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上の写真:アルティプラノの火山.多数の円錐形の火山がみられる.いずれも高度5000mを越える.手前の山地には白い雪がみられる.冬のアルティプラノには雪が降るのだ. 中の写真:見渡す限り乾燥した不毛の大地が続く.火山の数は多い. 下の写真:中央の火山の斜面は,白い雪に覆われている.手前には湖がみえるが,白い縁取りは蒸発岩である.これらの湖は,そのほとんどが塩湖である.高度4000mを越える,寒く乾いた過酷な自然環境である. つづく(高橋正樹)
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地球の見所(海外編)
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ニュージーランドの2回目はタウポ火山帯でも最も活動的な火山の一つ,ホワイトアイランドです.ロトルアからのヘリツアーで出かけた時の写真です.4人乗りの小型ヘリは火口原の真ん中に着陸し,パイロットの案内で,火口原内をぐるっと一周歩きました.ヘルメットとガスマスクの貸し出しはありましたが,突然噴火したらおしまいと,はらはらしながら煮えたぎる火口湖のそばに立ちました.会社の制服姿のパイロット(下の写真の青いヘルメットの人)は足元は登山靴で,ホワイトアイランドの地質や火山形成史の説明もこなしていました.下の写真は硫黄採掘跡の見学風景です. 安井真也
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上の写真:海岸山脈とその背後の盆地.これらの不毛の大地はアタカマ砂漠とよばれている.アタカマ砂漠から緩やかに斜面が立ち上がり,高度4000mのアルティプラノまで上昇する. 中の写真:斜面には河川による侵食で深い谷が刻まれている.斜面の上部,はるか先には,アルティプラノの高地が広がっている. 下の写真:広々とした高度4000mの高地アルティプラノには,多数の円錐形の火山が発達している. つづく(高橋正樹) |
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調査地域を示した地図.アリーカ→ペルー・チリー国境アルティプラノ→アリーカ→イキーケ→ボリビア国境アルティプラノ→イキーケの順に移動した. (高橋正樹)
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カリキマ火山は円錐形の火山らしい様相を呈する火山であるが,細かくみるとその表面には新鮮な火山地形はほとんど残されておらず,あたかもやすりをかけて削り取ったようにみえる.かつてアルティプラノは氷河に覆われていた時期がある.そのときに氷食を受けたのではないかと考えられる.アルティプラノにはこうした火山が多い. カリキマ火山のサンプリングを終えたわたしたちは,さらに南下してポルケッサ溶岩ドームをめざした. ポルケッサ火山は,底面の長径が10kmにも達するデイサイト質の巨大な溶岩ドーム,というよりは溶岩平頂丘である.おそらく短期間の噴火で形成されたと思われ,単成火山である可能性が高い.アルティプラノにはこうしたタイプの巨大な溶岩ドームがそこかしこにみられ,クーリエとよばれている.クーリエは中部アンデス独特の火山地形で,地球上の他の地域ではあまりみられない.強いていえば,金星には似たような火山地形がある.なぜなのだろうか. アルティプラノは走れども走れども単調で同じような景色が続く.まばらに生える植物と岩肌が露出した褐色の山々.たまに湖があれば塩湖である.高度は4000mを超え,空気が薄い.アルティプラノは耕作にはまったく適しない.しかし,こんな過酷な不毛の大地でも,リャマの放牧をしながら細々と生きている少数の人々がいるのだ.ボリビアとチリーが,こんな土地を巡って戦争までしたのが不思議でならない(実は争ったのは土地ではなく,アタカマ砂漠に産する火薬原料のチリー硝石だったらしい.地下資源を巡る争いということならば納得がいかないわけではない). 明日,わたしたちはようやくこの不毛のアルティプラノ高地を降り、再び海岸沿いの不毛の地アタカマ砂漠へ向かう.イキーケの町がわたしたちを待っている. つづく(高橋正樹)
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