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キアゲハ Papilio machaon
市内では最も目にする機会の多いアゲハチョウで、春と夏の年2回姿を現す。
平地から山地まで広く見られ、庭先の花や家庭菜園のニンジンなどに来るの
をよく見るし、山頂などを占有する行動も見られる。吹き上げられて来ることも
ひとつの要因だが、あえて視野が開ける場所に集まり、通過する♀を待つの
だろう。食草となるセリ科植物は沢筋に多く、蛹化場所もその周辺である。
初齢幼虫は典型的な「鳥糞擬態」と考えられる。成長するにつれて緑色部分が
多くなり、葉の色に紛れるようになる。食草はセリ科のオオハナウド・エゾニュウ・
ミツバなどであるが、外来植物のイワミツバ・ノラニンジン、栽培種のニンジンや
パセリなども食べる。1960年代今の東区の大谷学園周辺には田畑が広がって
いて、その用水路沿いのセリで命をつないでいたが、宅地化して姿を消した。
摂食の仕方が違うので大きな争いにはならない。
住宅街で発生する場合は塀や壁などで蛹が見つかることが多い。タテハチョウでは
ぶら下がる「垂蛹」が多いが、キアゲハは壁面に平行に吐糸で3点を支える。周囲の
環境(表面の色・日長・温度など)で緑色の蛹と褐色の蛹が現われるというが・・・・・・
どうだろうか? 住宅地周辺で増えた外来種のイワミツバにいち早く目をつけたのが
キアゲハだった。この柔軟性・適応力があれば、キアゲハの未来は明るいだろう。
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2017年12月16日
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