日大 地球システムのスタッフブログ

日本大学文理学部 地球システム科学科 のブログアーカイブ

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北投石は唯一台湾の地名からつけられた岩石です.台湾総督府鉱物課技師・岡本要八郎氏が1905年に「瀧乃湯(前回紹介)」で入浴した時,その前を流れる川の河床に比重の大きな沈殿物を発見しました.その石が後に北投石と命名される石だったわけです.日本人が発見したために,「北投石」は日本語読みで「ホクトウセキ」.英語名もHokutoliteです.
その後の研究で北投石は重晶石(硫酸バリウム)と硫酸鉛鉱を端成分とする連続固溶体(Ba,Pb)S04で,明確に境界がないので独立種ではないことが判明し,現在では北投石のことを含鉛重晶石と呼んでいます.
この北投石は北投温泉の他,秋田県の玉川温泉からも産出することが知られています.微量のラジウム(放射性元素)を含んでいることから,ガンに効くなどと言われ人気を博しています.
写真1:北投温泉の北投石解説看板
写真2:北投石(台湾大学地質学講座所蔵)
写真3:北投石アップ

村瀬雅之

アンデスの旅 その5

 さてラーセン教授のことである.ラーセン教授はもう初老に入った年齢であるが,独身で家族はいないという.ラーセン教授に好きな国はどこかと尋ねたことがある.彼はイタリアだと答えた.チリーでもなく故郷のパレスチナでもない,イタリアなのだと.どうしてかと尋ねても,彼は黙して語らなかった.彼はまた,日本のフジジャマが好きだともいった.初めフジジャマの意味がわからず問い返した.Fujiyamaのことだった.スペイン語ではヤマとはいわずジャマと発音するのだ.

 イキーケの町の裏通りの小さなレストランで食事をしていたとき,窓の外から貧しそうな風体の子供がラーセン教授に向かって物乞いをした.こうした風景はメキシコを含め,ラテンアメリカでは普通にみられる光景である.ラテンアメリカでは,持つ者が,持たざる者へ施すのは,当たり前のことと考えられているのだ.ラーセン教授は子供を招き入れ,いやな表情を少しも見せずに優しい笑みをたたえながら紙幣を分け与えた.その時のラーセン教授の目は,本当に優しかった.ラーセン教授は優しい人なのだ.

 運転手のことである.運転手は日焼けしたがっちりとした体格の中年男だったが,いつも鼻歌をかかさない陽気なナイスガイだった.彼は,発音するときにsを省くくせがあった.「こんにちは」を意味するブエノスディアスを,彼はブエノディアと発音した.また,「ありがとう」の言葉であるグラシアスをグラシアと発音した.このことが,なぜか今も耳に残っている.

つづく(高橋正樹)



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