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少し前のことになりますが, 去る9月上旬に岡山理科大学で開催された日本地質学会で発表を行い, 四国の三波川変成帯の巡検に参加してきました. なんと言ってもこの巡検のハイライトはエクロジャイトです. 参加者のほとんどの方はエクロジャイトを見ることが目的だったのではないかと思います. エクロジャイトとは,海洋プレートの構成物などが高い圧力下で変成作用を被ることで形成される岩石で, プレートの沈み込みに関連していると考えられており,またプレートを駆動する一つの要因とも考えられています. 日本はほとんど見ることができない貴重な岩石で, この地域では,石英が入った石英エクロジャイトという岩石を見ることが出来ます. ↓の写真の薄緑の部分がオンファス輝石,ピンク色の粒がザクロ石,うっすら見える白いところが石英です. 濃い緑色の部分は地下深部から上昇してくる際の後退変成作用によってできた角閃石です. またこの地域では,地質の違いにより明瞭に植生が違っていることが知られています. ↓の写真の手前は確か蛇紋岩(だったかな?),奥の方の緑の濃い木々が生えている部分はカンラン岩からなるそうです. 昔,このあたりはクロムの鉱山として栄えていたそうで, 奥の山の急斜面にはなんと昔の学校の跡地があるそうです. この巡検には,この地域を研究されているプロ中のプロの方々が何人か参加されていたのですが, その中のお一人に,蛇紋岩は表面が風化すると赤色になるので,野外で見分けが付きやすいということを教えていただきました. この赤さが赤石山という名前の由来になっているそうです. 一つ勉強になりました. 金丸龍夫 |
地球の見所(国内編)
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