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今年もスズメバチ類の女王蜂の姿が目立つようになりました。
札幌の多くのスズメバチ類では、6月はまだ女王蜂だけで営巣して
います。働き蜂(娘たち)が生まれてくるまでは、単独で巣作りや餌
集め(狩り)をしなければなりません。留守中に何者かが侵入する
こともあるでしょうし、外出中に事故に遭うかもしれません。また・・・
見つかって駆除されることもあります。今年も、同じ生垣で巣を作り
始めました。昨年は駆除されましたが、今年はどうでしょうか?
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札幌のハチ・アリ
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山地の渓流沿いではタニウツギが満開になってハナバチが来ています。
エゾコマルハナバチは、すでに働き蜂が活躍していますが
エゾトラマルハナバチは、まだ女王蜂が仕事をしています。
活動時期が違いますがタニウツギの蜜の取り方も違います。
トラマルが正面から花に潜り込むのに対してコマルは根元を
齧って穴を開けています。舌が短いので蜜の場所に届かない
のです。タニウツギにとっては、花粉を運ばず蜜だけ「盗む」
迷惑な存在でしょう。この漏斗状の花をつける植物は口吻が
長い虫(例えばチョウ)とともに進化し、生き延びてきたはず。
このような「泥棒」の出現は、想定していなかった・・・?
(2017年6月中旬・発寒川中流で撮影)
(2016年6月上旬・手稲山で撮影)
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住宅街でコアシナガバチが狩りをしていました。
札幌市内にいるアシナガバチのうち、最も普通に見られるのは
コアシナガバチです。他のキボシアシナガバチやトガリフタモン
アシナガバチは山のハチで数も少ない。フタモンアシナガバチや
キアシナガバチ、セグロアシナガバチなどはいません。本州以南
と比べると種数は貧弱です。なぜでしょうか?その理由の一つに
外被に覆われない巣のつくりにありそうです。むき出しになった
巣室は案外寒さに弱いのではないでしょうか?コアシナガバチが
寒さに強い?とすると、何かほかに理由がありそうです。
お腹をすかせた子どもたちが待っているはずです。
北米原産のキバノコデマリかもしれません。 (2017年6月中旬・宮の森で撮影) |
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コデマリの花を観察していたら、チャイロスズメバチもやって来ました。
スズメバチがコデマリの花にやって来る目的は何でしょうか?
コガタスズメバチとチャイロスズメバチでは、ちょっと違うよう
です。コガタの女王蜂は、まさに巣作り子育てを始めたところ。
花に来るハナバチを狩って、餌とする目的だったのでしょう。
花には関心を示さず、周囲をパトロールしていました。
一方のチャイロの女王蜂は、獲物を狩る必要がありません。
なぜなら他のスズメバチ(キイロスズメバチ)の巣を乗っ取る
からです。コデマリにやって来たのは自身の栄養補給だった
のでしょう。他の花にも関心を示していました。
チャイロスズメバチの女王蜂が「冬眠」から覚めて登場するのは、
札幌では6月になってから。他のスズメバチの女王蜂が5月には
目覚めて活動するのに比べてちょっと遅い。それはチャイロスズ
メバチの習性(労働寄生)によるものでしょう。キイロスズメバチ
の働き蜂が生まれて、一定の規模になってから乗っ取らないと
意味がないので少し遅く目覚めて体力を温存しているのでしょう。
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今日は雨降りの一日になりそう。市内の多くの小学校では運動会が予定
されていたのですが、延期のよう。明日もはっきりしない予報です。
マルハナバチの目的はオオイタドリが出す蜜でした。よくアリたちが
来るのは見ますが、ハチはあまり見ません。ここではアリはいません
でした。イタドリが花外蜜腺を持つのは蜜でアリを引きつけ、葉などを
食べる虫(イタドリハムシやカツオゾウムシなどなど)から身を守らせ
ているという説があります。そうだとすると、蜜でボディガードを雇って
いることになります。しかしマルハナバチでは役に立たないでしょうね。
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