梅原市長出馬表明 頭丸め謝罪連発「失望抱かせた」/09.06.14河北 仙台市の梅原克彦市長(55)が13日、市長選(7月12日告示、26日投票)への立候補表明の記者会見を開くに当たって選んだヘアスタイルは、「人生初の丸刈り頭」だった。「市民におわびしたい」。タクシーチケット問題について深々と頭を下げる市長。終始謝罪に徹する異例の再選出馬会見となった。 ダークカラーのスーツに身を包んだ梅原市長が会場に到着すると、報道陣は息をのんだ。昨日までとは一変し、白髪交じりの丸刈り頭。梅原市長は目を伏せて会見が始まるのを待った。 梅原市長は「市民と私を支えた皆さまに対し、おわびの気持ちを表した」と短髪にした理由を語った。後援会関係者によると、自らのアイデアで、前日夜に理髪店で頭を刈った。 「市民に失望と不信感を抱かせたことをおわび申し上げる」「誠に申し訳ありません」。用意した紙を見ながら、謝罪の言葉を繰り返した。 「市民が求めているのは使途の具体的な説明ではないのか」と質問されると、「今となっては本当のところは記憶がたどれない状況で、心苦しく思う」と述べた。 「丸刈りはパフォーマンスではないか」との指摘には、「私の不徳の致すところ。おわび申し上げる次第だ」と言葉を濁した。 ◎丸刈りの反響は… 「強い決意の表れ」「有権者に響くか疑問」。梅原克彦市長が13日の出馬会見で見せた丸刈りの髪形は、支持者の間でも賛否が分かれた。既に立候補を表明している新人3氏は「外見を変えても中身は変わらない」などと、冷ややかに受け止めた。 「厳しい選挙を前に、批判を受け止めて臨もうとする意思が込められている」。若手経済人らでつくる支援グループ「活力仙台」の幹部は、梅原市長の意図を代弁する。 梅原市長は会見で、髪形は支持者にも理解してもらったと説明した。だが、別の幹部は「古典的な手法で有権者に受け入れられるかどうかは五分五分だ」と懐疑的にみる。 新人側は、意表を突いた梅原市長の会見を冷静に受け止めた。 前副市長の奥山恵美子氏(57)は、東京都の石原慎太郎知事が3選目の選挙で取った「おわび戦術」と同じ手法だと分析。「本人の考えだろうから私がコメントすることではない」と突き放す。 市議の柳橋邦彦氏(68)は「外見を変えても本質的な性格や思想は簡単に変えられない」と指摘。「『謝罪イコール丸刈り』という安易な発想は教育的に問題だ」と強調した。 市議の渡辺博氏(59)は「パフォーマンスは政治に必要ない。本質的な問題から目をそらしている」と述べ、「梅原市政の4年間で残されたのは混乱ばかり。政策以前の話だ」と批判した。 ◎タクシー券問題 29万680円返納へ 公選法抵触の可能性も 仙台市の梅原克彦市長のタクシーチケット不適正使用問題で、梅原市長は13日、使途がはっきりしないタクシーチケットの代金計29万680円を、市に返納する考えを明らかにした。 市長選への立候補会見の席上で表明した。対象は、経路は記載しているが使途のあいまいなタクシーチケット11万6580円分と、昨年10月以降の経路未記載の17万4100円分。 梅原市長は、経路を記入せずに自分が使った2005年8月〜昨年9月のチケットの代金は昨年末、市に返納している。 梅原市長は会見で「『説明できないものは返金すべきだ』という支持者の意見に従った。おわびの端緒にしたい」と強調した。 一方で、具体的な使途に関しては「本当に記憶をたどれない」と、これまでと同様の説明を繰り返した。 チケットをめぐっては、市議会などで家族らへの譲渡の疑いについて追及が続いている。誰が使ったか分からないチケットに基づくタクシー料金を返納すれば、公職選挙法が禁止する政治家の「寄付」に当たる恐れもあり、市は取り扱いを慎重に検討している。 |
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