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タイ。
バンコク。
タクシー、トゥクトゥクによくのった。
タクシー、トゥクトゥクはいっぱいあった。
地元の人の車もいっぱいあった。
だから渋滞が凄かった。
全然進まなかった。
渋滞は困った。
渋滞は良い事がないと思った。俺は・・・。
みんなもそう思ってると思ってた。俺は・・・。
でも違うかもしれないと思った。
渋滞中のこと・・・。
車は全然進まなかった。
歩いたほうが速いくらいだった。
暇だから車内から外を見ていた。
見慣れない光景を見つけた。
左手にスプレー、右手に何やらT字状の物を持った青年がいた。
彼は道路の中にいた。
彼はテキパキ、キビキビ、渋滞中の車のフロントガラスを拭いていた。
左手に持ったスプレーをフロンとガラスにシュッっと。
右手に持ったT字状の物でサッっと拭いた。
そしてドライバーから料金を貰っていた。
その間30秒くらいだった。
そしてまたすぐ次の車へ、次の車へ、次の車へ・・・。
繁盛していた。
需要と供給のバランスがよかった。
思った。
隙間産業だ。
土地土地の特長を活かしたバンコクらしい仕事だ。と。
渋滞は良い事がないと思ってた。俺は・・・。
みんなもそう思ってると思ってた。俺は・・・。
でも違うとわかった。
青年にとっては渋滞は良い事であると思った。
青年にとって渋滞の有無は死活問題であった。
渋滞あっての仕事であった。
みんながみんな同じ考えじゃないって事を実感した。
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