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『ジェフ』(1969・仏=伊) JEFF 『さらば友よ』(1968)のジャン・エルマン(監督) フランソワ・ド・ルーペ(音楽) 主演のアラン・ドロンが再びタッグを組んだ フィルム・ノワール。 製作もドロン自身が務めた。 共演はこの作品が縁で長らく愛人関係になった ミレーユ・ダルク。 フレデリック・ド・パスカルが敵対するギャングを、 ジョルジュ・ルーキェがギャングのボス、ジェフを演じた。 この作品はアラン・ドロンの主演映画では 『さすらいの狼』(1964) 『栗色のマッドレー』(1970) と共にディスク化がされていない。 ただヨーロッパでのみPAL方式のVHSが 発売されていた。 現在の版権はワーナーが持っていると 思われる。 フランソワ・ド・ルーペの切ないギターの名演奏
François de Roubaix ”JEFF"
Thème
Le canal gelé
Poursuite à Anvers
Laurent & Eva
この4曲はiTune Storeからダウンロード可能。
日本では劇場公開の後に 1974年にテレビ放送(日曜洋画劇場) 劇場公開のタイトルでは視聴者に分かりにくいと判断され 『ジェフ〜ダイヤモンドは血の匂い』と 副題が付けられていた。 パリの暗黒街のギャング・ジェフ(ジョルジュ・ルーキェ)は
仲間5人と共に宝石商を襲って大量のダイヤを強奪した。 ジェフは奪ったダイヤを現金に換える為に、 奪ったダイヤを故売屋に持ち込むと言って仲間に4日待てと消える。 宝石商の妻を誘拐した際にその運転手の逃走を止めるために射殺した ディアマン(フレデリック・ド・パスカル)にはおとなしくしろと ジェフは言い残す。 ギャングたちのアジトである寂れたボクシング・ジムで 時間を潰すギャングたちだったが、約束の日を過ぎても ジェフは現れない。不穏に思ったディアマンたちは裏切りと 思い、ジェフの情婦エヴァ(ミレーユ・ダルク)のアパートに向かい エヴァを拷問にかけてジェフの行先を口を割らそうとさせる。 ただジェフの一番の子分のローラン(アラン・ドロン)だけは ジェフを信じたい一心でディアマンの仲間に加わらなかった。 ディアマンはペペ(ジャン・スードレィ)をローランの見張りに ジムに残したが、ローランはペペを殺してエヴァの元に急ぐ。 エヴァのアパートにはもうディアマンたちの姿は無かったが、 痛めつけられたエヴァが横たわっていた。 おそらく養蜂業を営むズッチー(ガブリエル・ジャルボア)の元に 出掛けたに違いない。ローランはエヴァを連れてズッチーの養蜂場に行く。 あまりジェフの事を触れないズッチーをいきなり マシンガンでギャングの一味ルロウ(アンリ・サルアニック)が 襲って来た。ズッチーは腹を撃たれたが、ローランは蜂の巣箱を 撃ってルロウを蜂に襲わせて射殺する。 おそらくディアマンとマルコ(アルベール・メディナ)は ベルギーに入ってジェフの旧友ペーター(ジョルジュ・ジャマン) を追って行ったはずだと確信する。 だがベルギーに入ってエヴァの親友でペーターの妻 マドレーヌ(シュザンヌ・フロン)に会った時に 逆にディアマンたちに尾行されるローランとエヴァ・・・ ディアマンたちを撒いたが逃走している間にお互いに愛し合う2人。 そしてローランがエヴァに書置きを残した朝に ディアマンがマドレーヌを連れてエヴァの泊まるホテルに現れた。 そしてマドレーヌはエヴァに恐ろしい事実を告げたのだった。 ローランの好敵手を演じたフレデリック・ド・パスカルは この作品からギャングが当たり役になったらしくて 『フレンチ・コネクション』(1971)や『非情の標的』(1974) など犯罪映画で多く活躍している。 ミレーユ・ダルクはトレードマークであるボブではなく ショートカットで登場。