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(c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 

J・エドガー』(2011・WB)
J. EDGAR
 

大方の噂では阿波の国イメージ 3には来ないという映画を観てきたよ。
主演はもちろん・・・過去の栄光がデジタル立体映画で来月再上映が決まった
レオナルド・ディカプリオです。
監督は我らのクリント・イーストウッド
クリント爺とデカブーがタッグを組んだのは、FBI長官だった
ジョン・エドガー・フーヴァー(1895−1972)の生涯を回想形式で綴った作品。
過去と現在が交差するのはイーストウッド監督作品では珍しい。
これは鑑賞前にあまり予備知識を入れずに行ったが・・・
FBI(アメリカ連邦捜査局)に48年間もトップとして在籍した輝かしい
経歴を賞賛した作品かと思って・・・
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(c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 
 
なんじゃ!こりゃ!
フーパ−ちゅうオッサンはマザコン
ホモ女装趣味盗聴野郎ってことか!
トンデモ映画じゃないかっ!今年初めてのDS映画かな。

デカブーは頑張っているけど、『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドと
違うでしょうが。あのね、俺が一番気になって観てたのは
30代のフーパーと70歳のフーパーの声があんまり変わっていないのだ。
そりゃないよ。爺さんになれば絶対、声色も変わるはずだがね
(つまり爺さんにしては若すぎるという声なんだ)
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(c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ジンジャー・ロジャーズのオカン(リー・トンプソン!)にダンスをしようと
せがまれ逃げて行くフーパーの次のシーンは、ダンスが出来ないんだと
オカアチャンに泣きつくフーパーさん。それでオカンとダンスを踊るんだね。
そのオカンが死んだらサイズの合わないドレスを無理やり着るフーパーさん。
ムチャクチャだね。大女優ドロシー・ラムーア肉体関係があったと告白するフーパーさん。
それは嘘かも知れないが。
副長官のクライド・トルソンには一目惚れ、
ホモっ気たっぷりの薔薇の日々。
激しいどつき合いの後に激しいブチュウがあったとは・・・『二度とするな』(笑)
きっと淀川長冶が生きていたら、手放しで絶賛するかもしれないな。
ファーストレディの不義を盗聴したテープをひとり悦に入って聞くのが愉しみとか・・・変態だな。
長年付き添った秘書ヘレンも当惑気味。急死したフーパーの極秘ファイルを奪おうと
やって来たニクソンの側近らが見つけられなかったファイルを
延々とシュレッダーで「始末」していくヘレンさん。これこそ「Xファイル」か!
 
 
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(c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 
ひとつ描ききっていないのは、マフィアとの癒着の噂がフーパー長官にはあった事。
まあエッチなテープでJFKを脅したぐらいだから、ヤクザと関係があってもおかしくない。
彼は『アンタッチャブル』のエリオット・ネスではなかったのだ。
(エリオット・ネスは司法省じゃなく財務省の役人だった設定だけど)
 
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(c)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 
グラン・トリノ』を最後に俳優を封じて監督一途なクリント爺ちゃん。
マンデラ大統領を描いた『インビクタス/負けざる者たち』(2009)
霊能力者の苦悩を綴った『ヒア アフター』(2010)も水準以上の出来だったが
ちょっとこの『J・エドガー』は個人的にはだな。
 
昔のワーナーのギャング映画,ジェームズ・キャグニー主演の
民衆の敵』(1931)や『Gメン』(1935)がインサートされていたのは嬉しいな。
 


イマジン・エンターティンメント
マルパソ・カンパニー
ワーナー・ブラザーズ提供

監督: クリント・イーストウッド 
製作: ブライアン・グレイザー 
    ロバート・ロレンツ 
    クリント・イーストウッド 
製作総指揮: ティム・ムーア 
       エリカ・ハギンズ 
脚本: ダスティン・ランス・ブラック 
撮影: トム・スターン 
プロダクションデザイン: ジェームズ・J・ムラカミ 
衣装デザイン: デボラ・ホッパー 
編集: ジョエル・コックス 
 ゲイリー・D・ローチ

 レオナルド・ディカプリオ
 ナオミ・ワッツ
 アーミー・ハマー
 ジョシュ・ルーカス
 ジュディ・デンチ 
 エド・ウェストウィック 
 デイモン・ヘリマン 
 スティーヴン・ルート 
 ジェフリー・ドノヴァン 
 ケン・ハワード 
 ジョシュ・ハミルトン 
 ジェフリー・ピアソン 
 ジェシカ・ヘクト
 
カラー
シネスコサイズ(1:2.35)
Digital Intermediate (2K)
デジタル上映
ドルビー・デジタル(HD)
137分
日本語字幕:松浦美奈
ワーナー・ブラザーズ映画配給
2012年1月28日公開
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1971(C) Universal Studio
 
 
ドン・シーゲル監督特集の番外編
 
"The scream you hear may be your own"
(その絶叫はあなたのかも知れない・・・)

