地理ビアの泉 ―地理授業を面白くする一服の清涼剤―

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今日は9月11日。
2001年9月11日に発生したNY同時多発テロから5年がたった。

何の罪も無い乗客を乗せた航空機2機が、世界貿易センタービル(当時)に次々と突っ込んだ。
ちょうど日本時間では、ニュースステーションが始まる所だった。
NYの現地時間8:46に1機目がツインタワーの北棟に衝突。続いて2機目が9:03に南棟に衝突。
番組開始と同時に燃え上がるツインタワー北棟が映された。
その直後、2機目が南棟に突っ込むシーンが目に飛び込んできた。
「一体どうなってんだ??」
その後の世界はテロ被害者・アメリカ主導のテロへの報復に始まり、世界には憎しみの連鎖が今も続く。
凶器となった航空機がビルに突っ込むと言う前代未聞の映像は今でも鮮明に目に映る。
「なぜ、こんなことを・・・」
ということで本日は飛行機に関する話題をひとつ。

「ライト兄弟は・・・飛行機の発明によって、戦争がなくなると考えていた。」

飛行機の発明者であるライト兄弟に関する驚きの事実である。
アメリカの中学校社会科の教科書には以下のような記述があると言う。
ライト兄弟の弟のオーヴィル・ライト氏が第一次世界大戦前に次の手記を記している。
「私たち兄弟が初めて飛行機を作り、空を飛んだ時、われわれはこれで将来の戦争を実際上不可能にする大発明をしたと思った。これがあれば地上で奇襲をかけて勝つというようなことはとうてい不可能なことがわかり、従ってもう戦争をしかける国はなくなると思ったからである。」
彼は飛行機の目的は、敵情の偵察だと考えていたが、予想に反して空からの爆撃に使われるようになった。
(別岐篤彦(1997):『戦争の教え方―世界の教科書に見る―』より、原典は不明)
飛行機の発明が戦争を終わらせると考えていたオーヴィル・ライト氏は、その後のすさまじい航空機の発展と意に反して航空機が戦争で使われるさまをすべて見て、1948年にこの世を去った。

航空機の発展によって長距離移動の時間距離を大幅に短縮した。
しかし一方で、戦争への航空機の利用も大幅に進展した。
発明の当事者であるオーヴィル・ライト氏の想いを離れて、良かれ悪かれ航空機は今も発展し続けている。

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