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美唄湿原(その3)

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1970年代まで,美唄湿原の周辺は水田地帯でした.しかし,米の消費が落ち込み,米の生産が制限されるにつれ,水田はどんどん畑に代わりました.水田では栽培期間中は水を張るので地下水位は高く維持されていますが,畑は土地を乾燥させて使うので地下水位は低下します.しかもトラクターで泥炭を削りひっくり返して分解を進めるため,急速に地盤沈下が進みます(写真上).このような地盤沈下は特にミズゴケが作る泥炭では顕著です.

泥炭は分解すると多量のメタンガスを発生させます.メタンガスは地球温暖化の原因物質であり,世界的にその排出の削減が求められています.一方,水田は地下水位が高く維持されるので,地盤沈下やそれに伴うメタンガスの多量の発生の心配はあまりありません.

一方,美唄湿原では畑地側は地下水位が低下して乾燥化が進んでいますが,水田に面している方は地下水位が高く維持されているため乾燥化が抑制されています(写真下).

地球環境保全のためにも残された湿原を保全するためにも,地盤沈下を発生しやすい泥炭地は極力水田として利用することが必要です.そのためにも米の消費拡大は大切です.皆さん,お米をもっと食べましょう!

宮地直道

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