恐怖のメロディー』(1971・ユニヴァーサル)
PLAY MISTY FOR ME
 
今回はドン・シーゲルの番外編で、この作品は
クリント・イーストウッドの監督処女作で、ドン・シーゲルは俳優として
主人公の行きつけの酒場のバーテンという役柄で友情出演していた。
だが「俳優」ドナルド・シーゲルは撮影前夜に「監督」クリント・イーストウッドに
こう打ち明けた。
「死ぬほど緊張しているんだ!
 何か聞かれても教えてやれる状態じゃないぜ!」
 
 「自分より緊張している人に初日の撮影現場にいてほしいのだ」
―クリント・イーストウッド
 
 
「クリントは監督としては何の手助けもいらなかったが、
あの役に私を起用した点だけは愚かだったね」
―ドン・シーゲル


ドン・シーゲルが監督、クリント・イーストウッドが主演した
白い肌の異常な夜』(1971)ではそれぞれの目的は達成された。
(興行的にはユニヴァーサルの「もうひとつのマカロニ西部劇」という売り方のまずさもあり失敗している)
さらにイーストウッドは12分のドキュメンタリー「THE BEGUILED :STORYTELLER
を自ら撮影や演出をして完成させた。これはテレビで放映され水準の評価を得て、
監督作品を制作したいイーストウッドにこれは大きく弾みをつけた。
クリント・イーストウッド自身の映画を演出したい願望はもっと過去に遡り、
その思いの萌芽はテレビシリーズ『ローハイド』の時代にあった。
牛の暴走シーンを撮るために彼自身がその群れに入って、手持ちのアリフレックスで
撮影しようとしたが、プロデューサーが俳優組合の規則に違反するため
その申し出を却下した。だが、今度は師匠であるドン・シーゲルから映画作りのノウハウを
学び、彼はイーストウッドに監督協会への推薦状に署名してくれたのだった。
(クリント・イーストウッドは主演したドン・シーゲル作品では第二班監督しても活躍した)
あとは作品を選定するだけだが、契約が残っているユニヴァーサルに企画を出したが、
ユニヴァーサルの首脳陣は、『真昼の死闘』のような西部劇を作れとイーストウッドに指示した。
だが彼が選んだ題材は、彼の昔からの知人のジョー・ハイムズが書いたサイコ・スリラーで
ユニヴァーサルが権利を保有していた。イーストウッドは何とか難色を示す首脳陣を説得して
自分のギャランティはゼロにして報酬は興行収入からの何パーセントを得るという歩合制にして、
ついに合意を取り付け、1970年の晩夏からカーメル市近郊でクランク・インする。
(カーメル市でイーストウッドは市長を務めた)
これは有名なオチだが、ワーナーブラザーズ映画の『ダーティハリー』(1971)で
ハリーが銀行強盗を倒す場面で後ろにある映画館の看板が『恐怖のメロディー』だった。
 
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                       1971(C) Universal Studio     

この主演女優はジェシカ・ウォルターで、彼女はシドニー・ルメットの『グループ』(1966)
で有名になり、フランケンハイマーの『グランプリ』(1966)やテレビでも活躍していた。
『グループ』を観たイーストウッドは彼女の演技が気に入り、会社の反対を押し切って主演女優に起用する。
「まとも」な方の恋人役はドナ・ミルズ。彼女は友人のバート・レイノルズからの紹介だ。
この映画の直接のバジェットは僅か72万ドルで、イーストウッドはドン・シーゲル流に
最初に頭の中であらゆるショットを想定してプロットを組み立て、無駄なテイクは一切撮らずに
最初のテイクで現像に回して、早撮り、低予算を一貫した。
ジャズ・フェイステバルも無料で撮影許可を取って、製作費を浮かせるだけ浮かして
映画に出てくる主人公が住む家もイーストウッドの知人が所有する家が使われていた。
結果は映画は興行的にもヒット(興収約500万ドル)して、イーストウッドは通常の貰えるギャラよりも
歩合制としたことで、もっと多額の報酬をユニヴァーサルから支払われることになった。

ロバータ・フラックのファースト・アルバム「FIRST TAKE」に収録されている
愛は面影の中に」(The First Time Ever I Saw Your Faceイメージ 6
をラジオで聞いたイーストウッドは凄く気に入って、この曲を捜しまわり、
目当ての曲が彼女のアルバムにあることを知り、
直接、ロバータに電話を入れて劇中に使うことに決める。
もう発売から3年が経過していたが、映画でこの曲を知った人たちが
レコードショップに殺到して1972年の3月にビルボードの全米1位に輝いた。
また2万5千ドルでエロル・ガーナーから「ミスティ」の権利を買ったイーストウッドは
レコードと違うアレンジで演奏するようガーナーに依頼したとか。
ユニヴァーサルはこの映画を「ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト」(夜のストレンジャー)
という題名にしてフランク・シナトラの歌を使いたかったけど
あの歌は『ダイヤモンド作戦』(1966)で既に使われていた。
イーストウッドにはそんな気持ちは毛頭なく「ミスティ」を使うことを貫いた。
 
