地理ビアの泉 ―地理授業を面白くする一服の清涼剤―

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夏至

今日6月21日は北半球では夏至です。
つまり、1年のなかで最も昼間の時間が長いという日でした。

どうしてこうなるのか。
子どもたちは意外にこのメカニズムをわかっていない。
太陽はずーっと赤道の上を通っていると思っている子が結構いるんです。
赤道上に太陽が来るのは年に2回だけ。それが春分の日と秋分の日です。

地球は公転面に対して23.26度傾いて自転しながら太陽の周りを公転しています。
一般的には「地軸が23.26度傾いている」と表現されることが多いです。
北極星の方向に23.26度傾きながら公転しているので、常に地球上で最も太陽に近い地点(緯度)は、1年周期で南北に上下運動します。
この上下運動の上限(北限と南限)がそれぞれ南北偉23.26度です。その緯度をを結んだ線が北回帰線と南回帰線と呼ばれる線です。

本日、夏至の日は、地球上で太陽が最も近い地点が北回帰線上に来ており、明日以降は赤道、南回帰線に向かって南下していきます。(理論上のお話です。ほんとの所はどうなんでしょうか)
また、北緯66.34度以北の北極圏の全域では太陽が沈まない白夜になります。
またまた、南緯66.34度以南の南極圏の全域では太陽が出てこない極夜になります。

地理A中間考査でここらへんの内容を問うたのですが、正答率は低かったですね。
理科離れというか、基礎の欠落が著しいという印象です。
でも、子どもたちの勉強不足だけとは言えないようです。

太陽と地球がおりなす様々な事象の理解が欠落してしまえば、自然との関係で見られる日本の伝統文化も衰退していってしまいますよね。(もはや、進行形なのかな・・・)

「1839峰という山があるが・・・、実際の標高は1842m」


北海道の南部にある日高山脈。
その中のヤオロマップ山(新ひだか町と大樹町の町境)から南西に1kmほどのところに、1839峰という名の山があります。
「1839峰」と書いて、「イッパサンキューホウ」と読むそうです。
これだけでも、充分に地名地理ビアになりえるものだと思います。
登山家の間ではかなり有名な山だそうです。
でも、地理ビアはもうひと超え。

1839峰の名前は、その山の標高に由来しているとのことでした。(←過去形)
しかし、近年の技術によって測量をしなおした所、標高は1842mでした。
惜しいですね。
国土地理院 地形図閲覧 http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=423221&l=1424829

かつての測量に誤りがあったのか、あるいは地殻変動によって3mほど隆起したのか。
どちらも当てはまりそうな気もしますが、とにかく現在の標高は1842mになっています。
でも、山の名称は1839峰のままです。

かつては日高山脈や夕張山地の西側の苫小牧市や岩見沢市を含む低地部分に、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界があると考えられていました。
しかし、現在では日本海を縦断し、糸魚川−静岡構造線につながる部分が両プレートの境界だということがわかっています(でも、不明瞭な境界)。
いずれにせよ、日高山脈を隆起させるチカラが西側と南側から働いている場所です。
隆起によって標高が1849mになったら、「1849峰」と変えてもいいかもしれません(語呂が良いので・・・)。

ちなみに、7月15日公開の映画「日本沈没」では、先述したかつてのプレート境界と思われていた所から北海道が分裂し、日本が一気呵成に沈没に向かっていきます。
「DAY AFTER TOMORROW」以来の地理系、地球科学系の映画で、公開が待ち遠しいです。

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