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アイスランド南部のミーダルスヨークル(ヨークルは氷河を表す)から伸びる舌状の氷河には, 駐車場から徒歩5分で行けます. ガイドつきで,氷河の上を2時間程度散策できるツアーがいくつも用意されており, 手軽に氷河散策を楽しむことが出来ます. クランポンや防寒着を貸してくれて, それらの使い方についても丁寧に教えてもらえます. この日ガイドをしてくれたのは,写真向かって左のデイヴィッドと右のヨハン. デイヴィッドはガイド暦8年のベテランで迫力があります. ヨハンは博学で,英語のほかにスペイン語も堪能で, 氷河に関する数字にいろいろと詳しいようです. 想像していたものと違い,駐車場から見た氷河は非常に汚い印象をもちました. この氷河は,年間3センチほど前進しています. この際に,周辺の岩石を削りながら流下するため, それらの岩屑が氷河にはたくさん含まれています. 一番最後の写真に黒く尖った山のようなものが見えると思いますが, これらは,氷河の穴の中にたまっていた岩屑の周辺が夏季にとかされてしまい, 岩屑がついている部分だけは,日光に当たらないためとけ残こるために出来るそうです. これらが,一見汚く見える原因です. 氷河に足を踏み入れるとそこは別世界. デイヴィッド曰く,「どんな絵画よりも美しい」世界です. 氷河の先端部から流れ出す川は白濁してとても飲む気はしませんでしたが, 氷河上の水溜りや流水は澄んでとてもおいしい水でした. 金丸龍夫 |
地球の見所(海外編)
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アイスランドに訪れた人のほとんどが参加するであろう観光ツアーにゴールデンサークルツアーというものがあります. 観光地とはいえ,地質学的にも非常に興味深い場所です. 地熱地帯を横目に見ながら環状線を南下する際, ガイドさんから,アイスランド語でレイキャ(reykja)は煙,ヴィーク(vik)は湾をあらわす言葉で, 首都レイキャビクは“煙の湾”という意味であるという案内があり, きっとどこかに風の谷もあるに違いないなどと思っているうちに, バスはセルフォスという人口6千人の町の手前で北上し一路目的地に向かいます. 見学地は主に3箇所で, まずはじめはグルフォス(フォスは滝を意味する)という滝です. ここは,山中さんが紹介されているような,氷河から流れ下る白濁した水が豪快に流れ下る様子が見られる場所ですが, 足元をみれば,柱状節理の発達した溶岩や角礫岩,枕状溶岩などが見られ, 見上げれば,ラングヨークル(ヨークルは氷河を意味する)を見ることが出来, 一気に気分が昂ぶります. 次は,ゲイシールとかゲイシャーといわれる間欠泉. 現地の人が何と呼ぶのか定かではありませんが,英語で言うガイザーです. 数分に一回,高さ20メートルほどの水柱が吹き上がります. 皆さんカメラを構えて待っていますが,噴くかと思ったら噴かなかったり, あきらめて帰ろうとすると,吹き上がったり,なかなか意地悪なヤツです. そして最後は,何といってもシングヴェトリル国立公園! かの有名な“ギャオ(ギャウ?)”です. プレート発散境界である大西洋中央海嶺上に位置するアイスランドならではの地球の割れ目体験できます. 一緒に行った方曰く,白人女性が「I feel tectonics!」と叫んでいたそうですが, 私も「I feel tectonics too!!」と叫び返したい気分でした. 金丸龍夫 |
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カナダで開催された国際会議に参加し,その際にカナディアンロッキーにまで足をのばしました.そこで見られた幾つかの景色について紹介したいと思います. 一枚目の写真はペイトーレイクという湖で,二枚目の写真(一枚目の写真の左側)のように氷河から流れ出した水によりできた氷河湖です.湖は周囲の木々の緑や雄大な山々とともに,氷河地形独特の美しい景色を作り出しています.この湖の色をよく見て下さい.日本に湖の色とは明らかに違う色鮮やかなエメラルドグリーンをしていますよね.えっ?入浴剤を入れたお風呂みたいですって?でも,何故こんなにきれいな色をしているのでしょうか・・・? このような氷河湖に近づいてみると,水は意外にも泥水のように濁っているのです(三枚目の写真).実はこの濁りにこそ,その理由があるのです.この濁りの正体は,氷河によって運ばれる岩石などの微粒子なのです.水中に漂うこの微粒子が太陽光の青から緑色の色を散乱させるため,氷河湖はこのような美しい色を湛えるのです.詳しい説明は辞書を片手に英語の説明文(四枚目の写真)を読んでみて下さい. “近くで見るのと離れて見るのでは見え方が全く違う”このような興味深い現象が生じるのには,やはりそれ相応の理由が隠されているのですね. 山中勝 |