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                        1971(C) Universal Studio
 
 
1970年ごろは、まだ「ストーカー」という概念はなく、ジョー・ハイムズの原作も
彼女の知人にストーカー行為をする女性がいてそれをヒントに書かれたとか。
この映画も、ユニヴァーサルの重役たちは「当たる映画」と考えていなかった。
イーストウッドに「この映画は健闘しているよ」と電話をしてきた。
健闘しちゃいけないですか?」
これは西部劇でもないし、警察官の映画でもないのにな
この事に腹が立ったイーストウッドはドン・シーゲルを引き抜いて
ワーナー・ブラザーズで次回作『ダーティハリー』(1971)を製作した。
そして決定打は監督第3作目の『愛のそよかぜ』(1973)でユニヴァーサルの扱いに
堪忍袋の緒が切れたイーストウッドは、マルパソのオフィスをユニヴァーサル・スタジオから
ワーナー・ブラザーズの中に移してユニヴァーサルとは『アイガー・サンクション』(1974)を
最後に縁を切った。

多くの人たちが、小柄な女に翻弄される男の役なんか演じるのはやめておけ、
と忠告をしてくれたが、この物語に興味があったし、サスペンス映画は大好きだった。
そこには物語があり、登場人物間のさまざまな関係があった。
たいていのサスペンス映画は暴力が頂点を極めるいくつかのシーンのためだけに構成されて
いるか、主役スターを売り物にするだけだ。
だが、私にとって重要なのは物語であり、物語からサスペンスが生まれるんだ・・・
もし、私がこの物語を自分で監督できなかっても、誰か興味を持つ監督を探して
自分自身が主人公を演じただろうね。
アルフレッド・ヒッチコックだったら撮れたようなジャンルの映画だったんだ

クリント・イーストウッド
 
映画のあらすじは書きません
みなさんの目でお確かめください
 
しかし余計な一言
ジェシカ・ウォルターの役はアンディ・ロビンソン(さそり)じゃないか!

イメージ 4ユニヴァーサル・スタジオ提供
マルパソ・カンパニー
 
監督: クリント・イーストウッド 
製作: ロバート・デイリー 
共同製作: ジェニングス・ラング 
原作: ジョー・ヘイムズ 
脚本: ディーン・リーズナー 
    ジョー・ヘイムズ 
撮影: ブルース・サーティース 
音楽: ディー・バートン
 
 クリント・イーストウッド 
 ジェシカ・ウォルター 
 ドナ・ミルズ
 ジョン・ラーチ 
 ドン・シーゲル 
 ジャック・ギン 
 アイリーン・ハーヴェイ 
 ジェームズ・マクイーチン 
 クラリス・テイラー
 
テクニカラー
ヴィスタサイズ
102分
英語・モノラル
日本語字幕:高瀬鎮夫
日本公開1972年4月15日
ユニヴァーサル映画=CIC配給
 
クリント・イーストウッド アメリカ映画史を再生する男
(中条省平・朝日新聞社)
 
EMブックス クリント・イーストウッド
(遠山純生・編集 エスクァイア マガジン ジャパン)
 
DVD『恐怖のメロディー』
ジュネオン・ユニヴァーサル
 
を参考にしております。
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1970(C) Universal Studio.Picture.
 
ドン・シーゲル監督特集第5弾!イメージ 10
 

真昼の死闘』(1970・米・ユニヴァーサル)
TWO MULES FOR SISTER SARA
 

Everybody's got a right to be a sucker once.
(人間は一度はバカになるものよ)

クリント・イーストウッドは1968年のMGM映画『荒鷲の要塞』で
共演したリチャード・バートンの細君、エリザベス・テイラーと親しくなり
リズはイーストウッドに一緒に西部劇で共演しとうと話を持ちかける。
2人は意気投合してユニヴァーサルに企画を打診して、仮契約をして
監督もドン・シーゲルにと決定する。
もともとこの作品の原案はバッド・ベティカーの企画で
最初はスティーブ・マックィーンとブリジッド・バルドーの
顔合わせで想定されたが、実現はしなかった。
だが、プリプロ直前にリズはこの映画から降りてしまう・・・・
それはメキシコでロケされる予定だった4ヶ月間の滞在費用を
どこまでユニヴァーサルが負担できるかだった。
ユニヴァーサルはその2年前にイギリスで製作した
バートン=リズ夫妻のジョセフ・ロージー監督作品『夕なぎ』(1968)
で大赤字になった手痛い過去があり、『クレオパトラ』(1963)の件もあって
戦々恐々だった。一説によるとユニヴァーサルがギャラを渋ったとも囁かれる。
だがもう製作準備は開始されてスタッフも集められていた。
しかし、肝心の主演女優がいない!そこで白羽の矢が立ったのは
演技も定評があり、コメディアンヌとしても有名なシャーリー・マクレーンだった。
(配役順では一番トップがマクレーン、次がイーストウッドだった)
もともとリズを想定したシナリオは急遽書き直され
ハリウッド・テンで赤狩りの犠牲になっていたアルバート・モルツ
『裸の町』(1948)以来、23年ぶりにクレジットに復活した。
撮影はメキシコ映画の第一人者ガブリエル・フィゲロアが起用されたが、
フィゲロアとドン・シーゲルたちはお互いなじめず、またフィゲロアが
カラー映画をそれまで1本しか撮影したことが無かった事に不安を覚え、
シーゲルは急遽アメリカからブルース・サーティズを呼び寄せて
撮影助手につかせた。音楽はひさびさのエンニオ・モリコーネ
叙情的かつユーモラスなスコアを書いている。
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1970(C) Universal Studio.Picture.
 
