日大 地球システムのスタッフブログ

日本大学文理学部 地球システム科学科 のブログアーカイブ

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暖かくなってきましたね.私の研究室では毎年,春になると,巡検で千葉県の南房総の海岸沿いにある岩場へ出かけます.

これは昨年の巡検の時の写真ですが,丸い岩場の上の方には何か白く見えるものがたくさん,へばりついているように見えます(上の写真).これは何でしょう?近寄ってみると,白く見えたものは多数の貝の化石であることがわかります(下の写真).下の方に密集している貝は何かわかりますか?スーパーの鮮魚コーナーにある・・・はい,正解はカキです!!

カキは波打ち際の岩場に生活するので,カキの位置はほぼ昔の海面の位置を示しています.この場所のカキは約6000〜7000年前の暖かな縄文時代のものであることがわかっています.上の写真からもわかるように,ここのカキは現在の海面より高いところにいるので,昔は現在より海面が高かったか,カキが積もった後にこの付近の地面が隆起したことが考えられます.それにしても,どのようにして現在のような丸い岩場になったのでしょう?

巡検では時間をかけて露頭を観察して,昔はどのような環境で,それがどのように変化して現在の露頭が出来たのかを考えます.

このごろ地球の温暖化により氷河など陸上の氷がとけ,とけた水が海に流れ込み,海面が上昇することが心配されています.このことを考えるとき,そもそも海面の高さは過去,どのように変化してきたかを正確に知る必要があります.このような露頭を丹念に調べることにより,それがわかるのです.ほら,もうあなたは縄文時代にタイムスリップ!

このほかにも,こんな巡検があります.一度,訪れてみてください.
http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/disast/excursions/ex.html

宮地直道

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