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「SMAT」・・・なんだか日本のアイドルグループみたいですね. 森教授と私と大学院生は,国際地理学会のWater Sustainability(水の持続的可能性)委員会の地域大会で,イタリアはTorino(トリノ)へ行ってきました. Torinoは,北緯45°(日本の稚内とほぼ同じかそれよりも少しに北になります.)で,アルプス山脈が近くにあり,冬季オリンピックが開催したことでも,おしりの方が多いかもしれません.ちなみに英語での呼び名は,「Torino(トリノ)」ではなく「Turin(チュリン)」というそうです.サッカーでいうと,セリエAの「ユベントス」という強豪チームがあり場所です. さて,題名にもありました「SMAT」ですが,これは,トリノの公営水道局のようなものです.今回,参加している学会は,水資源の重要性・管理・将来について様々な議論をする会で,現地の「水」の管理をしている場所も,見学に行きました.これも重要なことです.参加者は,イタリア人だけでなく,イギリス・アメリカ・南アフリカ・アルゼンチン・香港・アルメニア・・・・.世界各国の人が集まっています. 世界中の人たちが,訪れた現地の水事情に触れ,そして他の国の事情を知り,世界・自国の水事情に対して考え,議論するとてもよい機会です. 「SMAT」では,水の管理で重要な,水の分析室や浄化の施設の部分を見学しました.そして,施設見学でお決まりの(?),水の「飲み放題コーナー!」がやはりありました! 真っ先に見つけた私は,焦ってあやうくガス入りの水(人工的に入れ,ヨーロッパでは一般的な水です.レストランでも主張しなければ,ガス入りの水が出てくるときがあります.)のボタンを押してしまいそうでしたが,できれば飲み慣れた「ガスなし」の水をということで,そちらを選択しました. 「水」っておいしいですね!! できることなら,もう少し落ち着いて,「冷たいガスなし」の水を選択すればよかったと,密かに思いましたが,水の飲み過ぎもよくないので・・・.適度にやめておきました. みなさんも水の飲み放題をしてみたらいかがですか?意外とたくさん飲めないものですよ(笑). この写真は,「水飲み放題」供給機とでも言うべきか,コップと注入器が3つ(ガスあり・ガスなし・冷たいガスなし)がある機械です. 「水」の問題は,これから起こるであろう(すでに起きている),重要な課題の一つです.「水」は,身近でありながら,とても重要な「資源」ですね.これからもよりよい資源の利用について考えていきたいと,大会や「SMAT」を通じて再確認しました. 世界中の課題についてお互いを理解する上でも,共通言語ともいえる「英語」にもっともっともっと・・・向き合う必要があるな〜と痛感したのは,内緒の話です(笑). 森 和紀・大八木 英夫(文章) |
地球の見所(海外編)
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前回紹介したオーストラリア西海岸のPinnaclesから その南50kmにあるLancelinにかけては広大な砂丘地帯が広がっています. 写真はLancelinで撮ったものですが,その広大さがお分かり頂けるのではないでしょうか? この砂丘は微小な真っ白い砂でできており, その白砂が照り返す太陽光の眩しさと風で飛ばされる砂粒によって 本当に目が痛くなるほどでした. 写真の砂丘にはいくつものタイヤの跡がついていますが分かりますか? 実は大きな砂丘の山,オフロードバイクや4WD車で走って楽しむことができるのです. このLancelinに限らず,オーストラリアでは大自然を 直に楽しむことができる場合が多くあります. 私も西海岸を廻る際,4WD車を借りていたため, ここも含めて砂丘地帯を何度か走りました. (砂丘地帯では未舗装の道路は砂丘ですので, これを走らざるを得ないケースもありました). しかし,途中で砂丘にタイヤが埋まることで 車が全く動かなくなってしまうという経験をしました. 結局は何とか自力で抜け出すことはできたのですが, 猛暑の中,まさに冷汗ものの体験でした. 手つかずの大自然というのは素晴らしい景観を作り出しますが, 時にとても危険な側面を持つということを この体験を通じて本当に痛感させられました. 山中 勝 |
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今回はWave Rockと並ぶPerth近郊?の観光スポットを紹介します. Perthの北約250km,Nambung国立公園の一角にあるPinnaclesです. ここは先日発行された学科の同窓会誌“おーちだより”でも紹介されていましたね. このPinnaclesは巨大な砂丘の中に現れる石灰岩質の塔で, 園内には大小様々な形のものが一面無数に広がっています. 写真でもその数の多さがお分かり頂けると思います. 現地の案内によればPinnaclesの成因については二つの説があるようですが, およそ40万年前に生息していた原生林が砂丘に埋まり それがもととなってこれらの塔が形成されたという点は共通しているようです. これに基づけば40万年前にこの地は原生林に覆われていたのでしょう. そうは言っても,現在,Pinnaclesがある広大な砂丘からは, かつてこの地に原生林の森が存在していたとはなかなか想像できませんでした. 40万年は地質年代でいえば非常に短い期間ですが, この間に環境は大きく変化してしまうものなのだなぁと実感した次第です. 我々が住んでいる現在の環境も,数十万年後にはきっと大きく変化しているのでしょうね. 山中 勝 |
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ドイツ中西部には火山が沢山あり,ロマンティック街道と同じように火山街道として最近ドイツの人たちに親しまれています(過去記事「ドイツの火山」). もちろん,火山の断面や地形から噴火の歴史に思いをはせたりするのも楽しいのですが,街道の町中では火山に関わる食べ物でも楽しませてくれます.喫茶店で「アイス火山」を注文したところ,火山の山頂から火柱を上げた激しい噴火が始まりました(写真上).山頂からはチョコ溶岩が流れています.別のパン屋さんではできたてのパンが火口から吹き上がっている様子をみることができます(写真下).いずれもちょっとしたウイットですが,温泉や地下水が無くても火山を観光に役立てている様子がわかります.日本で火山地帯の食べ物というと温泉饅頭や温泉卵などでしょうか.皆さんも火山を抱える町の振興のために,何か新商品を考えてみませんか? 宮地直道 |
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オーストラリア西海岸にも数多くの地球科学的見所があり, 回った幾つかの場所を紹介したいと思います. 西オーストラリア州最大の都市Perthから350kmほど西にあるWave Rockという場所です. 写真に写っているのは私自身ではありませんが, 思わず波乗りのポーズをしてしまいたくなるほどの見事な形ですね. この写真だけだと,本物の波のように薄っぺらな岩石で できていると思われるかも知れませんが,そうではありません. 次の写真を見て頂ければ, Wave Rockがどの様にできたのか理解できるのではないでしょうか. 地表に現れた大きな基盤岩(花崗岩)の側面が, 長年の風化により削られることでこのような形となったのです. 母岩が違い,さらにもう少し小規模でしたが, エアーズロックにもよく似た形のシェルターと呼ばれるものがありました. もしかすると何らかの風化の条件が整えば, このような形が出来上がるのかも知れませんね. また,波状の花崗岩に縦に入ったたくさんの縞模様は, 雨水が流れることでついたものです. それにしても先に紹介したDevils Marbleといい,このWave Rockといい, 風化によっておもしろい形が出来上がるものです. 山中 勝 |