 
原題は「シスター・サラのための2頭のラバ
イーストウッドも『荒野の用心棒』(1964)ではラバに乗って現れた。
だが映画では1頭しか出てこない。MULEは隠語で「間抜け」という意味もある。
だから実際はシスター・サラの乗るラバと「もう一匹のラバ」はイーストウッド
扮するホーガンのことだろう

この映画の邦題は『ダイナマイト無宿』という仮題もあった。
クライマックスの「死闘」は真昼ではなく夜中だったのに・・・・
冒頭のタイトルバックが旅情的で素晴らしい。
タランチュラみたいな大きな蜘蛛を馬の蹄で踏み潰す・・・これはかってユニヴァーサルの
大部屋俳優だったイーストウッドが『タランチュラの襲撃』(1955)に端役で出ていたのを
逆手にとったシャレかも知れない。そして男たちに慰め者にされようとしている半裸の女・・・
主人公は男たちを射殺して女を助ける・・・これもどこかで見たような場面。
これはセルジオ・コルブッチの『続荒野の用心棒』(1966)とクロスする。
上記の作品はムチ打ちされていた酒場の娼婦マリアをジャンゴが助けるのだが
マリア→聖母→尼僧と『真昼の死闘』では設定をいじってあるが、この尼僧は
実はマリアと同じ職業の女だったというオチを上手に忍ばせていた

時代はフランス占領下のメキシコで、ホーガン(C・イーストウッド)は
3人の男に手篭めにされそうになっていた女を男たちを皆殺しにして救い出す。
女は尼僧でシスター・サラ(S・マクレーン)と名乗る。彼女は革命軍に協力して
いあたためにフランス軍に追われているとホーガンに身上を述べる。
(しかしこの尼さん、化粧はしてるわ、指輪をはめている)
ホーガンも実は革命軍に雇われた男で、サラの逃避行を助け、革命軍の元に連れて行く
約束をする。ただ、ホーガンもシスター・サラを普通の尼さんだとは思っていなかった。
ケツを押したくらい気にしません
ケツ?尼さんが?」
シスター・サラは情報を得ようと駅に行くが、フランス軍の臨終間際の
将校の祈祷を頼まれる。将校に祈りを捧げるシスター・サラ。
しかし将校は彼女の顔を見て、「この淫売め」と呟くが、その口に十字架を押し込む
彼は天に召されました。臨終です
途中、インディアンの一隊に出会ったホーガンは、いきなアメリカ先住民のヤキ族の
矢に肩を射抜かれる。シスター・サラの機転で先住民たちは退散するが、
ホーガンの肩には矢が突き刺さったままだ。
ホーガンは痛みを抑えるためにバーボンをがぶ飲みして、シスター・サラに
矢を抜かさせる。片腕が使えなくなったホーガンの代わりに、シスター・サラが
フランス軍の乗せた列車が通る鉄橋にダイナマイトを仕掛ける。
だが、まださっきの酔いが醒めないホーガンは射撃に自信が無い。
シスター、濃いコーヒーを入れてくれ
コーヒーよりこれよ!」とホーガンの顔面にパンチをお見舞いする。
いますぐに酔いを覚まさないと、殺してやる!!」
爆薬を仕掛けた鉄橋に列車が近づいてきた。ホーガンはシスター・サラの肩を
借りて、ダイナマイトの束にライフルの照準を定める。
ホーガンの放った銃弾は見事、ダイナマイトに命中して鉄橋は破壊され、列車は落下する。
ホーガンは革命軍のベルトラン大佐に会って、フランス軍の駐屯地襲撃の計画を話す。
シスター・サラが村人に協力を求めて集めた資金でホーガンがダイナマイトを買い
修道院に隣接されたフランス軍駐屯地を襲撃する計画だが、フランス軍は革命祭で
祝杯を挙げる予定だったが、例の列車襲撃で警戒して、駐屯地は平常のままだった。
シスター・サラはホーガンたちを知人の家だと連れて行った場所は
なんと売春宿だった。しかもそこの女たちと妙に仲がいい・・・・
ここは淫売宿だぞ
そうじゃないわ、ここは聖女の館よ
よくも俺を騙したな
騙される方が悪いのよ、この間抜け
ホーガンたちは、駐屯地を襲い、ダイナマイトや火炎瓶で駐屯地は火の海になった。
ホーガンは当初の目的だった、軍資金をまんまと盗み出すと
サラが待っている「聖女の館」に駆け込んだ・・・”男の目的”を果たすために
(1971年2月6日(土)公開  ユニヴァーサル映画=CIC配給)
 
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1970(C) Universal Studio.Picture.
 
