|
上の写真:チリー側からみたタータサバヤ火山の遠景.タータサバヤ火山はボリビア領の火山である.タータサバヤ火山は大規模な山体崩壊を行っており,山麓の広範囲に流山地形が残っている. 中の写真:カリキマ火山.カリキマ火山は氷河侵食を受けたやや古い火山である. 下の写真:山麓の集落(ビラブランカ村)からみたカリキマ火山.中央に集落の教会がみえる.カリキマ火山ののっぺりとした表面は,おそらく氷食によるものである. つづく(高橋正樹) |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2008年04月20日
全1ページ
[1]
|
コルチャネの集落を後にしたわたしたちはアルティプラノを一路南下し,ビラブランカをめざした.ビラブランカは,カリキマ火山の山麓にある小集落である.わたしたちはこの小集落の集会所をねぐらにして,周辺の火山の調査を行うのだ. イキーケの町を離れ,アルティプラノに到着してからすでに4日以上が過ぎている.わたしたちの運び上げた食料も日数が経ち,肉類ははや腐り始めやや異臭を漂わせるようになっていた.また,パンやチーズも乾燥気候のため,石のように硬くなってしまっていた.野菜といえば,もはやアボガドしか残されていない.肉類は炒めたが,あまり食欲の湧くような代物ではなかった.早くイキーケの町に戻り,まっとうな食事がしたい.ここはがまんのしどころである.あと数日間,こうした食事に耐えなくてはならない. 今は中部アンデスも冬である.だいぶ南下してきたので,標高4000mの高地の夜は相当に冷える.夜になれば,夜空は満天の星空である.日本ではみることができない南十字星もみえる.ただし,外は突き刺さるような寒さで,ほとんど冷凍庫状態である. レンガ作りの集会所の中は電気も暖房もないので,土間の上に組み立てた簡易ベッドに冬用の寝袋を二重に重ね,持っている衣類をほとんどすべて着込んで寝るのだ.寝袋の中には持参した手もみ懐炉をいくつか投げ込んである.それでも,夜は寒くなかなか寝付かれない.寒さで震えが止まらず,歯ががちがちと鳴るのだ.気温は氷点下20度近くまで冷え込む.人生で初めての経験である.凍え死なないことを願って眠りに着く.早く朝になってほしい. つづく(高橋正樹) |
全1ページ
[1]



