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オルドイニョレンガイ

2009年5月,ケニア・タンザニア国境付近にあるオルドイニョレンガイ山へ行ってきました.

私が大学院生のころ,
秋田大学の林信太郎先生の集中講義の際に紹介されたオルドイニョレンガイ山が妙に気になり,
ず〜っと,機会があれば行きたいと思い続けていたのですが,
ついに昨年たどり着きました.

イメージ 1

オルドイニョレンガイ(Ol doinyo lengai)とは,現地の言葉で「神の山」を意味し,
現在でもマサイの聖地として崇められ,
マサイの方々は満願成就を祈念して登山するそうです.

タンザニア北部,かの有名なセレンゲッティ国立公園へと向かう街道沿いのにある町マニャラを出発してから5時間,
アフリカ大地溝帯のど真ん中,
川を渡り,丘を越え,まさに道無き道を北上し,
やっとオルドイニョレンガイ登山の起点,ナトロン湖にたどり着きました.

遅めの夕飯をとり,ほっとしたのもつかの間,
「一時間半後に出発です」.
が〜ん,この日,トータルで12時間も車で移動してきた我々にとっては,
悪夢のような言葉でした.

一時間ほど睡眠をとり,
夜中12時に登山のスタート地点へ向け出発,
1時登山開始です.
昼は暑過ぎて登れないため,夜中に登り,
山頂で朝日を迎える計画です.

ふつう四時間くらいで登頂できるらしいですが,
旅の疲れか,我々は6時間かかってしまいました.
三歩登れば二歩下がる様な,砂地を三時間,
その後は四つん這いでないと登れない様な急傾斜を三時間.
最初のうちは,休みたいときにはいつでも休んでいいよ,と言ってくれていたガイドさんも,
途中からは,「お前ら!登頂したくないのか!朝日が見たくないのか!」と,
休むことも許してくれなくなりましたが,
おかげさまで,なんとか登頂できました.

登り始めたときは,月明かりがまぶしいほどだったのですが,
4時を過ぎて月が落ちた後は,満天の星空.
明るくなってからは,アフリカ大地溝帯の絶景.
登下山中は辛すぎて,ほとんどカメラを出す気にもなれませんでしたが,
唯一撮れたのが↓の写真です.絶景.
イメージ 2

ところで,一般的に地球上で噴出している溶岩は,
珪素と酸素の化合物を主成分としていますが,
オルドイニョレンガイでは,現在地球上で唯一,
カーボナタイトという炭素と酸素を主成分とする溶岩を噴出しています.
カーボナタイトは一般的な溶岩よりも粘性が低く,温度が低いという特徴があり,
山頂にできたチムニーからバシャバシャと噴き出す様子を見て楽しむのがオルドイニョレンガイ観光のアトラクションであり,
我々もそれを楽しみにいったわけですが,
我々がたった山頂は ↓写真のようにすっかり様子が違っていました.
イメージ 3

近年は,爆発的な噴火をするようになっており,山頂部は火砕物におおわれていました.
残念ながら山頂に着いた時は天気が悪くはっきりと見ることはできなかったのですが,
クレーターの底の方からは,溶岩が川のように流れる音がはっきりと聞こえ,
ちょっと危険なので,さっさと降りてきてしまいました.

ちなみに,このときは,
マサイのガイドの方が二人付いてくれたのですが,
どうやら,私がこの地を訪れるきっかけとなった林先生たちが登頂された時も,
TBSテレビの「世界ふしぎ発見」の取材の時も,
この方々がガイドをされたそうです.
途中でリタイアする人もかなり居るようですので,
名ガイドにあたり神の山を堪能できました.

金丸龍夫



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