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六番目の男(1956)
Backlash この作品は、西部小説に探偵小説的な謎解きとサスペンスとを盛った、
一風変った作品で、1956年にユニヴァーサルによって ボードン・チェイス脚色で映画化され、原作の重厚な持味を生かしつつ、
きびきびしたスピーディーな場面の展開をもつ、異色西部劇。 作家で西部劇ファンの逢坂剛氏も自身の西部劇ベスト10(順位なし)に
この『六番目の男』を選出している。
ジョン・スタージェス監督の西部劇。 ジョン・スタージェスにとっては 『ブラボー砦の脱出 』(1953)以来の ウエスタンで前年に現代西部劇と称される 『日本人の勲章』(1955)の次に本作を 演出した。この後に『OK牧場の決闘』 『ガンヒルの決闘』『ゴーストタウンの決闘』 「決闘三部作」を世に放って 名作『荒野の七人』(1960)へと進んでいく。 主演はリチャード・ウィドマーク
ヒロインにドナ・リード。 ウィドマークは主に犯罪映画に出る事が 多かったが、『折れた槍』(1954)の好演で 本作の後も西部劇『襲われた幌馬車』(1956)にも主演、 ジョン・スタージェス監督の『ゴーストタウンの決闘』 では主演のロバート・テイラーを食ってしまう 悪役ぶりを示していた。 日本では1956年の5月に劇場公開 (東京は日比谷映画でロードショー公開) その後はテレビで放送されていたが 日本ではビデオやDVDは発売されていなかった。 この10月にやっとブルーレイで国内発売された。 原作はフランク・グルーバーの小説で 日本でも早川書房から尾坂力氏の翻訳本が出ていた。 アリゾナの奥地で5人の白人旅行者がインディアンに虐殺された。 3人の氏名は判ったが残りの2人は不明で、 そのほかに逃げのびた男が1人いるという噂もある。 ジム(リチャード・ウィドマーク)は氏名不詳の被害者を 自分の父と思って現地に急行し、 そこでキャリル(ドナ・リード)と逢った。 彼女も良人が殺されたのではないかと確かめに来たのである。 白人の旅行者が6万ドルの金貨を埋めたという噂を聞いていたジムは、 彼女がその金塊を探しに来たものと睨んだ。 突然、ジムを狙撃したトム(チャック・ロバースン)も被害者の身内だが、 ジムは逆に射ち殺し、その弟ジェフ(ボブ・ウィルク)、 トニイ(ヘンリー・モーガン)に狙われる身となった。 騎兵隊の将校レークに虐殺当時の模様をたずねたジムは、 旅行隊に6人目の男がいたらしいこと、 テキサスのダイアモンド・Cの烙印のある馬がいたこと、 そして被害者の1人は片腕がない男だったことを知った。 待ち伏せたジェフを倒して、自分も手傷をうけたジムは, テキサスに向かう途中キャリルと道づれになった。 金貨のことで互いに疑い合いながらも、2人の心は次第に結ばれていった。 テキサスに着くとジムは牧場のカースン(バートン・マクレーン)に逢い、 片腕のない被害者こそ彼の息子だと知った。 残る1人はジムの父親か、キャリルの良人にちがいない。 その頃、ボニウェル(ジョン・マッキンタイア)という男がこの土地に現われ、 暴力で他の牧場をつぎつぎと掠奪していくので、 小牧場主たちは結束して彼に挑戦することになった。 ジムはボニウェルが幼い頃に別れた父親だと知った、 ボニウェルはキャリルの良人が5人目の被害者であり、 銀行強盗で奪った6万ドルを持っていたと打ち明けた。 ボニウェルは牧夫たちと戦うため、 ジムに味方になれといったが、 それを断ったジムは父の奸計を牧夫たちに告げようとした、 怒ったボニウェルは息子にワナをかけようとしたが 牧夫の放った銃弾で息を引き取る。 もう60年以上前の作品だがテクニカラーなので 色彩は悪くない。この作品はシネマスコープより 狭くヴィスタビジョンよりワイドになっている。 RKOスコープと呼ばれたスーパースコープと 同じサイズで撮影されている。 スーパースコープはR・アルドリッチの傑作で ゲーリー・クーパー、バート・ランカスターの 『ヴェラクルス』(1954)で使用された。 84分と短めの上映時間ながら登場人物が 次々と登場する中、アパッチとの銃撃戦や ガンファイトなども盛り込まれ飽きさせない。 ヒロインのドナ・リードもいやらしくない色気を 出していて観客サービスも十分だ。 原題の「Backlash」とは反撥とか反対するの意。 DONNA REED
ユニヴァーサル・スタジオ製作
監督: ジョン・スタージェス
製作: アーロン・ローゼンバーグ 原作: フランク・グルーバー 脚本: ボーデン・チェイス 撮影: アーヴィング・グラスバーグ 音楽: ハーマン・スタイン リチャード・ウィドマーク
ドナ・リード ウィリアム・キャンベル ジョン・マッキンタイア テクニカラー ワイドスクリーン(2.0:1) 84分 日本公開1956年5月17日 (ユニヴァーサル映画配給) BACKLASH 1956 Univesal Studio All Right Reserved.
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