戦国の魂〜〜本格的な戦国歴史研究室

人間五十年 化天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり 一度生を受け滅せぬ者の有るべきか

雑学篇

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旧国名由来

 国名  読み方  語源(多くは、国内にある一つの小地名が本源地で、広域の呼称に拡大して使用されたものである。)      (地形が主な語源であり、植物名は採らない。)
 安芸  あき  ★あぎ(上ぎ)。周辺よりも上がった土地。高所。
 安房  あわ  ★あばる(暴る)。崖。崩壊地形。荒廃地。隆起海岸、浸食河川などをいう。
 阿波  あわ  ★あばる(暴る)。崖。崩壊地形。本源地の露出地形(土柱)を指したもの。
 淡路  あわじ  あわじ(阿波路)。阿波国に至る道筋。
 伊賀  いが  ★いかし(厳し)。険しい。伊賀郡は、阿我郡とも。「あが」は「上がる」で高所。
 壱岐  いき  ★いき(行き)。行き交う往来の地。
 伊豆  いず  いづ(出づ)。海中に「出る」地形で、突出した半島。 ※湯が「出づる」湧泉地の意味も併せ持つ。
 和泉  いずみ  いずみ(泉)。井泉。湧泉地。
 出雲  いずも  ★いづも(厳藻)。いつ(厳)は「神聖な」、も(藻)は水草・海藻で信仰の対象。(水野祐)(白石昭臣)
 いつも(斎藻)。斎く藻(いつくも、出つ雲)。「斎く」(潔斎してこもり神事に仕える)と「厳(いつく)し」(霊威・威光が盛んで、威厳があり、荘厳である)は、どちらも同じ「いつ(稜威)」からの派生語。神送りの神事において、一方では龍蛇神を海藻と共に海から迎えることから、「藻」は出雲の国名の象徴とされる。
 伊勢  いせ  いせ・いそせ(五十瀬)。多くの川瀬、五十鈴川(谷川士清)。いそ(磯)。岩石の多い海岸。
 因幡  いなば  いなば(稲羽)。語源の稲葉山は、稲積と同じ形の山。稲場。
 伊予  いよ  ★いよ(弥)。いよやかの意味で、高くそびえ立つ地。
 石見  いわみ  いわうみ(岩生み)。石に神霊を斎(いつ)き、それを仲立ちとして新生すること。(白石昭臣)
 近江  おうみ  あはうみ(淡海)。近つ淡海。琵琶湖のこと。
 大隅  おおすみ  おおすみ(大隅)。隅。端の地。奥地。九州の南の隅。
 隠岐  おき  おき(沖)。本土より見て沖にある島。沖から神々を招く日置部や置系の人々の信仰地。(白石昭臣)
 尾張  おわり  おはり(小墾)。開墾地。古くは「尾治」「小治」「小針」と記す。
 甲斐  かい  かい(峡)。山峡。山と山の間(谷間)。
 加賀  かが  かが(高処)。高台の芝草地。
 河内  かわち  かわうち(川内)。河川の流水によって形成された山間の平地。旧大和川の下流域に開けた平地。
 紀伊  きい  き(木)。「き」の二字化。木を産する国。
 吉備  きび  ★ひび(皹)。古い呼称に「比美」あり。大小の入江(ひび割れた地形)がある。
 毛野  けぬ(けの)  きぬ(木野)。毛(草木)の生い茂る土地。
 越  こし  こし(越)。山の越える所。高い所。山を越えて入った国。
 相模  さがみ  ★さかみ(坂見)。坂(箱根の足柄峠)から見下ろす土地。
 薩摩  さつま  さつま(狭詰)。詰まった地形。奥まった所。さつま(狭端)。
 佐渡  さど  さわだ(沢田)。雑太・雑田(さわた)に由来する地名。佐渡は転訛。沢の多い所。湿地。
 讃岐  さぬき  ★さぬき(狭抜)。河谷に沿った崖地。火山性の台地が急崖をなす地形。
 信濃  しなの  ★しなの(撓野)。しなやかな曲線を描く土地(火山の裾野)。
 志摩  しま  しま(島)。半島を島と呼んだもの。
 周防  すおう  すわ。すばる(窄る)。すぼまった地形。上下流とも狭窄した盆地地形。
 駿河  するが  すが(州処・砂処)。砂地(砂でできた土地)。本源地は「素賀」と言った。
 摂津  せっつ  官職名。難波津を摂する(とりしきる)官職「摂津職」が置かれた。
 但馬  たじま  たちま(立ち間)。たち(台地)の間。両側の洪積台地に抱かれた谷間。流域の河岸平野。
 丹波  たんば  たには(谷端)。竹野川中上流の谷の端で、急に平地が開けた所。
 筑紫  つくし  ★つくし(尽くし)。細く高い所。境の峰山。鋭峰(基山)の見える所。
 対馬  つしま  つしま(津島)。港の島。津(港)の多い島。
 出羽  でわ  いでは(出端)。出端(山などの先端)。越の国の北方の端に出た地域。
 遠江  とおとうみ  とおつおうみ(遠つ淡海)。琵琶湖(近つ淡海)に対する、浜名湖(遠つ淡海)の表現。
 土佐  とさ  とさ(門狭)。海の狭くなった所。海峡。浦戸湾と太平洋との間の狭くなった水路を門と称した。
 豊  とよ  とよむ(響む)。河川の川音を「とよむ」で表現したもの。山国川。
 長門  ながと  あなと(穴門)。海峡。古くは「穴門」、好字化して「長門」となった。関門海峡の空隙地形。 
 穴の如く細長い水路。
 能登  のと  ぬと(沼処)。沼地、湿地。
 播磨  はりま  はりま(墾間)。開墾地。針間。 ※はま(浜)という解釈は採らない。
 肥  ひ  ひ(干)。有明海、八代海の干潟。 ※ひ(火)の国の意味も併せ持つ。
 飛騨  ひだ  ひだ(襞)。山谷が多く、襞の地。
 常陸  ひたち  ひたち(直地)。一面に(一様に)平らな土地。
 日向  ひゅうが  ひむか(日向)。日に向かう地。朝日のよく当たる国。
 総  ふさ  ★ふさぐ(塞ぐ)。東京湾を塞ぐ房総半島。
 伯耆  ほうき  は(端)はき。「はき」は大山火山による「崖地」。
 三河  みかわ  みかわ(御川)。川とは、矢作(やはぎ)川のこと。古くは「三川」「参河」。
 美濃  みの  みの(御野)。原野。広野。古くは「三野」「御野」と記した。
 美作  みまさか  みまさか(水間坂)。津山盆地は河川の間に緩傾斜地が広がる。
 武蔵  むさし  ★むさし [形容詞] は、乱雑な様子をいい、「沼沢地」「湿地」を表す。
 陸奥  むつ  みちのおく(道の奥)。朝廷支配地の奥。「むつ」は「みちのく」からの転訛。
 山城  やましろ  やまうしろ(山後ろ)。平城山(ならやま)の背後。奈良の都の背後。山代。
 大和  やまと  やまと(山処)。山のある所。山とは、三輪山をいう。
 若狭  わかさ  わかさ(分かさ)。「わか」は別れる、「さ」は場所。若狭湾の岬や山尾根によって海が区切られた所。


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