一期一会

札幌の昆虫の生態や自然を写真と合わせて紹介します!

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野蝶百景・コミスジ。

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                       5月下旬・観音沢 テリトリを見張る♂

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                      6月上旬・宮の森 テリトリ侵入者とのからみ

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                              6月中旬・観音沢

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                    7月下旬・宮の森 左のハチはナミツチスガリ

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                     6月下旬・三角山 日光浴・・・体毛が輝く

              コミスジ  Neptis  sappho  intermedia  
 
          翅を開いたときの3本の白線が印象的なタテハチョウの仲間。市内では
          5月下旬から姿を現し、ほぼ連続して9月まで見られる。基本は年2回の
          発生だろうが、目撃記録を見ると、場合によっては晩夏に3化目が発生
          していることも考えられる。市内には同属のミスジチョウ・フタスジチョウ・
          オオミスジがいるが、それぞれ幼虫の食性が異なるのは興味深い。

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                      幼虫がいたエゾヤマハギ(9月中旬・五天山)

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                             終齢幼虫(同上)

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                          防御姿勢?(9月下旬・五天山)

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                    クズの葉にいた終齢幼虫(9月中旬・三角山)

           幼虫が食べるのは、エゾヤマハギやクズなどのマメ科植物。ほかにも外来の
           ハリエンジュ(ニセアカシア)やフジなども利用していると考えられる。その一方
           ミスジチョウはカエデの仲間、フタスジチョウはバラ科のシモツケの仲間、オオ
           ミスジはバラ科のウメ・スモモ。マメ科・カエデ科・バラ科・・・同属でのこれらの
           食性の違いは何を意味しているのだろうか? 

           コミスジ属の先祖のチョウが誕生したユーラシア大陸のどこかから各地に分散
           する際に、それぞれの地で利用できる植物を選んだ結果としての種分化なのだ
           ろうか・・・もしそうなら、種分化は現在も進行中なのかもしれない。オオミスジは
           卑弥呼の時代、ウメ(あるいはスモモ)とともに中国から運ばれて分布を広げた
           可能性があるし、コミスジは外来植物に進出中。種としての欲望は止まらない。

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