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群馬県は富岡に行ってきました. 明治5年に造られたというその製糸場は, 清流鏑川のほとりに、今もその当時の姿のままです. 吹き抜けを流れる風,建物の陰の湿った空気までもが, 静かに,明治のままです。 世界遺産暫定リストに記載されて一躍有名になった この木骨レンガ造りの建物は, 明治,大正,昭和,平成と, 日本の文明開化,戦争への道,戦後の復興, そして,バブル経済の崩壊を見続けてきたのでしょう. 赤レンガの古さがその歴史を語っています. ふと気がつくと,北側の壁にある赤レンガは 精精50年ほどの古さしか感じられません. 北側の壁の赤レンガたちは130年以上にもわたって, 一度も太陽の光を浴びたことがないのです. 朝日を浴びる東の壁,昼の陽光を受ける南の壁,夕日に輝く西の壁, そして,これからも決して日の光を浴びることがないゆえに まだまだ古びもしないであろう北の壁. このあたりまえのことが,なぜか気になって, なぜか気になったまま,富岡を後にしました. 小坂和夫 (文化財の保護に興味を持っています) |
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2008年06月26日
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