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カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
北海道特産種と言いたいが、なぜか津軽海峡を越えて青森県の一部にもいる。
あまり例のないこの分布パターンは、昆虫では「ブラキストン線」が意味を持たな
い例のひとつだが、自然分布か人為分布なのか?興味深い。また南下進出中
なのか、北上後退中なのか・・・長い目で見ないと分からない。
国外では朝鮮半島・中国東北部・沿海州(?)・サハリンなど「周日本海分布」を
示す種のひとつだと思うが、その環は本州の大部分・四国・九州で欠けている。
タイプ・ロカリティーは函館付近(七飯町?)とされているが、だれがいつ?採集
したものなのか・・幕末に開港された箱館にいたイギリス人関係者かもしれない。
維新前後の騒動を横目に「淡々と」チョウを集める外国人は、当時の人々にどの
ように映っただろうか?明治初期に北海道を採集旅行したフェントンらにも奇異の
眼差しが向けられたが・・・その採集品に、このチョウは見当たらない。
クサフジやヒロハクサフジ、ナンテンハギやシナガワハギなどの食草の関係だろう
開けた草地周辺が生息地となる。市内で見ているのは、河川沿いの草地、山沿い
の空地、自然度の高い公園など・・・定期的に手入れされている環境では安定して
生き延びているが、放置されれば草木が茂り生きていけない。その意味では、ある
程度の人手を必要とするチョウのひとつかもしれない。準絶滅危惧種の所以か?
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2017年12月11日
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