2人の男の間に揺れる女心を 刹那的に表現している。 私生活でも当時、マルコヴィッチ事件でのスキャンダルや 元妻ナタリーとの離婚問題で傷ついたアラン・ドロンを陰から 献身的に支えて約10年に亘る愛人生活に入る。 ドロンが使っていたのはコルトM1911A1 この後もよく映画で使っている。 対するフレデリック・ド・パスカルが使ったのが 戦後のイタリア軍の制式拳銃になっていた ベレッタM1951でベレッタM92が登場する までベレッタ社の代表拳銃だった。 ショートリコイル機構でシングルアクション 9ミリ・パラベラム弾を8発装填する。
ドロンもパスカルも撃ち終ったら 引き金(トリガー)に指を掛けて 親指で撃鉄をゆっくり戻していた。 これをハンマー・デコッキングと呼ぶ。 監督: ジャン・エルマン 製作: アラン・ドロン 脚本: ジャン・エルマン ジャン・コー 撮影: ジャン=ジャック・タルベ 音楽: フランソワ・ド・ルーベ アラン・ドロン ミレーユ・ダルク フレデリック・ド・パスカル ジョルジュ・ルーキエ シュザンヌ・フロン テクニカラー ヴィスタサイズ(1.66:1) 92分 フランス語 日本公開1969年12月20日 (ワーナーブラザーズ映画配給) 1969 Warner Bros. All Right Reserved.
テレビ放映版吹替データ
ローラン(アラン・ドロン):野沢那智 エバ(ミレーユ・ダルク):武藤礼子 ディアマン(フレデリック・ド・パスカル):柴田秀勝 ジェフ(ジョルジュ・ルーキエ):北山年夫 ルロウ(アンリ・サルアニック):小林清志 ペペ(ジャン・スードレイ):徳丸完 マルコ(アルベール・メディナ):今西正男 ピーター(ジョルジュ・ジャマン):上田敏也 グロート夫人(シュザンヌ・フロン):瀬能礼子 |

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これも未見なんですが、ウチの近くのゲオなんて小さいから、ドロンさんの作品は1枚もない気がする(汗)
若い頃はミレーユさんの顔が怖かったんですが、今見るとたまらんです(汗)・・・。
[ ゾンビマン ]
2016/2/4(木) 午後 11:36
テレビ放映時の音声が残っているんですか!すごい!
完ぺきなDVDが出来上がりですね。
2016/2/5(金) 午前 7:24
ドロン作品があまり放送されないのは、日本ほど人気がないからなのか、こういうのもまるで見かけません。
音声も二つ入れてるのね。職人だなぁ。
で、字幕さんは誰の吹き替えで登場するの?(笑)
2016/2/5(金) 午前 7:48
> ゾンビマンさん
ゲオじゃなくツタヤでもあまり置いてませんからね。
BSではちょくちょく放送してますけど。
先日もHDリマスターの『地下室のメロディー』
をやってました。
ミレーユさん、キツネ顔ですが
性格はすこぶる良い人とか。
ドロンを支えたミレーユ・ダルクと
ブロンソンを男にしたジル・アイアランド
この2人は二大あげまんと思っております。
2016/2/5(金) 午後 11:14
> MARUMAさん
1974年の放送の日本語吹替版で
後に(1980年代)他局で放送された時の録音を
使ってますよ。
2016/2/5(金) 午後 11:19
> pu-koさん
本編はドイツで発売されたビデオテープを
使ってフランス語のオリジナル音声をミックス。
ただしヨーロッパなので日本の放送の音声と
タイミングが合わないんですね。
ヨーロッパはPAL(25fps)
日本やアメリカはNTSC(29.97fps)
日本の放送の音声を4%ピッチを上げて
シンクロさせています。めっちゃ面倒臭い作業を
今回はさせていただきました。まさに職人技です。
2016/2/5(金) 午後 11:24
内緒😷です。
