日大 地球システムのスタッフブログ

日本大学文理学部 地球システム科学科 のブログアーカイブ

地球の見所(海外編)

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Perthから北へ約800kmの場所にあるShark Bayという
自然世界遺産に登録される内湾があります.
この内湾に面するPelon半島にも
興味深い海岸が幾つかありましたので紹介します.

先ず一つ目はShell Beachと呼ばれる海岸です.
その名の通りこのビーチは貝殻でできています.
遠くからでは分かりにくいのですが,
ここには写真のように小さな貝殻が無数に堆積していました.
早朝だったこともあり人もいなく,とても静かで穏やかな海岸でした.

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Pelon半島の先端に位置するPelon岬では,
海岸に色鮮やかなコントラストが認められました.
青い空と海,白い砂浜,植生の緑,そしてオーストラリア大陸を広く覆う赤色の土壌.
以前紹介したのと同様に,ここまで辿り着くのにかなり苦労したこともあり,
ガイドブックにも記されていないこの光景を見たときは少し感動を覚えました.
http://blogs.yahoo.co.jp/geogeosys/30504759.html

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最後にこのShark Bayで最も有名なHamelin Poolです.
ここにはストロマトライトと呼ばれる藍藻類が泥などを集めて岩石をつくり生息しています.
この内湾では蒸発により海水の塩濃度が高いために貝類などの捕食者が生息できず,
ストロマトライトのみが生息できるようです.
このストロマトライト,一見何の変哲もないただの岩に見えるかも知れませんが,
地球史の中で非常に大きな役割を果たした生き物なのです.
現在の大気に当たり前のように存在する酸素ですが,
実はこのストロマトライトが約27億年前に光合成を始めたことにより
地球に存在するようになったと考えられています.

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ここに足を運んだのは夕方で,ご覧のようにストロマトライトは海水面下に沈んでいました.
早朝に立ち寄っていれば,よく地学の教科書にあるような
海水に浸かっていない姿を見ることができたバズで少し残念でした.
まあ,この偉大な生物の教科書で見ることのない水面下の姿が見られたということで
無理矢理に納得した次第です.

でも,やっぱり残念.

山中 勝

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オルドイニョレンガイ

2009年5月,ケニア・タンザニア国境付近にあるオルドイニョレンガイ山へ行ってきました.

私が大学院生のころ,
秋田大学の林信太郎先生の集中講義の際に紹介されたオルドイニョレンガイ山が妙に気になり,
ず〜っと,機会があれば行きたいと思い続けていたのですが,
ついに昨年たどり着きました.

イメージ 1

オルドイニョレンガイ(Ol doinyo lengai)とは,現地の言葉で「神の山」を意味し,
現在でもマサイの聖地として崇められ,
マサイの方々は満願成就を祈念して登山するそうです.

タンザニア北部,かの有名なセレンゲッティ国立公園へと向かう街道沿いのにある町マニャラを出発してから5時間,
アフリカ大地溝帯のど真ん中,
川を渡り,丘を越え,まさに道無き道を北上し,
やっとオルドイニョレンガイ登山の起点,ナトロン湖にたどり着きました.

遅めの夕飯をとり,ほっとしたのもつかの間,
「一時間半後に出発です」.
が〜ん,この日,トータルで12時間も車で移動してきた我々にとっては,
悪夢のような言葉でした.

一時間ほど睡眠をとり,
夜中12時に登山のスタート地点へ向け出発,
1時登山開始です.
昼は暑過ぎて登れないため,夜中に登り,
山頂で朝日を迎える計画です.

ふつう四時間くらいで登頂できるらしいですが,
旅の疲れか,我々は6時間かかってしまいました.
三歩登れば二歩下がる様な,砂地を三時間,
その後は四つん這いでないと登れない様な急傾斜を三時間.
最初のうちは,休みたいときにはいつでも休んでいいよ,と言ってくれていたガイドさんも,
途中からは,「お前ら!登頂したくないのか!朝日が見たくないのか!」と,
休むことも許してくれなくなりましたが,
おかげさまで,なんとか登頂できました.

登り始めたときは,月明かりがまぶしいほどだったのですが,
4時を過ぎて月が落ちた後は,満天の星空.
明るくなってからは,アフリカ大地溝帯の絶景.
登下山中は辛すぎて,ほとんどカメラを出す気にもなれませんでしたが,
唯一撮れたのが↓の写真です.絶景.
イメージ 2

ところで,一般的に地球上で噴出している溶岩は,
珪素と酸素の化合物を主成分としていますが,
オルドイニョレンガイでは,現在地球上で唯一,
カーボナタイトという炭素と酸素を主成分とする溶岩を噴出しています.
カーボナタイトは一般的な溶岩よりも粘性が低く,温度が低いという特徴があり,
山頂にできたチムニーからバシャバシャと噴き出す様子を見て楽しむのがオルドイニョレンガイ観光のアトラクションであり,
我々もそれを楽しみにいったわけですが,
我々がたった山頂は ↓写真のようにすっかり様子が違っていました.
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近年は,爆発的な噴火をするようになっており,山頂部は火砕物におおわれていました.
残念ながら山頂に着いた時は天気が悪くはっきりと見ることはできなかったのですが,
クレーターの底の方からは,溶岩が川のように流れる音がはっきりと聞こえ,
ちょっと危険なので,さっさと降りてきてしまいました.