まずシャーリー・マクレーンの尼さんが大熱演。
隠れてシケモクを吸ったり、ウィスキーをラッパ飲みしたりで
尼さんと娼婦のギャップが愉快。イーストウッドを完全に踏み台に
してしまって目立っている。実年齢はイーストウッドより4歳下だって。
実際の撮影中は政治的思想がイーストウッドが共和党支持で
マクレーンは民主党支持で二人の仲は良くなかったとか・・・
 
 
 

イメージ 9ユニヴァーサル・ピクチャーズ
マルパソ・カンパニー

監督: ドン・シーゲル 
製作: マーティン・ラッキン 
    キャロル・ケイス 
原案: バッド・ベティカー 
脚本: アルバート・モルツ 
撮影: ガブリエル・フィゲロア 
音楽: エンニオ・モリコーネ
 
 クリント・イーストウッド 
 シャーリー・マクレーン 
 マノロ・ファブレガス 
 アルベルト・モリン 
 アルマンド・シルヴェストレ 
 ジョン・ケリー 
 デヴィッド・エスチュアルド

テクニカラー
パナビジョン(1:2.35)
115分
英語・モノラル
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1971(C) Universal Studio
 
ドン・シーゲル監督特集第4弾イメージ 6
 
 

白い肌の異常な夜』(1971・ユニヴァーサル)
THE BEGUILED
(欺かれた者)

1970年、クリント・イーストウッドは西部劇でシャーリー・マクレーンと
共演した『真昼の死闘』(1970)を撮影中にトーマス・カリナンの小説
「欺かれた男」を読んで興味をそそられ、この本を監督のドン・シーゲルに貸した。
そして次回作はクリント・イーストウッドが主演してマルパソ・カンパニーで製作
監督が同じくドン・シーゲルでユニヴァーサル映画の配給が決定した。
シーゲルは「この作品は私の最高傑作」と自伝で述べていた。

ドン・シーゲルの映画に於いては必ず主役は男性で、女性はあくまで添え物だった。
『殺人者たち』のアンジー・ディキンソンも、『刑事マディガン』のインガー・スティーブンスや
スーザン・クラークも主役を惑わし、悩ます存在だったが、必ずしも作品の柱ではない。
ドン・シーゲルの映画はハワード・ホークス作品と同じく「男の映画」と評価されていた。
彼はこの『白い肌の異常な夜』で主観を男に興味をそそられる女学院の女たちに置き、
それまでの過去の映画に描かれなかった女性心理・・・性欲、物欲、虚栄心や嫉妬、妬み
裏切りや暴力または殺意を作品の隅々に並べて表現することに挑戦した。
同様に主役のイーストウッドも彼のこれまでのフィルモグラフィーを振り返ると
西部劇またはマカロニ・ウエスタン、戦争映画、刑事映画など活劇ばかりだった。
彼はここではアクションを封印して、役者として自分の演技力をトライアルするためには格好の題材だった。
その分、寡黙なキャラが多いイーストウッドだが、いつになく饒舌な主人公を演じている。
彼の処女監督作品の『恐怖のメロディ』もこの作品と同様で、偏執的なストーカー女から付きまとわれる
ディスクジョッキーの男を演じていた。どちらのキャラクターも被虐的かつおのずと
女性によって肉体的に苦痛を受ける役柄だった。これはイーストウッドの性的嗜好とも嗅ぎ取れる
その後のイーストウッド作品で垣間見うけられるマゾ的な描写はこの辺りから窺えていたと言えるだろう。
 
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                                                 1971(C) Universal Studio

主役のクリント・イーストウッド以外に数カットしか男性は登場しない。
(南軍の兵士や私服を着た3人の南軍兵士、それにミス・マーサの兄の回想シーン)
まずエリザベス・ハートマンは「いつか見た青い空」で盲目の少女を演じて有名になった。
あの映画でハートマンが演じたセンシティブなキャラクターもこの映画で見受けられることが出来る。
また女学院の校長役にはジェラルディン・ペイジが道徳心と裏腹に
若い女生徒に嫉妬に燃える狂気のオールドミスを演じていた。
この2人の女優はほぼ同時期に亡くなっている。エリザベス・ハートマンは
1987年6月10日に飛び降り自殺、その3日後にジェラルディン・ペイジは心臓麻痺で死亡。
 
