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やっと雪が融けた6月初旬、近郊の小さな沢でザリガニを探す親子に出会った。
立派なニホンザリガニだった。久しぶりに見た。かつてはたくさんいたが、絶滅が危惧されて
いるという。そのニホンザリガニ、遺伝子の解析などから、ニホンザリガニを含むアジアザリ
ガニ類の起源がもっとも古く、世界のザリガニの祖先型だということが分かったという。さらに
その中でも、ニホンザリガニが最も古く、その起源は北海道中西部(札幌付近)と推定される
という結論は驚きだ。ザリガニ類の起源が札幌? 本当なら札幌のニホンザリガニは、まさに
「生きた化石」級の貴重な存在になる。
子供の頃に、田んぼの用水路でよく釣ったザリガニ、それはアメリカザリガニだった。ニホン
ザリガニに会うには、近郊の山地の小さな沢に行かなければならなかった。うっそうとした
広葉樹におおわれ、冷たい湧水がある場所。チョロチョロと流れる沢には、捕食者となる大き
な魚はいない。転石をめくると小さなザリガニが隠れていた。しかし、今ではこんな環境は
少なくなったと同時に、容易に移動できないニホンザリガニも消えていった。ここでひとつの
疑問。では「札幌起源のニホンザリガニ」は、どうやって分布を拡げていったのか?まだ解明
すべきことは多い。
川井唯史・中村太士編 「北海道水辺の生き物の不思議」 北海道新聞社・2013年
・ニホンザリガニを救え! ・ゲンゴロウが減っている
・サンショウウオの不思議 ・カワシンジュガイを知っていますか?
・謎の赤いフナ−ヒブナ ・水草だって生きている
・アライグマの脅威 ・外来ザリガニの生命力 |
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2013年10月28日
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