戦国の魂〜〜本格的な戦国歴史研究室

人間五十年 化天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり 一度生を受け滅せぬ者の有るべきか

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信長の三職推任

 天正六年(1578)四月九日、信長が突然右大臣と右近衛大将の両官を辞任した。その後、左大臣推任の話もあったが、結局立ち消えになり、四年もの間朝廷の官職には就いていなかった。本能寺の変の一ヶ月前にあたる天正十年五月、関白・太政大臣・征夷大将軍、どれでも信長の好む職に就かせる、といわゆる「三職推任」と言う事態が起こるのである。

 思へば、此世は常の住処にあらず。草葉に置く白露、水に宿る月より猶あやし。金谷に花を詠じ、栄花は先立て、無常の風に誘はるゝ。南楼の月をもてあそぶ輩も、月に先立つて、有為の雲に隠れり。人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を受け、滅せぬ物のあるべきか。これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ

 信忠が二条城で奮戦した際、黒人の家臣ヤスケ(弥助)も戦ったという。ヤスケはもともと、宣教師との謁見の際に信長の要望で献上された黒人の奴隷である。ヤスケは、この戦いの後捕まったものの殺されずに生き延びたが、その後の消息は不明である。本能寺の変に触れるドラマの中には、ヤスケが信長に殉じて討ち死にする描かれ方をされることもある。


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