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1971(C) Universal Studio

南北戦争も末期、12歳のエイミーが森でキノコを集めているとそこで
大きなキノコならぬ負傷した北軍の兵士ジョン・マクバニー伍長(C・イーストウッド)を見つける。
マクバニーはエイミーの年齢を聞き、いきなり彼女の唇にキスをする。
瀕死のマクバニーをエイミーは杖代わりになり自分の住んでいる女学院へ連れて帰る。
だが、ここは南部の土地だ。エイミーたちを迎えた女学院の校長や教師、生徒は驚きの
色を隠せないが、彼を女学院に匿う事に・・・・
マクバニーを見た女学院の校長ミス・マーサー(J・ペイジ)はマクバニーを見るや
「戦争で女の自分を忘れそうだった」と心の中で呟く。何年も男日照りだった彼女は
実は亡くなった先代校長の実兄と近親相姦の関係だった。南部特有の閉塞的なドロドロの爛れた関係だ。
12歳のエイミーまでが・・・唇を奪われ女が目覚めたのか・・・・
マクビー(マクバニー)はわたしのものよ。彼はハンサムだし・・・・
この学院にたどり着いた時は瀕死の重傷だったマクバニーは日々回復していた。
だが女性たちにある「異変」が起こっていた。その内面と下半身に・・・・。
一見、身持ちが固そうな教師のエドウィーナ(E・ハートマン)は「したい・やりたい」でマクバニーに夢中になり、
早熟な肉体を持て余す17歳のキャロル(J・アン・ハリス)は「したい・やりたい」でマクバニーを誘惑する。
そして男日照りが続き、「したい・やりたい」の ミス・マーサーもマクバニーに興味深々だ。
すなわち、エイミーと2人の生徒以外はここの女は全てが「したい・やりたい」状態だったのだ!
キャロルはマクバニーとエドウィーナが隠れてキスをしているのを覗いて嫉妬して
門にブルーの布着れを置く。これは南軍の兵士にここに北軍が隠れているという合図だったのだ。
それを南軍の兵士3人が見つけ、学院に入ってくる。不自由な足で逃げようとするマクバニーだったが
ミス・マーサーの機転で、マクバニーは助かる。
命拾いしたマクバニーは、犯人であるキャロルを詰るが、彼女はマクバニーに言い返す・・・
あたしに嫉妬させたのは誰なのさ
ミス・マーサーはマクバニーを呼んで、この学園に留まらせて農業をさせる話を持ち掛けられ
夜は自分の部屋に鍵を掛けられていたマクバニーはミス・マーサからその部屋の鍵をもらう。
あなたを自由にしてあげるわ
もうこれがあれば、好きな女を抱けるじゃないか!この世は天国!ハーレムだぜぃ!!うほほほいほ!
元々、女にだらしがないマクバニーの下半身はこの夜を境に解放されたのだった!
そして最初にマクバニーがご馳走になったのはピチピチ17歳のキャロルだったが、
その場にエドウィーナに踏み込まれ、怒り狂った彼女に「女たらし!ケダモノ!節操のない下半身!」
と罵られた上に階段から蹴落とされるのだった。
マクバニーの治りかけていた脚は複雑骨折でまたさらに悪化した。
マクバニーは食堂へ連れて行かれた。ミス・マーサはマクバニーのグチャグチャに折れた脚を見て言った。
このまま、放っておけば壊疽になって彼は死ぬ。脚をチョンパしなきゃ・・・」
翌朝、気がついたマクバニーはミス・マーサーから脚を切断された事を聞いて狼狽する。
汚い仕打ちだ、あんたのベッドに行かなかったからか
「死ねばよかったのよ このバチあたりめ!」
だが開き直ったマクバニーは銃を手に入れ、この学園の支配者気取りになる。
今夜から数をこなさないといけないからな、気の向いた女を指名して遊ぶとするか
そしてエドウィーナたちの前でミス・マーサの秘密を暴露しようとする、それにエイミーが
大事にしていた亀のランドルフを殺してしまう。エドウィーナは怒り興奮したマクバニーを宥めようと
自らの身体を彼に与える。その頃、ミス・マーサーは恐ろしい計画を企てていた。
「エイミー、キノコを採りに行ってきて
その夜、落ち着きを取り戻したマクバニーはみんなで晩餐会を開いていた。
マクバニーは翌朝にこの学園を出て行くという、エドウィーナも一緒に出ると彼の口から伝えたのだ。
おいしそうにキノコを食べるマクバニー、エドウィーナもそのキノコを一口食べようとしたとき、
ミス・マーサが制止した。「エドウィーナ、食べないで!」
翌朝、マクバニーはこの学園から静かに旅立った。冷たい骸(むくろ)になって・・・・
(1971年12月4日公開 ユニヴァーサル映画=CIC配給)
 
