地理ビアの泉 ―地理授業を面白くする一服の清涼剤―

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「利根川の上流には・・・、根利川が流れている」


日本最大の流域面積を持つ、利根川。
流路の2/3はこれまた日本最大の平野である関東平野をゆうゆうと流下するため、集水域が広く、流域面積が日本最大になりえたのである。

利根川に流入する河川は、1級河川の利根川の支川(利根川水系)ということで1級河川扱いになる。
そのため関東平野の河川はその大部分が1級河川ということになる。

1級河川とか2級河川とよく言われますが、これは管理者の違いによって分けられています。
1級河川は国土交通大臣、2級河川は都道府県知事。
ついでに、流域面積はよく「川幅」と間違われますが、河川の集水域の面積のことを指します。
おまけに、近年では用水や広域水道などによって水の分配が多様化しており、流域という概念から、利水・排水が及ぶ地域まで含めた「流域圏」としての発展的な概念が出てきております。

根利川(ねりがわ)のお話に戻りましょう。
といっても大したお話じゃないんですが。
利根川の上流に根利川、っていうのが私としては面白かったもので、取り上げてみました。
群馬県沼田市で利根川と合流する片品川(河岸段丘で有名)のさらに上流に根利川はあります。
ちょうど薗原ダム付近で片品川と合流する川です。
「根利川」が直接「利根川」に流入していたら、なお面白かったのに。
<国土地理院 地形図閲覧>http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=363653&l=1391157

以上です!!

「信濃川は・・・」

イメージ 1

↑カシミール3Dより作成

「信濃川は・・・、実は信濃の国を流れてはいない」


日本最長の流路延長を持つ、信濃川。
368kmの流路延長を持ちながらも、山岳地帯を流下する河川のため、集水域が狭く、流域面積の広さでは利根川に王者の座を受け渡しています。

実はこの信濃川、肝心な信濃の国を流れていないんです。
つまり、信濃の国である長野県を流れていないんです。

手元にある地図をご覧ください。
信濃川を河口付近からさかのぼっていくと、新潟県と長野県の県境付近から下流側(新潟県側)では「信濃川」、上流側(長野県側)では「千曲川」となっているはずです。
つまり、長野県に流れている「信濃川」に当たるものは「千曲川」なのです。

地形図上でも同様のことを確認できます。
1/25,000「信濃森」という図幅では、同一の河川なのに、県境を境として「信濃川」と「千曲川」と表記が違っているのです。

1本の河川の流れとしては日本最長に間違いはなさそうですが、「信濃川」自体が日本最長かといわれれば「?」ですよね。

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