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アイスランド大学での国際火山学会が始まりました. 会場であるアイスランド大学は一見農場にでも来てしまったかのようなのどかな雰囲気ですが, 最近立て直されたのか全ての建物が新しく,館内にはそこかしこに誰でも使えるPCが設置されていたり, 各研究室へ簡単にアクセスできる自動受付機が設置されていたり,日本の大学よりかなり進んでいる印象です. レイキャビクからバスの発着基点となるBSIや国内線の空港の近くで, 近くにコンビニもあり,市街地から歩いて約20分くらいと悪くない場所にあります. 学会には各国の火山学者が参集しており, 日本からも,アメリカに次ぐ2番目の人数が参加しています. 火山の学会といえども,その範囲は広く, 火山地質から防災,噴火による気候・環境への影響や,火山に関連した水環境,さらには地下のマグマ溜りにまで様々なアプローチの研究発表が行われています. 私は,ポスター発表でしたが, 会場が狭く,自分の場所を確保するのも一苦労でしたが,なんとか粘りきったという感じです. 金丸龍夫 |
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国際火山学会に参加するためアイスランドに来ました. 旅の準備や下調べをする時間がほとんどなく, ヒースロー空港(ロンドン)でどうやって乗り換えるかも知らず, レイキャビク(アイスランド首都)滞在中の宿も人任せで宿名もメモし忘れ, A4紙にごく簡単に印刷されたロンドン−アイスランド便のチケットでほんとに搭乗できるのかも確認しないまま一人成田を飛び出してしまいましたが,何とか入国することが出来ました. 成田で荷物を預ける際に乗り換える旨を伝えれば, 荷物も目的地まで乗り換えてもらえるなどということを知らなかったためちょっと苦戦しましたが, その分いろいろな係員の人と会話せねばならず良い経験になりました. ちなみにヒースロー空港の係員は,ほとんどノンネイティブと思われる人々で, インド系の方々が多い印象です. 宿泊する宿は,学会期間中一緒に行動する方にインターネットで探していただいたところで, 一泊一万円以上. これでも歩いて学会会場であるアイスランド大学にいける範囲での最安値だそうです. こじんまりしていますが,朝食はおいしく,シャワー水量も十分で快適です. ちなみにお湯は温泉水です. アイスランドは物価が高いので,外食はなかなか出来ません. 昨日の食事はゲストハウスの厨房で自分たちで調理したほうれん草とベーコンの炒め物を トルティーヤで巻いて食べました. 余談ですが,アイスランドではアルコール度数2%より高い物は民間で売ることは出来ないようで, 5%程度の普通のビールやワインなどは国営の酒屋でしか買うことが出来ないようです. 昨日は時差ボケ解消のために,眠い目をこすりながら, というか重たい頭を引きずりながらレイキャビク市街を散策しました. ちょうど土曜日だったため,市街では路上ライブや大道芸が催されていましたが, 特に目を引いたのは,街中にあるさりげないオブジェやペインティングです. どれもそれほど主張していないのですが,なんとなくおしゃれです. そのひとつにがっかりしている像があったので,私も一緒にがっかりしておきました. もちろんアイスランドにはがっかりしていませんよ. 大別すると,レイキャビク市街を歩いている人の格好には二通りのパターンがあって, 一つは今にも登山しそうな格好の人で,もう一つは黒を基調にしたシックな服装. 前者はわれわれのような国外から来た人々で,後者は地元民かと思われます. とにかく観光客相手でないちょっとおしゃれな感じの敷居の高いお店で売られているものはほとんど黒ベース. アイスランディックオシャレは,黒が流行のようです. 学会や火山等についてはまた報告します. 金丸龍夫 |