この作品を撮影したのは名撮影者として有名だったロバート・サーティズの
息子のブルース・サーティズで、初めて撮影監督として一本立ちした作品で、
クリント・イーストウッドとはウマが合い、『ペイルライダー』まで
彼の作品をほとんど担当した。
自らシーゲル監督を師と仰ぐクリント・イーストウッドはこう語る。
「ドンのやり方は撮影した瞬間に、そのショットが使えるか、使えないかを
判断できる目を持っている。使えればすぐにプリント(現像)に回し
予備のショットを撮るなんて無駄な事はしない。頭の中でもうすでに編集が出来ているんだ。
実際の編集も簡単さ。ヒッチコックと同じで、撮影前に映画が出来上がっている。あとは撮るだけさ。
ドン・シーゲルは編集に何ヶ月もかけるなんて退屈な真似はしないんだ。
たとえアクシデントが起きても即応できる余裕があり、演出プランを変更する事を恐れていないんだ。」
これは現在でも監督クリント・イーストウッドによって忠実に伝承されているのだ。
 
興行的には失敗だったが、クリント・イーストウッドとドン・シーゲルは
新境地を開拓して、この作品で刺激されたイーストウッドは初監督作品として
『恐怖のメロディー』(1971)を手掛ける事になる。
またこの『白い肌の異常な夜』はイギリス・フランスでは非常に評価が高い作品として
知られ、スティーブン・キングの小説でロブ・ライナーが監督した
ミザリー』(1990)と似かよっている。
秘密の花園に囚われた脚の不自由な兵士に、欲求不満気味な女たち。
批評家たちには「女性蔑視に描かれている」と糾弾されていた。
だがとても恐ろしい話でミス・マーサはおそらく自分の兄と関係を
持ち、黒人のメイドのハリーに関係を持とうとした兄を殺したかも・・・
それもマクバニーと同様にキノコで毒殺してどこかに埋めたんでしょうな。
それに彼女は妄想をする。それはマクバニー、エドウィーナとの3Pセックスだ
ということはミス・マーサは同性愛の傾向もあるという人物なのかもしれない。
扇情的な邦題がついたこの映画は、ある意味エロティックな映画と連想されがちだが、
登場する人物の異様さを考えると、ミスタイトルとは決して言えない。
 
イメージ 5ユニヴァーサル作品
マルパソ・カンパニー
 
監督: ドン・シーゲル 
製作: ドン・シーゲル 
原作: トーマス・カリナン 
脚本: ジョン・B・シェリー 
       グライムス・グライス 
撮影: ブルース・サーティース 
プロダクションデザイン: テッド・ハワース 
美術: アレクサンダー・ゴリツェン 
編集: カール・ピンジトア 
音楽: ラロ・シフリン 
舞台装置: ジョン・P・オースティン
 
 クリント・イーストウッド 
 エリザベス・ハートマン
 ジョー・アン・ハリス
 ダーリーン・カー ドリス
 ジェラルディン・ペイジ
 メエ・マーサー
 パメリン・ファーディン アメリア
 メロディ・トーマス・スコット
 ペギー・ドライヤー
 パッティ・マティック
 チャーリー・ブリッグス 
 ジョージ・ダン 
 チャールズ・マーティン 
 マット・クラーク 
 パトリック・カリントン 
 バディ・ヴァン・ホーン

テクニカラー
ヴィスタサイズ(1:1.85)
101分
日本語字幕:高瀬鎮夫
5月31日でクリント・イーストウッドは
80歳の誕生日を迎えます(傘寿です)
うちのブログのお守りの彼を称えて
帰って来たハリー・キャラハンだ!

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息もつかせぬダーティハリー第2弾! 豪快アクションが連続炸裂!
必殺拳銃マグナム44がシスコに唸るとき 巨大な12の見せ場を
ひっ下げて 燃えるハリーが帰ってくる!

『ダーティハリー2』(1973)
MAGNUM FORCE

1971年に製作された『ダーティハリー』はワーナーブラザーズ映画
にとって多額な利益をもたらす大ヒット映画になり
ワーナーの首脳陣はすぐにイーストウッド主演でシリーズ化するように
製作部に指令を出した。
ただイーストウッドはユニヴァーサルと契約を結び
彼のプロダクション「マルパソ」もユニヴァーサルの敷地に
あったが1973年に製作した監督作品『愛のそよ風』(日本未公開)で
宣伝方法を巡ってユニヴァーサルと対立、お互いに深い溝が出来ていた。
(翌年、最後のユニヴァーサル作品『アイガーサンクション』を製作後
マルパソのオフィスごとワーナー撮影所に移し、イーストウッド=WBの図式が完成)
イーストウッドもドル箱になった『ダーティハリー』の続編のオファーを
快く受諾してサンフランシスコでのロケに参加した。
監督は『奴らを高く吊るせ』のテッド・ポストがアクションを前面に
押し出し派手なポリスムービーに仕上っている。

原題の『MAGNUM FORCE 』とはずばり、ハリー・キャラハンや殺人警官が
使用する44マグナムや357マグナム拳銃の威力の事だが
警察権力を行使して裁判をせずに処刑していく警官たちの事を暗喩している。
これも一種のヴィジランテ映画だが、実はこれはステファーノ・ヴァンツィーナ監督の
イタリア映画『黒い警察』(1971)LA POLIZIA RINGRAZIAをヒントに
製作されたと言ってもよいだろう。どちらも警察内部の腐敗と暴走を
描いていてこのテーマは後にピーター・ハイアムズ監督の『密殺集団』へと移行する。
ただ前作は自ら警察バッヂを湖に投げ捨て警察組織に反旗を翻すラストだったが
今回はハリーが体制側に回り、犯罪者に私刑を促す警官たちの誘いを断り
彼らと対決するシナリオは少々納得がいかない。

