日大 地球システムのスタッフブログ

日本大学文理学部 地球システム科学科 のブログアーカイブ

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直前の記事で紹介した浅間山の本日の噴火の火山灰の偏光顕微鏡写真を紹介します。
写真2枚目までは1/8〜1/16mmの,3〜5枚目は1/16mm以下の大きさの粒子です。
ふるいで粒径を揃えてから超音波洗浄し、乾燥後プレパラートに固定して観察したものです。
撮影倍率は、1〜4枚目が400倍(100目盛が250ミクロン)、5枚目が1000倍(100目盛が100ミクロン)です。

最も多いのは下の写真のような溶岩片で、次いで結晶片が見られました。
いずれも角がややとれたような形態を示すのが特徴です。
溶岩片は緻密で、隠微晶質、新鮮なものが大半で、変質した粒子は非常に少ない印象です。
石基鉱物(斜長石、輝石、不透明鉱物)の粒間に無色ガラスが少量認められます。
イメージ 1

下の写真には斜方輝石(オレンジ色)、単斜輝石(画面右下の濃緑色)と斜長石(白)の結晶片が見られます。
イメージ 2

視野中央部に褐色のガラス粒子が見られます。
拡大すると燕尾状の斜長石が含まれていて、全体に急冷したものとみられます。
観察した中では、このような褐色のガラスは少ししか見られませんでした。
イメージ 3

クロスヘアの目盛100の右手に淡褐色のガラス、目盛0の左手に無色の発泡ガラスが見られます。
イメージ 4

上の写真の無色ガラスの拡大です。微斑晶が目立ちますが、よく見ると球形の気泡が見えます。
細粒粒子を探すとこのような軽石質の発泡したガラスが極少量見つかるようです。
イメージ 5

以上の写真の撮影風景です。
イメージ 6

これは私見ですが、今回は、新鮮なマグマの固結・結晶化した部分を吹き飛ばすような噴火だったという印象です。摩耗したような結晶片が目立つのが不思議なのですが、久々の噴火だったために、火口底付近にあった既存の火山灰粒子を取り込んだのかもしれません。

約17時間前の噴火の映像には真赤な火柱の周囲に黒々とした噴煙が写っていました。
風向きと強風のおかげで関東地方にいながらにして、浅間の灼熱の溶岩の破片のタイムリーな自然観察レポートをお届けすることができました。


安井真也


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イメージ 1

イメージ 2

2月1日に気象庁により火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が出された浅間山が,2日1時51分に噴火しました.

写真は,南東126kmの東京西部で採取した火山灰です.風向が北西だったので,もしかしたらこちらに噴煙が来るかもしれないと3時16分に紙をカゴの底にしいて置いておいたものです.スケールの三角定規の周辺の火山灰の少ない部分は重しの石を置いておいた部分で,石をどかして定規を置いたときの風圧で少し周囲が乱れてしまいました.が,定規のすぐ周囲以外の部分は,堆積したままの状態です.灰白色の細かい火山灰粒子ですが,触るとざらざらとしています.後で顕微鏡でみてみたいと思います.


安井真也


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