おおがいさんのトモダチ

森の生け花や山野の一輪差しを思う常識から常識による常識のための常識

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生誕100年太宰治 僕は、来年、十八歳、黙す海 終日 のたりのたりかな〈5の2〉 わがゆくみちに はなさきかおり のどかなれとは ねがいまつらじ――さんびか第三百十三。
 寡黙や黙殺の扉を開く、その鍵のひな形は、地主一代からも、汲み取れます。
 リアリズムが弾みリアリティが涌く…地主一代…は、迎えた養子が金貸商に傾斜、武士の館の10倍はあろうという豪壮な邸が建ち、太宰治さんに寡黙を教え、黙殺を実行させ、造り物の造りを励む文壇のほとんどをも、無視・黙殺させました。家族が25人使用人が25人・計50人ほどの大家族。
 伝えられる地主一代は、……空腹感は味わわなかったけれども、暗く侘びしく、使用人の女子の労りに逆上せたという。小作人と年貢の駆け引きをやるところは、数段低いところが小作人側で狭く、高く広い所に津島家が陣取り、上下格差を利かせ交渉を上意下達で支配する。小作争議はなかったというが、斜陽館の使用人の通用門は、警察署の前にあった。津島家の銀行もある。一代で大地主になり、貴族院議員にもなったのだから相当あこぎなこともあったろうと、地主一代の田畑漁りが、想像させる。太宰が弘高時代に書いた自伝は、小作人の状態がリアる、一瞬に起きる小作争議、緊迫感が細々しく状況を緊迫させ、子どもの時から、目の前で展開された、地主と小作人の闘いを、知っていばこそ、出来たのだろう。本からの引き写しはしなかったようだ。マル暗キで詰めこませた、科学的社会主義の思想に触れ、第一回目の自殺未遂に至った結果は、斜陽館を見て、その辺の背景がよくわかる……。
 骸から、無視・黙殺の扉を開ける鍵の原形を知る、その方が寡黙の意図を探るより力になるようです。虚飾より、生命を掛ける地主と小作人の闘いを選び、自然に深入りした太宰治さんは、最后の太閤から、多くの示唆を迸らせます。16才のセンスは、意に異を重ねて抜群、全共闘の誤算と大敗から立ち直らなかった現代の学生たちには、高嶺の花かも知れません。意味の面倒より、調子の良さがダイジでは、異も意にならず、意も異も個人と個人を引き裂き、多様性ゆえの個人主義には届かず、カッテ気ままを多様性の中に混ぜ合わせ、所在不明の蓑を被せます。
       ☆☆ 最后の太閤 2の2 ☆☆
 関白−太政大臣、彼の栄達は実に古今に類がなかつた。あの当時の彼の勢。彼は今それを思ひ出したのである。自分でさへ自分自身の勢が恐ろしくてたまらなかつた位であつた。彼はもうたまらなくなつてウーとうなり出した。聚楽第の御幸!文武百官を率ゐて諸侯と共に『天皇をうやまひ申す』との誓ひを立てた時の有様は・・・おゝ彼の目は涙でうるんで居る。太閤は心から泣いた。君恩は彼を泣かしめたのだ。四辺の空気は尚一層じめ/\して来た。文禄元年の朝鮮征伐が目の先にちらついて来た。彼はどこを見るともなくまた目を開いた。彼の手はかたく/\にぎられて居た。汗まで手の中にひそんで居た。
 彼は急にフーと長い/\歎息をもらした。
 慶長元年の明使をおつぱらつた時の光景が目の前に浮び出たのである。
 しかし彼はすぐにはれやかな色を顔にたゞよはした。彼はあのはなやかであつた彼の醍醐の花見を思ひ出したのだ。ほゝゑみが彼のやせこけた頬にうかんだ。もう彼の頭はポーとして来て何が何やらさつぱりわからなくなつてしまつた。・・・秀頼の顔が大きく/\彼の目の前に幻となつて現はれた。
 そして秀頼はニツコリ笑つた。太閤はもうたえられなくなつてしまつた。そして大声でウハツハツ
ハツハツハツと笑ひこけてしまつた。
 枕もとに侍つて居た人々は驚異の目を見はつた。隣間の諸侯が急にがや/\とさはぎ始めた。それをおし静めて居るのが前田公であつた。
 あゝ一世代の英雄太閤は遂に没した。
 その死顔に微笑を浮べて・・・。
 華かなりし彼の一生よ。
 広間の中からはすゝり泣きの声が洩れて来た。
 諸侯は誰も面を上げ得なかつた。
 夕日は血がにじむやうな毒々しい赤黒い光線を室になげつけた。諸侯の顔も衣服も皆血で洗はれてしまつたやうに見える。否彼等の心に迄も血がにじんで居るだらう。裏の林の蝉が又一しきり鳴き始めた。
 夕日はかくして次第に西山に沈んで行く・・・。
 太閤はかくしてあの世に沈んで行つたのである。(了)
                太宰治 初期作品から。
   ☆☆ なまいき気取りは権力にあらず、
        墓穴を掘ると教える 生誕100年太宰治 ☆☆
 寡黙に始まって黙殺に向かい、訳は自我の我に収め、空々しいカラ缶・カラ壜を集めたカラ函・コッカのカラ騒ぎを、恥じて黙視、小林秀雄さんも進軍ラッパに乗って満州入り、総力戦に思い思う恥じらいを隠さずに熱中、強制収容された脳病院で狂って暴れれば、頭を去来したのが、ヴェルレーヌ(1844 - 1896年)のヴィオロンが奏でる落葉でなく、…医者をののしる歌…の、正気ばかり、ゾッとさせる狭間に囲まれた暗黒の四面楚歌、身動きできなくなった太宰治さんを、黙殺に向かわせたようです。
 観念とは闘えても、狭間となると、その相手は定かにならず、臆させるばかり、無念を叩いて仰ぎ、寡黙に引き落とされた、そんな気配も濃厚です。カラ缶・カラ壜やカラ函・コッカを叩いて鳴らすより、ナカミを詰めるのが先決。
 太宰治さんが貫いた寡黙の黙殺に寄り添って気づくのは、打ち鳴らすカラ壜・カラ缶のカラ函・コッカが、ヒト壁・前線にヒトビトを追い詰めて埋めた…1から10まで造り物…の、その知の痴の聖痴愚。トップダウンが死の片道キップでは、総員玉砕せよ!! コッカもコクみんも消え、残るのはシャッキンで仰け反る…山県有朋1899年のコームいん集団…ばかり。
 破裂寸前の無念の怖躁、恐怖の城を仰ぎみては脅て慄えた、フランツ・カフカさんの自業の萎縮や、ナチに弄ばれフランス文明のその裏切り自在に、怒りを絶やさなかったアルベール・カミュさんの自噴が、痛々しい反省を今日ここに偲ばせます。
 民主々義が、全体主義のコームいん集団から卒業、個人主義のコクみん・民主に向かって多様性を押し寄せ、崩壊を始める21世紀が、全体主義のカラ函・コッカを叩き、知の痴の前触れを告げます。カラ壜・カラ缶を集めたカラ函・コッカの秘密主義では、民主々義が次代の時代に乗れません。
 米大陸がじゃぶじゃぶドルの超大債務に沈み、日本を模した小平が行き詰まった文化大革命を甦らせ、印刷・魔に溺れた米大陸を賢示、自業自得の罪に堕ち、カラ函・コッカが働かないゼロ金利の擬態・資本主義を、庇う共産主義は世界・独歩高の金利高を唯ガ・ドク尊、21世紀のリアリズムはマンガやアニメ、善を分け合い、苦を分け合うその1Q84を怒濤させ、生鮮の日本食・文化を手の届く長寿世界に映させます。
    ☆☆ わがゆくみちに はなさきかおり のどかなれとは 
        ねがいまつらじ――さんびか第三百十三 ☆☆
    ∈ こんなよい月を 一人で見て寝る なんにもない
         机の引き出しを あけてみる ∋尾崎放哉
    ∈てふてふうらからおもてへひらひら∋ 
    ∈てふてふひらひらいらかをこえた∋山頭火
    ∈ 壁の穴や 我 初空も うつくしき ∋一茶   つづく

