地理ビアの泉 ―地理授業を面白くする一服の清涼剤―

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GISに食いつく

今日は地理AでGISのお話をしました。
GISとは"Geographic Information System"の略で、日本語にすれば「地理情報システム」といわれています。
教科書では、「地理情報をコンピュータに蓄積し、必要に応じて情報を選び出し、地図や図形に表現する」といった説明がなされています。
これはこれで正解。
でも、これでは具体像が浮かばないし、とっつきにくそう。
しかも、知識としてGISのことを知ってもらうだけでなく、GISの考え方を実践できるところまで持っていきたい。場所による特殊性や共通性を、地理情報をもとに読み取る!表現する!スキルを身につけてほしい。地理Aでは技能面の育成も目標に掲げられているわけだし。
でも、残念ながら教科書はそのような仕様にはなっていない。

ということで、ここは自分なりにつっこんで取り扱うことにした。
まずはGISの考え方。
基本コンセプトは単純明快!
「地理情報の重ね合わせ」である。
重ね合わせ。つまり、ある場所についての複数の「地理情報間の因果関係」の「発見」である。

3枚のパネルを地図に見立て、それぞれの地図に架空の町の3種類の属性の地理情報を書き込む。
今回は地形分布をベースマップとして、交通網、人口分布の地理情報を取り上げた。
地理情報が3つで、かなり単純化したので分析に広がりは出なかったが、わかりやすかったと思う。
「山地では道路がくねくね曲がりながら登っている」
「道路に沿ってに人口が集中している」
「人口は平野部に集中している」
こんだけ出れば充分だ。重ね合わせの具体的意味がわかってもらえたと思う。
考え方さえわかれば、あとは地理的知識が増えてくれば、見えてくる世界がどんどんと増えてくるでしょう。また、自分でGISで表現するというレベルまで持っていくことも可能になるでしょう。

次回は、イタイイタイ病の原因発見のプロセスにおけるGISの考え方のお話などを取り上げて、さらなる定着を図ります。

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