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最近、生徒がよく口にする。
「自然地理はよくわかんない」
「今やってる内容って地学じゃん」
このような声に、私は落胆と同時に少々の怒りを覚えている。
「がっかりだよ!」
しかも、理系の連中からの発言だから、本当に驚きである。
「びっくりだよ!」
地形の学習では、用語がたくさん登場する。また、それらの典型的な地形が見られる場所(地名)が登場する。ここで終わってしまうのは中学校までの地理。
高校の地理では、これらの地形がどのようなメカニズムによってつくられたか。だからどのような所に見られるのか。人間生活とどのように結びついているのかを学習する。
センターレベルでは、どのようにして地形が造られたか(形成のメカニズム)を、直球で問うてくる問題は出ない。でも、これが理解できていないと、正誤判定の問題にも対応できない。
では、英語の学習に置き換えて考えてみましょう。
次々と出てくる「地理用語」は英単語と一緒です。
意味が理解できていないと文意がまったくわかりませんね。これは覚えるしかありません。
でも単語が理解できていても、それぞれがどういった関係性を持っているかを理解していなければ文意がまったくわかりませんね。
つまり、英語の学習で言えば英文法、地理に置き換えるならば「事象のメカニズム」の理解が不可欠です。逆に英文法・事象のメカニズムが理解できていれば、初見の問題にも対応できますよね。
事象のメカニズムといっても、「水は低いほうに流れる」とか「山地から流れてきた河川は平地との地形変換点で減速するため、運搬力が低下し、土砂を堆積し、扇状地を形成する」など「これはこうなるもの」とか「こういうときはこうなる」といった基本的な事項です。
確かに自然のメカニズムは生徒が言うとおり地学が守備範囲としているところであるが、自然地理でも取り扱う所である。
勝手に地理と地学で境界線を引っ張らないで欲しい。
自然地理の学習は地学ではなく、「地理」なのである。
地理のおもしろさのひとつに、「自然と人間のつながり」というものがある。
つまり、自然環境の差異が、人間生活の差異をもたらしているということである。
もちろん人間生活や地域の様態には、自然的要因だけでなく歴史的展開や社会条件など複合的な要因が絡んでいる。
だから、自然環境だけが人間生活の様相を決め付けていると短絡的に考えるのは間違いである。
このような考え方は環境決定論として回避されがちであるが、地理的な見方として重要なことに変わりは無い。
自然のメカニズムの差異が、人間生活の差異を生み出す。
この両者の関係が1本の線で繋がった時、気持ちいいわけです。実に理にかなっているわけです。
そこに地理のおもしろさを感じてほしいのです。
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非常にわかりやすい説明ですね。私も機会があれば生徒に説明してみます。講師になった当時は歴史が好きでしたが、河合塾の故権田雅幸先生の実況中継を読んでから、私は地理好きになりました。メカニズムを生徒に伝える重要さ共感します。
2006/6/23(金) 午前 0:18 [ - ]
笑わぬ男さん、ご賛同ありがとうございます!ただ、生徒のレベルに応じて、ということが肝心です。逆に混乱させてしまうことにもなります。中学生なら「場所による事象の違い」、そして「自然と人間のつながり」に面白さを感じてもらえればと思います。
2006/6/23(金) 午後 7:58 [ pop**o_i*g ]
権田先生ほか山岡先生、佐藤先生などの参考書に共通していることは、説明に筋が通っていると言うことだと思います(当たり前ですが・・・)。カゼオケ度が大きいもの同士が繋がった時って、本当に気持ちいいですよね。
2006/6/23(金) 午後 8:09 [ pop**o_i*g ]