        つつしんで……丈司ユマ
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一枚目、雄大さに圧倒されます。
3枚目の構図も憎い。ひとかけらの空が絶妙。

権力に就けば、政治家だった人も政治屋になる。
公務員村に入れば、皆等しく私利私欲に目覚める。
市民は永遠に城にたどり着けない。
やはり制度の問題か?

2010/11/18(木) 午後 7:28 [ alb**t1107*3 ] 返信する

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錠と鍵の日々更新、促すのは…げんろんの自由…。書き手が読み手を刺戟、選んだ読み手が書き手を触発、…治外法権の自由奔放…が襲う感情あっての経済・ダイナミズム。
知のピラミッド・大学連山が行き詰まりに呻吟、自由・奔放に流行って、カラ函・コッカを治外法権へ走らせれば、善の重商主義が悪の市場主義を席巻し悪玉化、多の悪玉が少の善玉を中に埋め、法の遅れを衝く、知と痴のイタチごっこ、マネー主義に隠って‥‥おしくらマンジュー‥‥。
銀行システムの内に、年々歳々詰み上がって膨らみ、押し倉・饅頭になる不良債権が、資本主義の悪玉、悪玉を手玉に取るMBAの火事場・泥棒、追い詰められた資本主義が、頑固タンポの共産主義に救いを求め、グローバリゼーションに荒浪の渦を巻かせ、ム能のム徒を誇り、カラ壜・カラ缶やカラ樽・カラ荷を集めたカラ函・コッカが、→

2010/11/26(金) 午前 5:37 [ georgeyuma ] 返信する

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→公的資金注入の違法を返還の弁で見逃し、コッカのシャッキンを増大、EU大陸が抱えるカラ函・コッカの不審・不信がグローバリゼーションに不安の底流を造って、コームいん削減にその活路を探求、悪玉に翻弄されるコッカのその姿は、賭博一家のそれに酷似、コッカなんて悪玉に食いつかれ破綻をリピートして澄ます、卑怯もの。ガンは、カラ函・コッカを牛耳るコームいんの…ことなかれ…事務・正義。
知とは何、大学連山が治外法権・探しを本業化し、200年余、しかし…げんろんの自由…は大学連山やカラ函・コッカに尻ッポを巻き、言い寄って諂い、マスコミに棲み分け、ム責任の世界・ポピリズムの中に退き隠ります。
じゃぶじゃぶに溺れる米大陸を救うのは、悪玉・大統領を誇りで包まず反省で包むマル裸・批判、新・旧大統領を健全な…げんろんの自由…で包みます。
聴き手や書き手が、悪の根を突っつかなければ、成り立たないのが…げんろんの自由…。ブログが、事後承認を求め意固地の穴に代われば、涌くのは…たわごとの自由…。
凄みは、ありがたいもの。お寄りの折りは、お気に召すまま、コメントは、まったく自由です……丈司ユマ

2010/11/26(金) 午前 5:37 [ georgeyuma ] 返信する

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