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1963 (C) Metro-Goldwyn-Mayer
『ピンクの豹』(1963)
THE PINK PANTHER ブレイク・エドワーズ監督による怪盗による宝石盗難事件をテーマに したコメディ映画。ピーター・セラーズが人気キャラになったパリ警察のクルーゾー警部に初めて 扮した作品だった。(この映画ではデヴィッド・ニーヴンが主役でまだセラーズは助演扱い) 怪盗のリットン卿にデヴィッド・ニーヴン、王女にクラウディア・カルディナーレ。 他にキャプシーヌとロバート・ワグナー。 映画はイタリア国内とチネチッタ・スタジオとパリで撮影された。 クラウディア・カルディナーレが中東のお姫様の役柄でエキゾチックな魅力を振りまく。 シリーズ中ではちょっとお洒落な作りで、ブレイク・エドワーズが得意のブラックな笑いは この作品にはあまり出てこない。クルーゾーのあのボケた笑いはスピンオフされた 二作目『暗闇でドッキリ』(1964)から本領発揮されたと言っても過言じゃない。 ただし、ローマの王女の屋敷から逃走する車を追うカーチェイスの場面は 通行人のオッサンが笑わせてくれる。 ピーター・セラーズが主演じゃないんで黙殺されている『クルーゾー警部』(1968) (主演はアラン・アーキン)も好きな映画なんだけど・・・。 有名な音楽はヘンリー・マンシーニ。 1963 (C) Metro-Goldwyn-Mayer
中東の某国の王女ダーラ(C・カルディナーレ)は祖国の革命から逃れ
イタリアのコルティーナ・ダンペッツォに滞在していた。 だが彼女が持っている王家代々から伝わるダイヤ「ピンク・パンサー」を 狙う人物がいた。それは怪盗ファントムことイギリス貴族のチャールズ・リットン卿 (D・ニーヴン)で、彼はダイヤを盗むために王女に近づく。 この怪盗ファントム逮捕に闘志を燃やしていたのがパリ警察のクルーゾー警部(P・セラーズ) で愛妻シモーヌ(キャプシーヌ)を伴ってコルティーナ・ダンペッツォにやって来た。 だが、このシモーヌが曲者で、クルーゾーの妻でありながら、なんとリットン卿の愛人だった(!) だからクルーゾーの捜査情報はリットン卿に筒抜けで、絶対捕まるはずが無かったのだった。 ここへリットン卿の甥のジョージ(R・ワグナー)がやって来て話がややこしくなってしまう。 ジョージは叔父が怪盗ファントムだとは知らず、またシモーヌが叔父の愛人だとも知らない。 そのシモーヌにジョージが熱を上げてますます混乱していく。 そしてコルティーナ・ダンペッツォからローマの王女の屋敷に話は移り ここで仮装パーティが開かれることになる。クルーゾーはひそかに王女に怪盗ファントムが リットン卿だと耳打ちする。だが王女はある企みがあったのだった。 それは祖国で革命政府が主権を掌握して国宝であるピンク・パンサーを国へ戻すように 要請されていて、ダイヤを盗まれたことにしておけば、口実が立つという絵を描いていたのだった。 クルーゾーはローマ警察に屋敷を秘密裏に包囲させ、パーティ会場に潜入する。 そこでクルーゾーはリットン卿が行動に出るのを待って、追跡して共犯のジョージともども 逮捕に成功する。だが盗んだとされるダイヤは王女が隠していたため出てこなかった。 だがシモーヌがダーラ王女に懇願して、王女も密かに恋心を抱いていたリットン卿を助けるべく ある事を思いつく。そうしてリットン卿の裁判が開かれて、証人台に立ったクルーゾー警部は 被告側の弁護人からダイヤを盗んだのはリットン卿でなく、現場に居たクルーゾーではないかと追及される。 汗を拭こうとしたクルーゾーは、ハンカチを取り出そうした時、ピンク・パンサーがハンカチにぶら下がっていた。 警部は有罪となり、リットン卿とジョージは無罪放免で釈放された。 (1964年2月29日日本公開 ユナイテッド・アーチスツ配給) 1963 (C) Metro-Goldwyn-Mayer
クルーゾー警部役にはピーター・ユスチノフが決まっていたが クランク・インの初日で勝手に降板したために、急遽ピーター・セラーズに替わった。 まだ知名度が低かったセラーズだが9万ポンドの破格のギャラが支給された。 それとクルーゾー警部という当たり役も同時に手に入れた。 ミリッシュ・プロは当然ながらピーター・ユスチノフを告訴した。 フラン・ジェフリーズが劇中に「今宵を楽しく」 It Had Better Be Tonight を踊って唄うシーンで 彼女がカルディナーレと容姿が似ているので間違ってそう思っている人が多いらしい。
またクラウディア・カルディナーレは当時は英語が全く駄目だったので 彼女の声はゲイル・ガーネットの声で吹き替えされていた。 キャプシーヌが演じたシモーヌ役も当初はジャネット・リーとエヴァ・ガードナーに オファーが行ったが、ジャネット・リーは新しい夫と結婚したばかりでイタリアへは 遠くて行けないと断り、エヴァ・ガードナーはギャラの額で納得できずエージェントを 通して断ってきた。 キャプシーヌとカルディナーレの豪華な衣装はイヴ・サン=ローランだ。 ピンク・パンサーのアニメーションはオープニング・タイトルとエンドで登場するが この映画の公開後に単独で作られて1980年までに124本が製作された。 また映画公開の3ヶ月後にピーター・セラーズ主演でブレイク・エドワーズ監督の スラップスティック・コメディ『暗闇でドッキリ』(1964)がクランク・インした。 共演はエルケ・ソマーとドレフュス署長役のハーバート・ロムだ。 助手の中国人ケイトー(バート・クォーク)もこの第二作目で初登場する。 ユナイテッド・アーチスツ提供 監督: ブレイク・エドワーズ 製作: マーティン・ジュロー 脚本: モーリス・リッチリン ブレイク・エドワーズ 撮影: フィリップ・H・ラスロップ 音楽: ヘンリー・マンシーニ デヴィッド・ニーヴン ピーター・セラーズ クラウディア・カルディナーレ キャプシーヌ ロバート・ワグナー ブレンダ・デ・バンジー コリン・ゴードン ジョン・ル・メスリエール テクニカラー テクニラマ(1:2.35) 115分 4トラック・ステレオ音響 英語 |

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