|
コミスジ Neptis sappho intermedia
翅を開いたときの3本の白線が印象的なタテハチョウの仲間。市内では
5月下旬から姿を現し、ほぼ連続して9月まで見られる。基本は年2回の
発生だろうが、目撃記録を見ると、場合によっては晩夏に3化目が発生
していることも考えられる。市内には同属のミスジチョウ・フタスジチョウ・
オオミスジがいるが、それぞれ幼虫の食性が異なるのは興味深い。
幼虫が食べるのは、エゾヤマハギやクズなどのマメ科植物。ほかにも外来の
ハリエンジュ(ニセアカシア)やフジなども利用していると考えられる。その一方
ミスジチョウはカエデの仲間、フタスジチョウはバラ科のシモツケの仲間、オオ
ミスジはバラ科のウメ・スモモ。マメ科・カエデ科・バラ科・・・同属でのこれらの
食性の違いは何を意味しているのだろうか?
コミスジ属の先祖のチョウが誕生したユーラシア大陸のどこかから各地に分散
する際に、それぞれの地で利用できる植物を選んだ結果としての種分化なのだ
ろうか・・・もしそうなら、種分化は現在も進行中なのかもしれない。オオミスジは
卑弥呼の時代、ウメ(あるいはスモモ)とともに中国から運ばれて分布を広げた
可能性があるし、コミスジは外来植物に進出中。種としての欲望は止まらない。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2018年01月15日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




