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北海道,札幌市の北側の石狩平野にはかつて600km2に及ぶわが国最大の湿原が広がっていました.湿原には水の多い場所で生活できる植物が繁茂し,これらの植物は枯れても充分腐らずにその遺体が積もって泥炭を作ります.石狩平野の場合,泥炭が堆積する速度はおよそ1年に1mmくらいです.このようにして堆積した泥炭が何億年も経つと石炭に変わるのです. ところが明治時代以降,石狩平野では開発が進み,湿原の大部分は水田に変わりました.現在,石狩平野で湿原が残っている場所はほとんどありませんが,その中でも比較的まとまって残っているのが美唄(びばい)湿原です.美唄湿原は0.5 km2とごくわずかですが,この中には貴重な動植物が多数息づいています(写真上). 湿原の中央部にはわずかですがミズゴケと呼ばれる植物が自生しています(写真下).ミズゴケは雨水で生きていて体の中に多量の水を蓄えることができます.ミズゴケが作る泥炭は97%が水で,水分が87%の牛乳よりも薄いのです.それでもミズゴケが作る泥炭地を歩くことができます.これは,ミズゴケは死んでも植物の繊維が作る構造は残っているからです.ミズゴケの泥炭地を一歩進むたびに地面全体がゆさゆさと揺れて足はミズゴケの中に沈みます.ただし,ミズゴケは踏み潰してしまうと再生に何十年もかかるので,木道以外の場所は歩いてはいけません. 宮地直道 |
地球の見所(国内編)
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4月26日より,2000年の噴火から8年ぶりに羽田ー三宅島便が再開されました.おめでとうございます. 三宅島は2000年6月から噴火活動を始め,8月末からは有毒ガスを大量に放出するようになりました.そのガスは2004年2月までの約5年間島民の方の帰島を阻んできました.帰島を果たした後も火山ガスの放出は依然続き,ガスの機体への悪影響から空路は閉鎖されたままでした.今回,空路が再開することで,三宅島の更なる復興をお祈りいたします. 私は,修士で三宅島2000年噴火を研究したこともあり,三宅島に行きたい行きたいと思い続けてはや7年目,未だ行ったことがありません.毎年観測で行く神津島から眺めるばかりです(写真1).2005年に何とか時間を作り,船に乗ったのに悪天候で船が途中引き返し上陸ならず・・・.ガスマスクまで買ったのにコレどうすんだ・・・(写真2).ガスマスクは今も押入れの中で三宅島上陸の日を待っています. 村瀬雅之 |
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4月28日に1年生の授業「フィールド科学入門」の総仕上げにあたる富士山実習の下見に行ってきました.山梨県側から入って静岡県側まで,施設や路頭をチェックしながらぐるり半周.午前中はあいにくの曇り空でしたが,夕方に近づくにつれ雲が晴れてきて富士山がその雄大な姿を現してくれました.富士山は見る場所が少し違うだけで,その表情が変わり見飽きませんね.どの表情も美しいです. 充実した面白い実習になるように教員も頑張ってます!1年生の皆さん,是非ご期待ください.そして実習当日が晴れることを祈ってください(かなり切実). 村瀬雅之 |
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災害時に避難生活が続くと,日本人がどうしても欲しくなる物.それは,お風呂と暖かい味噌汁ではないでしょうか?そんな被災者の苦痛を和らげホッとした気持ちにさせる災害時の自衛隊装備が3月2日のOSAKA防衛・防災フェスティバルに展示されていました. 写真1,2は,自衛隊の野外入浴セットです.新潟県中越地震でも活躍し,テレビに度々登場していましたね.暖簾に「六甲の湯」とありますが,「尾張の湯」「弘法の湯」など各地方で違うバージョンがあるらしいですよ. そして,写真3,4は暖かい食事を提供してくれる野外炊事車です.特に寒い時期などは,暖かい汁物が一品あるか,ないかは大違いですよね. いつ,どこで起こるかわからない災害に対して,各地域にこのような備えがあることは,非常に心強いですね. 村瀬雅之 |
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先週末にリメイク版日本沈没がテレビで放送されていましたね.ご覧になった方も多いのではないでしょうか?ここで「日本沈没に出ていた掘削船「ちきゅう」に実は乗ったことがある」と書ければカッコイイのですが,残念ながらありません.でもね,劇中に出てきた輸送ヘリコプターになら乗ったことがあるんですよ. 昨年の11月に島原市で開かれた国際会議で,ヘリに乗せていただき雲仙普賢岳の視察をしてきました.雲仙普賢岳は1990−1995年に噴火し,火砕流の黒い雲の塊が街に押し寄せてくる様子が何度もテレビで流れました.日本沈没で描かれたように自衛隊が災害派遣され被災者の捜索・救助活動,火山活動の監視などが行われました.火山噴火だけでなく,災害という特殊な状況下で自立的に活動できる組織として自衛隊の役割はとても重要です. ヘリから見た雲仙普賢岳の山頂は,10年以上経過したにも関わらず荒々しい様子を示していますね. 写真1:雲仙普賢岳 写真2:ヘリより普賢岳山頂を写す 写真3:視察に使用したヘリ なかなか自衛隊の防災装備を見る機会もないでしょうから,次にいくつかご紹介しましょう. 村瀬雅之 |