ジェフの完成おめでとうございます。未見な映画なので是非観てみたいです。最近BSで録画したドロンとランカスターの「スコルピオ」を堪能しました。😆また、奇跡に近いのですか?CSで野沢那智吹替えの「ゴッドファーザー」三部作放送しますよね😲録画した方が良いですかね?TSUTAYA オンデマンドより、字幕オンデマンドの方が、自分好みの映画が多そうです。う〜ん字幕さんアッパレ❗
[ pfm*ce*l ]
2016/2/6(土) 午後 1:02
> pfm*ce*lさん
野沢那智氏はドロンのフィックスであったけど
アル・パチーノもフィックスでした。
でもジュリアーノ・ジェンマもそうで。
だがブルース・ウィリスは何かイメージが
違うような・・・。
まあ野沢さん、オカマの役も得意だったとか。
2016/2/6(土) 午後 11:45
「ジェフ」は映画館で観ていなくて、テレビでもチラッと見ただけでしたから
じっくりと見る事が出来るのは嬉しいですね♪
若い頃はアラン・ドロンをあまり好きではなかったけど、やっと良さが分かるようになりました。
私も歳を取った…いや、大人になった?(笑)
2016/2/13(土) 午後 1:55
> ギドラキュラさん
私も歳を取った…いや、大人になった?(笑)
オジンになった・・・。
2016/2/19(金) 午後 11:50
はじめまして。中高生のころからフランスのギャング映画をちょっと観て来ました、四十路の男です。
ジェフはテレビで初めて観た、ドロン主演の映画で、フレデリック・ド・パスカルが好きになって、3回放映を観ました。
その後もド・パスカルは『パリ大捜査網』、『フレンチ・コネクション』、『非情の標的』と追いかけました。ジェフ親分ジョルジュ・ルーキェは、『Z』の検事総長役で、うれしい再会をしました。
また観たくて、二十年以上ソフト発売を待ち続けてる作品です。この作品をご覧になれるなんて、とてもすばらしく、うらやましいです。
ご一読ありがとうございました。
[ けいしゅう ]
2016/6/26(日) 午前 1:19
> けいしゅうさん
まだDVDは本国でも出ていないようで。
2016/6/30(木) 午前 0:37
GH字幕様
11月6日に開催しましたアラン・ドロン生誕81年記念祭のレポの記事をトラバさせていただきました。今回もかなりマニアックに突っ走りました(笑)。『ジェフ』のキレイな映像を私の傷だらけの映像と差し換えてお届けすることができましたこと事後になりますがご報告いたします。誠にありがとうございました。またの機会よろしくお願い申し上げます。
[ チェイサー ]
2016/11/11(金) 午後 6:09
こんにちは。私は映画ジェフが好きな人です。ブログを介して日本語字幕ジェフがあることを知りました。ジェフを復活させるために多くの努力を傾けなのにに対して深い敬意を表します。もし製作された日本語字幕版ジェフを入手することができですか。私入手し見ることができている場合光栄に思います。
[ msh*un*3 ]
2017/1/8(日) 午前 11:09
アランドロンにジムで殺されるぺぺは、映画ではペパンだと記憶してるのですが
[ cin*i*aty*13 ]
2017/4/5(水) 午後 10:01
> cin*i*aty*13さん
字幕ではペピンにしましたが、
日本で放送された日本語吹替音声は
ジャン・スードレイの役名は「ぺぺ」に
なっておりました。
2017/4/6(木) 午前 0:34
はじめまして、アランドロン の大ファンです。
この作品はなかなか観ることができませんが、今回GH字幕様の解説を読んで「真のフィルムノワール」を感じました。再評価されてもいい作品だと思います。
死ぬまでに観たい作品ですが、叶いそうにないのが現実ですね。。
今後の投稿も楽しみにしております!
[ oo7*j ]
2019/1/6(日) 午後 11:59
> oo7*jさん
そのうち出ると思いますよ。原版が無くなったわけじゃ
ないんで。
2019/1/15(火) 午後 7:42