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ドイツシリーズ3回目は湖の話です.以前もお話したように,ドイツ北部には氷河が去った後に誕生した多数の湖があります(http://blogs.yahoo.co.jp/geogeosys/10105516.html). これらの湖は互いにくっついて広い水域を作り,その水は湿地や河川を通じてドイツ北岸からバルト海に注いでいます.大プレーン(プルーン)湖はその中では最大規模の湖で,面積は約30km2と北海道の網走湖くらいで,深さは数10m程度です.湖の中には木々や水草に覆われた小島がいくつもあり,水鳥の楽園となっています(写真上).夏には遊覧船で観光する人,カモなどと一緒に水泳を楽しむ人,ヨットやカヌーを楽しむ人などがゆったりとした時間を楽しんでいます.地元の人によればこの湖では古くから様々な研究が活発に行われてきたということでした.そこで,水圏環境科学がご専門の当学科の森和紀教授にお伺いしたところ,確かに大プレーン湖はプレーン陸水学研究所(現:マックス・プランク進化生物学研究所)により19世紀末から20世紀始にかけて世界に先駆けた活発な湖沼研究が行われ,近代湖沼学の重用な基礎が作られたことで有名な湖なのだそうです. 大プレーン湖はとてもきれいな湖で,フナ,コイ,ウナギといった日本でもなじみの深い淡水魚の他に,とげだらけの大きな魚など普段日本では目にすることもない魚も多数生息しています.そして湖岸にはこれらの魚について,種類や生態そして食べた時の味などについての説明が色あざやかな看板に詳しく書かれており(写真下),この説明看板の魚の絵自体が芸術作品のように美しく思わず見入ってしまいました.この看板の後ろには魚料理店が並んでいるのですが,魚を使ったサラダやいく種類もの魚のフライのサンドイッチ,大きな魚の燻製など食欲をそそるものばかりです.これだけ豊富な魚を存分に食べられるのも湖沼に汚れた水を流さないよう,環境に気づかっているドイツの人たちに対する湖からの贈り物なのでしょう. 宮地直道 |
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2008年09月26日
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