真はその証拠を示したものです. 一見すると何が証拠なのか判らないでしょう? 証拠とはこの写真にある岩盤についた傷です. これは“擦痕”と呼ばれるもので,氷河が移動する際に 氷河の底に引っかかった岩石との間で擦れあうことで岩盤にできた傷なのです. この擦痕は,この地がはるか昔に氷河の存在する寒い地域, すなわち南極大陸と陸続きであったと証拠といえるのです. また,“擦痕”のついている向きは氷河の移動方向を表します. 写真の場合,奥の海側から手前に向けて南極大陸からの氷河が移動したと考えられます. オーストラリアのみならずアフリカ南部,南米,インドに残されている“擦痕”の方向から, 当時の南極点からの氷河の移動を合理的に説明することができるそうです. 一見すると何の変哲もない単なる岩盤の傷ですが, これが大陸移動を示す証拠になるとは なかなか興味深いと思いませんか? 山中 勝 |
地球の見所(海外編)
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