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ツバメシジミ Everes argiades
明治初期、北海道を採集旅行したフェントンらは道央地域で本種の集団吸水を
目撃したと記している。その数はおびただしく、まるで海に浮かぶヨットの艦隊の
ようだったいう。確かに集団で吸水する習性はあるものの、今ではこんな光景は
まず見られないだろう。どちらかというと平原に依存する彼女らにとっての良好な
環境は、人にとっても利用価値は高い。明治以降150年の間に、農地・宅地など
に変わり、生息環境は失われていった。同様の影響を受けた蝶はほかにもいる。
例えば絶滅に瀕するアサマシジミ・・・ツバメシジミも同じ道をたどるのだろうか?
しかし事情はちょっと違うようだ。アサマシジミがナンテンハギに固執したのに対して
ツバメシジミは、明治以降牧草として入ってきたクローバー類=シロツメクサやアカ
ツメクサ、ムラサキウマゴヤシなどを積極的に食べるようになって、生き延びてきて
いる。この食性の違いは何のか・・・?興味深いが、いずれにしても人の経済活動に
よる生態系撹乱の対照的な例として今後の動向を見守っていかなければならない。
名前がなぜ「ツバメ=燕?」なのか・・・きちんと調べていないので分からない。
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