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ゴマシジミ Maculinea teleius
道内では広く分布し、決して珍しいチョウではなく、かつて訪れた十勝の愛国や
帯広競馬場、道北の中頓別町では一度に多数を見ることができた。しかし札幌
市内では局地的でなかなか生態写真を撮影するのが難しい。本来の生息環境
である湿地草原が農地化・都市化などで失われたことが大きな原因だろう。
愛国では今は廃線となった鉄道線路沿い(一時ブームとなった幸福駅周辺)で、
中頓別では頓別川の堤防沿いで発生していた。札幌市内では無意根山の高層
湿原、国道沿いの人工法面のナガボノシロワレモコウ(バラ科)で発生している
のを見たが、今はどうだろうか? アリとの関係も分布に影響しているのだろう。
このチョウのユニークな点は、何と言っても幼虫の食性だろう。ワレモコウの
つぼみに産み付けられた卵から孵った幼虫はしばらくは花穂を食べて育つが、
4齢になると地上に下りてアリ(クシケアリの仲間)を待つ。アリが来ると、背面
から分泌物(蜜)を出してアリを手なづけ、そのままアリの巣に運ばれるという。
幼虫の目的は何か? それはアリの幼虫を食べるため!つまりゴマシジミの
幼虫は「半肉食」という特異な食性を身につけたのだ。アリと幼虫のこのような
関係はほかにもあるが・・・なぜなのか?蜜に目がくらみ「天敵」を巣に運んで
しまう・・・人の目には奇異に映るが、「損得」のバランスはどうだろうか?
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2018年01月24日
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