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最近「地球温暖化!地球温暖化!」と声高に叫ばれているが、一方で「グローバルディミング(地球薄暮化仮説・地球暗黒化仮説)」という現象があることを知っているだろうか? 「グローバルディミング」は、7月12日に開催された「地球温暖化フォーラム2008」でお話いただいたスイス連邦工科大学の大村纂(あつむ)教授が、1980年代に報告された現象だ。大気汚染物質に含まれる大量の塵(エアロゾル)の放出により、太陽放射が遮られたり、雲が出来やすくなって、その結果地球が寒冷化するという説だ。塵や雲によって、地球に遮光カーテンをかけて太陽光を遮ってしまったとイメージすれば分かりやすいだろうか。 我々人類は工業活動によって地球を温暖化させるCO2を出すと同時に、寒冷化させるエアロゾルも出してきた。ヨーロッパで観測された150年にわたる夏の平均気温の時間変化を見ると、1950年−1980年にかけて寒冷化がおきていると大村教授は主張する。これは、CO2による温暖化だけでは説明がつかない。 温暖化と叫ばれる中で寒冷化するなら良い事ではないかと考えるのは早計だ。我々は環境に対して多くの変化の要因を与えてしまい、解決しなければならない問題は複雑化していると理解すべきだ。つまり「CO2さえ減らせばすべて解決だ」というほど、問題は簡単ではないということだ。環境に負荷を与える多くの原因を理解し、包括的に対策をおこなわなければ、現在の急激な気候変動は解決しない問題であると考えさせられた。 写真1:公演する大村纂教授 写真2:会場風景 村瀬雅之 |
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2008年07月25日
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