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これまでの人生の中で,驚くほど赤いと記憶に残っている夕焼けを見たことが3度ある。 1度目は学生の時に大学の構内で,2度目は研究で訪れた米国で,そして3度目はこの写真に示す豪州アデレードである。 趣味で写真をとっているため,夕焼けの写真は数多くトライしているが,構えて撮ろうとするよりも偶然の時の方が感動的な情景に出会えるのは世の常であろうか。いずれにせよ,これら3度の千載一遇とも言えるチャンスには手元にカメラがあっただけ幸せであるが,応急的な手ぶれ対策(夕焼けとはいえ日没後はかなり暗くなりスローシャッターを余儀なくされる)で四苦八苦したことが記憶に残っている。 さて,この写真は2007年4月14日,仕事で訪れたアデレードでホテルから撮影したものである。きれいな夕焼けは夕日が完全に沈んだあと,照り返しとして見られることが多いため,この日も暮れゆく西の空をしばらく眺めていた。すると案の定,空が焼け始めた。焼けただけでなく,暗くなる空に真っ赤に輝き出した。この画像には色補正などは加えておらず,見た目の色がそのまま出ている。その時の驚きがそのまま集約されている一枚といえると思っている。 職業柄,どのような気象条件であったかが知りたくて次の日に現地で新聞を探し回った。写真の下に示した当日(4月14日)の衛星写真から見れば,アデレードの西にあった弱い気圧の谷にある,まばらな雲域を見ていたことがわかる。 余談ではあるが,次の日に移動した西岸のパースでは西から近付いてきた寒冷前線の洗礼(天気図参照:ただし4月15日のもの)をあび,地元での4月の月降水量を1日で降らすような降雨に見舞われた。私自身は非常に強い雨男として知られており,南半球でも本領発揮というエピソードまで残している。 ちなみに,天気図の低気圧と寒冷前線の位置関係が日本付近(北半球)とは異なることに注目してほしい。 (加藤央之) 【予告】
7月20日・21日のオープンキャンパスにおける模擬授業は、この加藤教授による地球温暖化に関する講義です!近日中にこのブログで内容をチラッとお知らせしますので、乞うご期待! |
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