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思いも寄らぬ光景に出くわすことがある。 今から30年ほど前の北海道苫小牧でのことである。季節は1月初旬だと記憶している。朝,泊まっていたビジネスホテルで窓の外を見たとき,朝日に染まった煙突と煙を見て驚いた。高低2本の煙突から出ている煙が,低い方からはこちら側へ,高い方からは向こう側へ全く逆方向にたなびいていたのである。 もっとも,気象学的に考えれば下層と上層で気流系が異なっており風向が違うことは良くあることで,それほど驚くにはあたらないのだが,この時のようにそれほど高さに差のないところで,全く逆方向への煙の流れを見ると,不思議な気持ちになる。例えば下層に薄い冷気流(あるいは海陸風のうちの陸風)が流れ,これが上層の一般風と風向が逆であったという解釈ができると思われる。 実は,この後も,苫小牧で良く似た現象に出会うことになる。ここに掲載した写真はその中の1コマである(ネガから起こした写真なので見づらくはなっていることはご了承願いたい)。画面右端と左端の風向が逆になっている。苫小牧は大きな製紙会社があり,煙突からの煙が風物詩?であるが,このような自然変化を視覚化してくれるという点では貴重な存在かもしれない。 (加藤央之) |
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2010年12月09日
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