ちなみに,このときは,
マサイのガイドの方が二人付いてくれたのですが,
どうやら,私がこの地を訪れるきっかけとなった林先生たちが登頂された時も,
TBSテレビの「世界ふしぎ発見」の取材の時も,
この方々がガイドをされたそうです.
途中でリタイアする人もかなり居るようですので,
名ガイドにあたり神の山を堪能できました.

金丸龍夫



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長い間投稿が空いてしまいましたが,
オーストラリア大陸についてもう少し紹介したいと思います.
大陸の西側には何カ所か特徴的な海岸があります.

今回紹介するのはPerthから約800km北に行った町Carnarvon付近の海岸です.
この沿岸に“blowhole”と呼ばれる水が穴から噴き上がる場所があります.
この名前から私は“間欠泉”をイメージしていましたが,
オーストラリア大陸には現在活動している火山は存在しませんので,
一体どのような形で水が吹き上がるのか
現地に到着するまで大いに疑問を感じていました.

実際に到着してみて,ようやく納得.
水が吹き上がるのは火山の熱によるのではなく,波の力によるものでした.
この場所では南インド洋の荒波が
石灰岩質の岸壁に激しい勢いで打ち寄せています.

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その溶けやすさから,石灰岩にはしばしば沢山の穴が空きます.
海水面付近に偶然できた穴から
波の力によって打ち寄せられる海水が吹き上がっていたのです.

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ここではこのような海水が吹き上がる光景が
何十年にもわたって繰り返されてきたのでしょう.
周りには沢山の塩が析出していました.

イメージ 4

とても珍しい光景のように思いますが,
この場所が降雨の少ない乾燥地帯に位置すること,
さらにはこのような吹き上がりを通じて
海水が大量に地表にもたらされるという条件が揃うことによって
はじめて出来上がる光景なのかも知れません.

山中 勝


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6月15日、地球システム科学科の卒業生で、南極観測隊として昨年12月から今年2月まで南極に行っていた長井秀子さんが学科にいらっしゃいました。
遠藤先生と非常勤講師の千葉先生、それから遠藤先生の研究室の院生と一緒に、長井さんの南極での体験談を伺い、写真を見せていただきました。

まずこちらは、「南極の空気と(元)氷」。パカッと開けたかったですが、我慢しました…
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南極ってとにかく寒くて氷河があってペンギンがいますよね、くらいの知識しかない私にとって、一番驚いたのは気温の話。
長井さんが行っていた期間は南極の夏にあたり、気温は0〜3℃、高い時は7〜8℃あったそうです。
えっ、そんなにあるの?と思いました。常にマイナス40℃くらいの世界だと思っていましたので…。ただ風が吹くととんでもなく寒いそうです。

見せていただいた写真は確かに陸地が見えて植物が生えているところもあって、とても南極の写真とは思えないなぁ…と感じることもしばしば。

それでもやはり圧倒された写真は、氷山の写真でした。
大きさは、高さ約80m×長さ約16キロ、大陸じゃなくて氷山です。でかい!
南極のスケールのビッグさを味わわせていただきました。

こちらは大陸氷河「アメリー棚氷」の写真。
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割れ目が青く光っていて、層がくっきりと見えて… 美しいですね。氷なのに温かさすら感じられます。



南極は、当然ですがここらへんよりずっと人が少なくて車社会でもない、とにかく何もないところなので、空気中にダストがなく、吐く息が白くならないそうです。千葉先生がエッ!とびっくりされていましたが、私は知っていましたよー。
遠くの音もよく聞こえるため、ヘリコプターがいつまでも近くにいるなぁ、と思っていたら実は行って帰ってきちゃってた、ということもあったとか。それから遠くのものも霞まないでクリアに見えるそうです。写真もとてもはっきり写っていました。
においも少ないので、800メートルくらい離れたところでカレーを作っていても匂ってくるとか。


地図を見せていただきましたが、長井さんが滞在していた昭和基地周辺ではいかにも和風な地名が付けられていておもしろかったです。
左島、右島、まんじゅう岩、たんこぶ山、ぼうず山、すりばち池…

右島と左島は、反対から見たら左右逆になりますよね。大丈夫なのでしょうか。


また、湖(湖があるというのも驚きでしたが)のそこにある「こけぼうず」の写真もたくさん見せていただきました。苔でできた三角コーンみたいなものです。その写真は非公開のものということで、今回はお見せできません。

長井さんは11月20日の地球システム科学科50周年記念シンポジウムで、今回の南極での体験をお話ししてくださいます。興味を持った方は、ぜひお話を聞きにきてください。

長井さん、興味深いお話をありがとうございました!



三浦恭子


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921集集大地震の爪痕

3月末に,このブログで921集集大地震復興記念茶碗の紹介をしました.
1999年9月21日の地震発生時,台湾中部にある集集地震の震源周辺では非常に大きな被害が出たことは,茶碗の記事で紹介した通りです.
地震から6年たった2005年に集集を訪ねた時の写真が見つかりましたので,ご紹介します.

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地震で破壊された建物の一部が公園として整備されています.

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写真は地震時に決壊した石岡ダムです.破壊されたダムの一部が保存展示されています.
ダムのある川を境に地表断層が出現し,このダムを決壊させたほか,下流の橋も破壊しました.

この他にも,川底に表れた断層崖で,川の流れに段差ができて小さな滝の様になっている場所や,破壊された学校など,地震の爪痕が保存されていました.その写真も,後ほどブログに投稿したいと思います.


村瀬雅之

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