日大 地球システムのスタッフブログ

日本大学文理学部 地球システム科学科 のブログアーカイブ

ちきゅう徒然

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湖の基本情報

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上の写真は,スロベニア共和国の北西部に位置するトリグラフ国立公園の一角,ボヒン湖の湖畔に立つ説明書きの看板の一部を撮影したものです(2004年8月22日)。
看板には湖の縦方向と横方向の断面図が示されており,水深や湖盆の形態と大きさが訪れた人によく理解できるよう,工夫がなされています。

日本でも,湖は多くの国立公園・国定公園の観光資源として重要な位置を占めていますが,この写真のように,湖の基本的な情報が湖畔の看板に図示されている例はほとんど見かけません。私たちが未知の湖の岸辺に立った時に抱く“深さは一体どのくらいあるのだろう”という素朴な疑問に,この説明書きは答えてくれます。

何よりも,水面という覆いの中に隠された空間を想像できることで,水の流れや生き物たちの湖の世界について,科学的な好奇心が一層掻き立てられるのではないでしょうか。


森 和紀

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2月27日に発生したチリ地震津波では大津波警報が発令され日本中が津波の襲来に備えました.津波の恐ろしさは,2004年のインド洋大津波をきっかけにして世界中の人たちが認識するようになりました.わが国は近海を震源とする巨大地震に伴う津波により繰り返し被害を受け,その恐ろしさは世界の国々に比べ強く伝承されています.ただ,津波は発生頻度が低いこともあり,その研究は必ずしも進んでいませんでした.現代の日本で津波の恐ろしさが再認識されその研究が進んだのは1993年の北海道南西沖地震津波の時からといえます.

北海道南西沖地震は1993年7月12日に北海道南西部の奥尻島の北西側海底を震源に発生したマグニチュード7.8の地震でこの地震の直後に発生した津波により,奥尻島やその対岸の北海道檜山地方の海岸域では,主に津波により259人の犠牲者を出すという大きな被害を受けました.私はこの地震の時,札幌にいて実験をしている最中でしたが,ニュースで津波の被害を知り,翌日から現地で調査を行いました.当時は津波の調査方法は手探り状態で,まずは現地を見ることと現地の方の話を聞くことからはじめました.津波の到達高度は目撃情報が一番ですが,確認できる場所は限られています.このため,何らかの物証を探すしかありません.例えば斜面で草が倒れている場合など,草が倒れている一番上の高さまで津波が達したことが考えられます(写真上).この地点の津波の到達高度は海岸線から約10mになりました.この他,津波の力が強いと斜面の土砂を削り取ることもあります.比較的平坦な場所では枯れ草やゴミなどの漂流物が帯状に続いています(写真下).本年のチリ地震津波の時も安井先生がハワイでこのような漂流物を確認されています【ハワイ島での津波の置き土産】.このような漂流物の帯は海水がある程度の時間,停滞していた高さを示しており,地元の方に伺ったところ,実際には津波はこの漂流物帯よりもさらに数10cm高いところまで達したそうです.この他,家屋などの壁に津波が停滞したときに付けた泥の線なども津波の到達高度を知る目安になります.

このようにして複数の場所で津波の到達高度を測ると,津波の高さは比較的狭い範囲でも結構異なることがあります.津波は山や谷といった大きな地形,砂丘や建物などの障害物の有無,より上流まで達し易い河川や水路の有無になどにより到達高度は異なります.このため津波の到達高度のデータを地道に集めることにより陸上での津波の動きを詳しく復元することができ,今後の防災対策に役立てることができるのです.ただ,このような証拠は津波襲来後数日で無くなってしまう場合も多く,津波襲来直後の調査が重要です.

宮地直道


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地震茶碗?

私の第2の故郷(自称)である台湾の友人から,誕生日プレゼントと称して謎の小包が届きました.開けてみると茶碗・・・.
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真上から見た写真
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横から見た写真

なぜ誕生日に茶碗?それも海外からワザワザ?と思いましたが,これはなかなか(地震に興味がある人間には)気のきいたプレゼントでした.

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茶碗の中を拡大した写真

よくよく見てみると921集集大地震震央と書いてあります.実はこの茶碗は,10年前の1999年9月21日に台湾中部の集集地域で発生し約2千5百人の犠牲者を出した集集大地震の10周年復興記念茶碗でした.茶碗の中の絵は地震後の災害救助中の集集の町を描いています.外は,集集が台湾のどこにあるかが描かれています.
この地震では,約80kmにわたって地表断層が出現し,断層を境にダムや学校が破壊されたりと,建物にも大きな被害が出ました.
この被害の後は,地震災害を風化させないために保存され博物館や公園となっています.私が大学院生のころ初めて台湾を訪れた時に行った場所が,この集集で,その破壊されたダムや学校はとても印象的でした.

その時の写真がないか今探しているところです.もし見つかれば,ブログでまた紹介したいと思います.

村瀬雅之
東京を深夜10時の船で出発すると,翌日には同じ東京都内とは思えない別世界,神津島に到着です.
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神津島から北方向を望む.式根島・新島・利島が重なり合って見え,絶景です.

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水準測量の様子

今年も,JICA(国際協力機構)のプログラムで地震や火山について学びに日本に来た外国人研修生に実際の火山で水準測量の実習をしてきました.
各国の気象庁や防災担当の様な部署で働く中堅の人たちがこのプログラムに参加していますが,皆さん水準測量は初めてのようで,最初は苦戦気味でしたが,1週間のトレーニングの後には立派に標尺手を勤められるように成長しました.
火山で異常が出てから対策するのではなく,静穏な時から長期的な視野に立って火山モニタリングする必要性を,実習から学び取ってもらえれば講師の一人としては大変幸せです.

村瀬雅之
ハワイ時間の2月27日午前にハワイ島東部の都市ヒロの海岸部に襲来した津波についての現地レポート3回目です.
 ハワイ島ヒロのバニアン・ドライブのそばにリリウオカラ二庭園という日系移民が中心になって造った日本式庭園があります。下の写真のココナッツ・アイランドはそのすぐそばにあります。かつては日本語学校があったそうですが、現在は市民のピクニックの場となっています。この付近の海岸は岩場になっていて、かつてマウナ・ロア火山から流れてきたパホイホイ溶岩が露出しています。写真はクリック拡大します。
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ハワイ時間27日午前の津波の数時間後のココナッツ・アイランド内の様子です。
防波堤を越えた津波の水が見えます。
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ココナッツ・アイランド内で見られた津波の堆積物です。葉や実などが主体です。写真画面の左手が海です。スケールは10cmです。
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ココナッツ・アイランドから見た対岸の庭園の様子です。津波で流されてきたと思われる大きな流木が見えます。
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庭園の隣のヒロハワイアンホテルの前の堆積物です。
場所は「速報」の記事で紹介した写真に写っている人物のそばです。植物のツルや枝、葉、実などがからまっています。写真画面の左手が海です。翌日には跡形もなく掃除されておりました。
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安井真也@ハワイ島

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