全体表示

[ リスト ]

ブルーブラックという色をご存知でしょうか。万年筆用のインクには、黒や青とならんでブルーブラックというインクがあるのです。今回は、このブルーブラックインクに関するお話です。

1.  ブルーブラックとは、どんな色?
2.  ブルーブラックは、色よりも耐水性・耐候性のあることを意味する。
3.  4世紀には発明されていて、20世紀まで普通に使われていた。
4.  個人的には、耐水性・耐候性はどうでも良い。

ブルーブラックを日本語に訳すと、青黒。黄緑、赤茶色、青紫、赤紫は聞いたことはあるけど、青黒色とは聞きませんよね。普段の生活で、ブルーブラックな空だなー。とか、ブルーブラックなスーツを着こなす。とかも言いませんよね。ダークブルーなら聞くけど、何か違うのでしょうか。

実は、万年筆の世界では、ブルーブラックとは、耐水性・耐候性のあるインクのことを意味するのです。
万年筆用のインクは、基本的に染料系。水性です。最近は、顔料系インクの種類も増えてきたようですが、染料系のインクの方が圧倒的に多いです。多分、市場に出回っているいんくは90%以上が、染料系でしょう。(染料と顔料の違いは、各自でお調べ下さい。)

染料系インクは、耐水性および耐候性が高くない。耐水性が高くないとはどう言うことか。染料系インクで書いた紙に水をこぼししたら、書いた字が消えてしまう。耐候性が高くないとはどう言うことか。染料系インクで書いた紙を直射日光の当たる場所に放置しておくと、書いた字がだんだんうすくなって行く。つまり、保存性が良くないと言うことです。

こうした染料系インクの短所を補うのが、ブルーブラックインクなのです。ものすごく簡単に言うと、化学反応(酸化)で紙に定着させる薬液を用いたインクのことです。正式名称(?)は没食子インク。
英語ではIron Gall Ink。厄介なことに、最近は染料系で耐水性・耐候性のないブルーブラックと称するインクもあるのです。「もーそれやったら、ダークブルーにしといてよー。」と思っちゃいます。それで、区別するために、没食子インクの方を古典ブルーブラックと言います。

では何故、耐候性・耐水性のあるインクは、ブルーブラックなのか?没食子インクは、時間の経過とともに薬液が酸化し、黒っぽく変色します。しかし、酸化する前は無色のため、筆記時には何を書いているかわかりません。そのため青の染料を混ぜることで、筆記時の視認性を確保しました。はじめはブルーで、あとでブラックになる。だからブルーブラック。混ぜる染料が赤だったら、レッドブラック?実際に赤系の没食子インクはありますが、レッドブラックとは言いませんね。

この没食子インク(古典ブルーブラックインク)は、4世紀頃には発明され、20世紀後半までは普通に使用されていたとか。しかしながら、このブログを書いている2014年7月現在では、世界中のインクメーカーで3社しか製造していません。ペリカン、ローラ&クライナー、そしてプラチナ万年筆です。数年前にモンブランとラミーも、古典ブルーブラックの製造から足を洗いました。

公文書などに万年筆で記入する場合は、改ざんできないように、この古典ブルーブラックを使うようです。ただ私にとっては、耐候性・耐水性は重要ではありません。だって、長期保存するような重要なことは書かないし、何か書いている時に、水をぶちまける状況も考えにくいですから。

イメージ 1

手持ちのブルーブラックインクを比べて見ました。筆記後、5分以内に撮影。ペリカンはグレーっぽく、ラミーは青っぽいのがわかります。

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事