第一作ではリタ・M・フィンクとハリー・ジュリアン・フィンクが脚本を
書きハリー・キャラハンのキャラクターを創造したが
今回はマイケル・チミノが原案を担いジョン・ミリアスと共同で
脚本を書き上げた。前作にはなかったハリー・キャラハンの私生活も
劇中に登場する。

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ハリー・キャラハンの敵対する殺人警官たちは軍隊出身の銃器のエキスパートで
拳銃の腕前はハリーと同じくらいか上回るレベルで登場する。
いずれもコルト社の回転式拳銃パイソン357マグナムを持って登場する。
ハリーはS&W社のM29、彼らはコルト・パイソンと銃器もお互いライバルとは面白い。
この作品でより物語をリアルで描いているのが射撃大会での「スピードローター」の使用だろう。
回転式拳銃は自動式拳銃と違い故障は少ないが、弾丸の装填に時間を食うため
下手をすると全弾打ち尽くした後は、敵に反撃される恐れが生じるため瞬時に装填できる
レンコンのようなアダプターが現場警官に配備されている。

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配役は上司ブリッグス警部補にハル・ホルブルック
新人警官ディヴィスにディヴィッド・ソウル
(彼は後の出世作『刑事スタスキー&ハッチ』でもパイソン357を愛用)
これもテレビ映画『ベガス』で人気が出たロバート・ユーリック
他はミッチェル・ライアン、ティム・マシスン、アデル・ヨシオカら
あとはシリーズの常連のアルバート・ポップウェルが売春婦のヒモ役で登場。

音楽はラロ・シフリンで甲高い女性コーラスを取り入れた快調なテーマ曲を聞かせてくれる。

証拠不十分で殺人容疑に勝訴したサンフランシスコ市の労働組合組織を牛耳るリッカが
裁判所を後にした直後、謎の武装警官によって白昼のサンフランシスコ郊外で射殺される。
その頃、殺人課を外されながらも、そのパトロール先の空港で
サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン(イーストウッド)は、上司に報告無く独自に
ハイジャックの危機に瀕していた旅客機に乗り込み、瞬時に解決してしまう。
その夜、射撃練習場へ向ったハリーは、陸軍の空挺部隊出身と云う4人の新人警官と知り合う。
その新人らしからぬ拳銃の腕の良さとみなぎる闘志に好感を抱きながらも、
同時に微妙な違和感も覚えるのだった。
(1974年2月5日公開  ワーナブラザーズ映画配給)

ハリーのアパート、冷蔵庫にはビールと冷えたホットドッグだけ
わびしい中年男のひとり住まいだ。ベッド脇には事故で失った最愛の妻の写真が・・・
そこへ階下に住む東洋系美女サニー(アデル・ヨシオカ)が訪ねてくる。
これはマイケル・チミノが日本を含むアジアからもファンレターが多かったので
脚本に東洋人が登場するシーンを入れたとか・・・このあと彼女は一糸まとわぬ姿で登場する(嬉)

射撃大会で好敵手ディヴィスと競い合うハリーだが
決勝戦のコンバット・シューティング(実戦射撃)で何と警官の的を誤射してしまう
「警官だ!警官を射ったぞ!」
彼は射撃大会の優勝を逃すのだが、なんとも上手い伏線だ


オープニングタイトルには前作の名台詞が再びイーストウッドのナレーションで登場する。

You've got to ask yourself one question:'Do I feel lucky?'Well,do ya,pank?
(試してみるか ツイていそうかな?クズ野郎)
これはAFI(アメリカ映画協会)が選んだ歴代映画名セリフの第51位にランクされている。
ちなみに『ダーティハリー4』のGo ahead,make my day
は何と第6位にランクされている。

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ワーナーブラザーズ・ピクチャーズ提供
マルパソ・カンパニー・フィルム

監督: テッド・ポスト
製作: ロバート・デイリー
キャラクター創造: ハリー・ジュリアン・フィンク
         R・M・フィンク
原案: ジョン・ミリアス
脚本: ジョン・ミリアス
   マイケル・チミノ
撮影: フランク・スタンリー
音楽: ラロ・シフリン

クリント・イーストウッド
ハル・ホルブルック
フェルトン・ペリー
ミッチェル・ライアン
デヴィッド・ソウル
ロバート・ユーリック
ティム・マシスン
キップ・ニーヴン
ジョン・ミッチャム
アルバート・ポップウェル
クリスティーン・ホワイト
アデル・ヨシオカ

124分
テクニカラー
パナビジョン(1:2.35)
日本語字幕:高瀬鎮夫
MPAA:R

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