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23日は三合を最終にして、延吉に帰った。帰る車中、少し時間があることに気がついた。それで、何がもう一つしておきたいことがないかなあと考えた時に、ふと、思い浮かんだのが、オモニの健康のことだった。
オモニは一ヶ月ぐらい前から、ずっと胃の調子が悪くて、元気がなかった。どういう症状かというと、食べたものが胃から食堂に逆流してくるというものである。病院に通い、胃カメラ検査をしたときは、立ち会ってその状態を見せていただいたのであるが、食堂と胃の境にある幽門が伸びた状態で、逆流した胃酸のために食堂が荒れていた。それで、処方された薬を飲んでいるとはいえ、一向に改善されないのであった。正直に言って、いわゆる化学薬で治るとは思えなかった。
それで、権君にいい漢方薬のお店はないかと尋ねたら、『中医』で有名な先生を知っているとのこと。それでそこに向かうこととした。
その先生は、朝鮮族の方で権君の父親と友人で、子どもの頃からお世話になっているのだそうだ。
その医院につくと、本当にやさしそうで名医の雰囲気がある。それでオモニの症状を詳しく話すと、メモ用紙を取り出して、いろいろ説明をしてくれた。陰陽の話である。その説明に納得がいったので、すぐに処方をお願いし、ついでに私自身の高血圧の相談もした。今の日本ではあまりやらなくなった触診をひとしきりした後、やはり処方していただいた。
オモニの薬はいわゆる煎じ薬で私のは粉の飲み薬であった。
カルテを作ってくれて、なくなる頃にまた電話してくれれば、日本に送ってくれるとのこと。実際、日本のお客さんも何人もいるとのことであった。
それから、ひとしきり、雑談していたんだけど、この先生は安東柱さんといい、海外同胞の会議にもよく出席してて、海外同胞雑誌にも漢薬の論文が載ったりしたのを見せてもらった。しかも、かの韓昌佑さんもよく知っていて、海外同胞商工人連合会にも参加しているとのこと。いやあ、世間は狭いですね。それで名刺を頂いたら、延辺伝統医学研究所所長で、中国延辺国際公共医系協会の副会長でもあった。聞けば、テレビの健康相談にも出てるとのこと。
で、私のウリマルをとてもほめてくださった。今までたくさんの在日同胞に会ったけど、君のように流暢に話す人は初めて会った。君のように話せる同胞はどれ位いるのかと。正直、とても嬉しかった。
さて、日本に帰ってから、かれこれ一ヶ月近くになるが、オモニの症状は確実によくなっている。この薬のおかげなのかどうか、確実なことはいえないかもしれないが、オモニはこの薬が効いたのだと信じている。良い親孝行が出来て、私も嬉しい。
この日の夜は、冷麺と決めていた。延辺式冷麺は名古屋の朝鮮族の店でも食べていて、美味しかったからとても楽しみだったのだ。しかも、ホテルの近くで、その名も『三千里冷麺部』。
で、それは、正直、ちょっと期待はずれだった。今度来るときは、やっぱり一番美味しいと評判の店にしようと心に決めた。でも、一緒に頼んだ、酢豚は美味しかったかな。
食後に、権君に、お風呂に行こうと誘い、ホテルの裏手にあるお風呂に行った。三日間の疲れをじっくり癒せればと思ったのだが、このお風呂は、素晴らしかった。最近同胞があちこちで経営しているスーパー銭湯のように、お風呂があり、チムヂルバンがあり、あかすりがあり、マッサージがあり、休憩室があり、食堂もある。そして宿泊することも出来るのだ。実際、ホテルに泊らないで、こういうところに泊る人も多いのだという。
で、私は久しぶりにアカスリをお願いすることとした。ところが困ったことに、朝鮮語が通じない。みんな漢族なんだという。それで、言葉が通じないまま、でんと体を任せるということで、少々不安な気持ちであったが、始めてしまえば、気持ちがいいので、ウトウトとする。で、そのアジョシが、身振り手振りで指示するままに、うつ伏せになったり仰向けになったり、手を投げ出したりしていると、何かおっしゃる。どうも、オプションのお勧めのようである。で、何もわからないけど、この際だからと言うがままに頷いていたら、足の裏の角質取りをしてくれたり、爪切りをしてくれるのである。どんな風にしているのかなあと、盗み見してみると、なんと小刀のようなものでしているのである。真剣そのもの。
これが素晴らしい。かかとなどの角質が綺麗にそぎ取られ、それはそれはスベスベ。足の爪なんぞ、いつも綺麗にするのが難しいんだけど、これも見事というほかない。
で、最後は、塩とローションでマッサージまでしてくれた。
その後チムジルバンでウトウトした後、仕上げに、足裏マッサージをしていただいた。これは女性によるものだが、なかなかに力が入っている。痛気持ちいいというのだろうか、思わず声を上げそうにもなったが、必死にこらえた。やはり漢族の方で、話が出来なかったのが残念だった。
このお風呂には、あわせて3時間ぐらい居ただろう。
そしてその日は、権君もホテルに一緒に泊ったのであった。もとよりダブルベッドが二つの広々としたツインルームだったから。この日は、本当にぐっすりと眠った。
つづく
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はじめまして、中国朝鮮族ネットに朝鮮族の年表があったよ。
http://www.searchnavi.com/~hp/chosenzoku/rekishi.htm
2007/11/27(火) 午後 10:27 [ - ]
教えてくれてありがとう。
2008/3/5(水) 午後 3:06 [ gid*o*35*9 ]